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『ただいま神様当番』青山美智子

はじめに

昨日読み始めた積み本の1冊です。苦笑
タイトルのイメージは、神様が訪れていいことが起こる!みたいな感じかしら…と思ったのですが、そういうことではないのです。笑
ただ、やはり青山先生の作品です。まだ1章しか読み終わっていませんが…いやぁ、よかった。とてもよかった。
まずは読んだ1章の感想を…ネタバレ注意です!!

1.水原 咲良(OL)

やっかいな神様だけど、自分が抱えている想いを吐き出してくれる神様。

本当は見つめたくない嫌な感情も、神様がぜーんぶ言っちゃうから直視せざるを得ない。
自分を認めてあげられなかったり、自分の汚い感情が嫌でたまらなかったり。
でも、そこを認められたとき、人は成長できるんでしょうね。

パッと自分の物語りが動き出す…ように感じました。

幸せの順番待ちをする主人公

私自身もまだ未婚で、友人の多くは結婚・出産を経て普通の人生を歩んでいます。
そこに対して、とくにネガティブな感情は抱いていないものの、たまに「いつか」を期待する自分がいます。
だからこそ、主人公へ感情移入が簡単にできちゃいまして…

いつ、自分にとって「幸せ」と感じる出来事が起こるのだろうかと過ごす日々で、左腕に現れる「神様当番」。
悲劇のヒロインぶっているわけでもなく、でも、当たり前の幸せが訪れないことの不安と不満と。
「いつ」を待っていては、今を変えられるわけもないのに、でも待ちながら退屈な日常を過ごす。

おちゃめな神様

厄介なお願いを神様にされます。「楽しませてほしい」と。

「神様当番」は、突然現れたジャージ姿のおじいちゃんと過ごす当番。
スマホのゲームもすぐに飽きちゃう。
勝手に「神様当番」と書かれた左腕を操って自分の好きなことを好きなようにする。

厄介だけど、そのおかげで知れることもあって。
勇気出せばよかったのに、と思えることもそこに至るまでの過程が大変で。
でも、神様は神様だから気にしない。
したいからする。それだけ。
だから楽しませてほしくていろいろしちゃうんだけど…。

けど、この神様が憎めない。むしろ会ってみたく思う。
可愛いんだ。とにかく。

主人公の心が反映されてる?

でも、きっと主人公が可愛いから可愛い神様に映るのかもしれない。
まだ、1章しか読めていないので…最後まで読めば本当に可愛い神様なのかがわかるはず。

本当はこうしたい
なんでこうならないの?
なんで?なんで?

そんな抱える想いを神様が泣きながら吐き出すシーンが印象的でした。
だって、その感情は神様が抱えるわけもなく。
主人公が本当は思ってる感情で、癇癪みたいにわぁわぁと吐き出してくれる。

ちょっと羨ましくも思ったけれど、目の前にいたら私も泣きたくなっちゃうかもしれない。
それくらいネガティブな感情と向き合うのって大変ですよね。
パワーもいるし、心が痛いし。

でも、だからこそ必要なんだろうな、神様当番。

おわりに

ネタバレを少なめに書こうと思ったら難しいですね…
何が言いたいんだ?ってなってしまったかもしれない…
思えば、小学生の頃から読書感想文だけは苦手だった…。

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