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本×お酒=本の中の世界へ

 ここにいる皆様は、ほとんどの方が読書好きだと勝手に思っているのだが果たしてその読書スタイルはどのようなものなのだろうか?と気になる私。おしゃれなカフェで頼んだ本日のコーヒーを飲みながら優雅な読書?それともおうちで誰にも邪魔されることない空間でまったりと読書?どちらも素敵だし私もよくこのスタイルで好きな本を読んでいる。勿論、きっとそれ以外の読書スタイルで読書を楽しんでいる方もいらっしゃると思う。

 そんな私の読書スタイルは8割方、本とお酒が共にいる。お酒を飲みながらなんて『書籍に失礼だ。』と数年前に読書好きの知人に言われたこともあるし、逆に読書をしながらなんて『お酒に失礼だ。』とそのうち、お酒好きの誰かに言われそうなそんな気もする。だけど私は本もお酒も大好きだし、どちらのほうが好き、だなんて優劣をつけることはできない。どちらも私の人生には大切で、【本×お酒】の読書スタイルは当たり前の文化なのだ。

 何故、私がこの読書スタイルが好きなのかというと、ただ単に、【好きなもの×好きなもの】という理由だけではない。お酒の力を借りてほろ酔いになり、本のページを進める。そうすると決まって眠気に襲われてしまうのだが、それがいい。読書の途中で眠りに誘われると、まるでついさっきまで読んでいた本の世界に自分が行けそうな気がしてしまう。(勿論そんなわけないのだが)

そんな叶うことのない夢を信じては次こそ本の世界に行けると思い、この読書スタイルに溺れている。そうは言っても、せっかく読んだ世界を酔っぱらいすぎて記憶から排除してしまわぬようお酒の量にも配慮しているし、大切な本を汚すことの無いよう細心の注意も払っている。そんなことをしても未だに本の世界に行けたことは無いのだけれど。

 同じようなことを考え、同じことをしている人がきっとどこかにいると勝手に思いながら、『いつかあなたも私も、大好きな本の世界に一瞬でも行けたら幸せだよね。』なんて架空の仲間と胸を躍らせている。

こうして私は今日も、本とお酒を共にする。