見出し画像

黒くて得体の知れない

先日、うつ病について検索していたら、
「うつ病を経験したわたしから大切なメッセージ(アニメ版)」という動画の絵がかわいかったので覗いてみる。

うつでしんどかったときの様子がよく表現されていて、当時の自分と重なる。

わたしにもいました、まさにあんな感じのイメージのヒトが。
うつでしんどかった頃、始終あの黒くて得体の知れないヒトが背中から覆いかぶさっているようで、重くて、体があちこち痛くて、いつも体が前屈み。
そして、早くいなくなってほしくて、「早く消えろ」「いなくなれっ」って、ひどいことばを投げかけ、睨みつける。

今のわたしにもいるのか気になり、背中側へ意識を向けてみる。
肩を回したり、ぐーっと胸を開いてみたくなり、やってみる。軽い。
あのイメージのヒトはいない。
ん?でも肩甲骨の間に何か感覚がある。
ちょっと痛い感じ?なんか貼り付いている感じ?
いや、誰かが肩甲骨の間を押しているような感覚。
胸を張って、前へ進むよう、応援してくれている感じ。

背中を押し続けてくれているのは、たぶん、わたし自身。
黒くて得体の知れないヒトも自分だったんじゃないかと今は思う。
どっちも同じ自分。

当時は自分が自分に「消えろ」とか「いなくなれ」と言い続け、ものすごい怖い顔で睨み続けていた。そんな風に扱われたら、イヤだよね。
かわいそうな自分。がんばってがんばってもう限界だよって教えてくれてただけなのに。

今なら前よりも仲良くできる自信がある。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?