見出し画像

タイ留学総集編

こんにちは Hello สวัสดีค่ะ
タイ留学していたHiyoriです
今回はタイ留学の感想から始まるタイ留学総集編の記事になります
ごちゃごちゃと書いておりますが、タイ留学を考えている人、留学を考えている人の参考になれば幸いです

タイ留学の感想

2022年8月から2023年5月まで10ヶ月のタイ留学
総じて楽しいとしか言いようのない留学でした
自分のやりたいと思っていたことが全てできただけでなく、それ以上の成果や経験を得られた留学
この経験をさせてくれた周りの人や奨学金財団、ホーム・ホスト大学へ感謝の気持ちでいっぱいでございます
ということで、詳しい留学感想行ってみよう😎


費用面的感想

まず、以前の記事にも書かせていただいた通り、私は給付の奨学金をいただきながらの留学でした
総額165万円、タイ留学としては有り余るお金としか言えません
ガンガン海外旅行していたので、正直すごく余ったということはありませんが、タイにしかいなければ100万円もあれば悠々自適に生きていけちゃいます
なので、費用を抑えて留学をしたいという人にはおすすめの留学先だと思います

ただし、タイにいるだけなのはとっても勿体無いと思います
タイのことがこよなく好きでも、隣のマレーシアとカンボジアぐらいは行った方がいいです
めちゃくちゃおすすめです
理由は東南アジアでも少し離れるだけで文化も雰囲気も全く違うからです
特に、タイの歴史を学んでからカンボジアに行くととても面白いです
ネタバレはしないですが、タイの歴史を学ぶ→アユタヤ→シェムリアップが心の底からお勧めです、行きましょう
逆に歴史知らずに遺跡見に行くのは勿体なさすぎますので、Wikipediaぐらいは目を通してみてください

留学先大学感想

私自身はチュラロンコン大学のBALAC、日本語にすると文学部に所属していました
授業言語は英語ですが、教授陣はタイ人の教授がほとんどでした
この学部で学べることはメディア、ジェンダー、歴史、グローバリゼーション、言語などなど多岐に渡っていますので、何を学びたいかで授業の選び方は大きく変わるかと思います

私自身は日本の大学でも英語で授業を受けていたので、それほど英語で困ることはありませんでしたが、日本で日本語で授業を受けてBALACに行くというのは人によってはチャレンジングかも、と思いました
理由としては
1. チュラロンコン大学の中でも英語力が一番問われる学部であること
2. 一般的に日本の大学よりも授業が長く、課題の量が多いこと
が言えるかと思います

1つ目の英語力に関しては、チュラロンコン大学の他学部がIELTS6.0に対し、BALACは7.0
BALACの学生はインターナショナルスクール育ちか留学経験者ということで、ネイティブばりの英語を話す人が大多数
授業の形式も、グループディスカッションがメインになる授業や常に日本人としての意見が求められる環境です
また、欧米圏と違い親日国で日本語を話せる学生や教授もいる環境となると、高度な質問を投げかけられることも少なくありません
日本の政治状況とかメディアの授業であれば日本のメディアについて高頻度で聞かれます
ある授業では、坂本九の「上を向いて歩こう」に隠された意味合いを聞かれたこともありました

2つ目の授業と課題については、英語の能力があろうが苦労します
そもそも、一つの授業につき授業時間は3時間
真面目に聞こうが聞くまいが、3時間は長いです(本当に大変)
それに加えて、各授業の予習で30ページ程度のリーディング、リーディングから聞かれる質問への回答+日本人的アイデアの思考

このような状況で、英語ペラペラタイ人学生・欧米圏からの留学生と同じフィールドに立つのに、英語のエッセイの書き方がわからないとか、英語の能力で何か不安があるとかの場合は苦労することもあるだろうなと思います
ここを克服するためには、日本の大学で留学前から英語で発言することに慣れることやエッセイの形式にある程度慣れておくことが必要かと思います

とはいえ、日本ではあまり学べないタイの歴史やタイ語と文化についてなどを深く学ぶこともできますし、メディア系の授業に関しては外国籍の先生も多く西洋の作品に触れる機会も多かったので、BALACで学ぶこと自体は人によってはとてもお勧めできるな、と思っています

言語面的感想

英語力に関しては、上記で述べた通りです
インターナショナルプログラムに関しては、英語ペラペラ学生だらけの大学ですが、タイ語プログラムの子たちに関しては人によるといったところです
そして、日常的に使う英語は片言で大丈夫ですので、その意味では授業以外で英語力を伸ばす機会は友達との会話くらいです

なので、英語力を伸ばしたい!というのでタイにくるのであれば周りの留学生をうまく使うとかバーで観光客と友達になるとかがお勧めです
私自身は、授業、友達、部活動で英語を使うことが多かったです
他に英語を使った経験といえば、コロナになって病院に行った時とか…
本当に日常生活では使わないことの方が多いですが、日本人だとバレると英語や日本語に切り替えられることも多いです

タイ語力に関してはある程度必要です
そもそも、タイは外食文化でご飯を頼むことなどに必要になります
もちろん、英語で対応してくれるお店もありますが、田舎に行けば行くだけタイ語を求められますし、大学の食堂なんかはタイ語しか伝わりません

タイ語は大学内でも学ぼうと思えば学べますが、私は友達作りも兼ねてタイ語学校に行くことをお勧めします
タイ語学校の利点としては、社会人や大学院生とつながる機会ができるのが大きいですし、英語とタイ語でタイ語を学ぶ学校が多いので、日本語に頼らずに言語を伸ばせます
私はタイ語学校でオーストリア人、台湾人、韓国人、マレーシア人、シンガポール人、カナダ人、アメリカ人、イギリス人、ドイツ人に囲まれながらタイ語を学びましたが、みんないい人でしたし、タイでの働き方などを聞くことができてよかったです

総合的に言えるのは、両言語伸ばすというのはなかなか難しいということです
タイに留学されていた先輩5名、同期数名を知っていますが、やはり英語ができる状態で行った人たちは現地でタイ語に専念して、ある程度会話できるようになる一方で、英語に自信がない状態で行く人は英語で精一杯でタイ語が学びきれなかったという人も少なくありませんでした
私自身もすごくタイ語ができるようになったというわけではなく、タイ語検定4級程度なので、まだまだどころの話ではないですが、外食すればタイ語で頼めますし、この後出てくるインターンシップでもタイ語を使って業務をしていたこともありました
なので、英語を自信持って使える、という状態に持って行ってからタイ留学に行く方が、両言語使えるようになる可能性は高いのかな、とは思っています
ただし、タイでの時間の使い方にもよるので、この辺は鵜呑みにせず参考程度にしていただければ(ここまで書いておいてそれかよって?はい、すみません)

課外活動感想

私はタイ留学で授業以外に
・インターンシップ/ビジネスコンテスト
・部活動
・NPOでの活動(オンライン) をしていました

今Googleカレンダー見ると正直驚愕のスケジュールというか、留学期間10ヶ月のうち3ヶ月は月に1日しか休みがない生活をしていました
上記三つの活動全てに言えるのは、周りの皆さんとのご縁でできたことなので感謝しかないと共に、人生で一番忙しいとはいえとても濃厚な日々でした

インターンシップは、営業職のインターンをしていました
正直、めちゃくちゃきつかったです
このインターンでは、電話・メール営業、新規事業企画、翻訳業務をしていたのですが、そもそも電話は苦手という状況で精神的な辛さは半端なかったです
辛かったですが、インターンシップから学ぶことはとても多く、電話をすることに対する抵抗はある程度無くなりました
新規事業企画は収益性がどうのこうので、検討数分で却下されるという挫折をしましたが、その案をうまいこと活用したら大学内のビジネスコンテスト勝てたんでね!!!良い経験だったんでないでしょうかね
世の中の大人を知ることもできましたし、タイ駐在・現地採用の闇も見れました
詳しいことは書きませんけどね、ありゃなかなか恐ろしいですよ

はい、次ね
部活動はMUN(模擬国連)のAcademic Teamに所属していました
そもそも模擬国連とは

模擬国連とは、学生が各国の大使になりきり、実際の国連の会議を模擬する活動です。各大使は、会議準備として担当国や議題についてリサーチを行い政策を立案します。会議では自国の政策をもとにそれぞれの国益を考慮しながらも、国際社会としての問題解決に貢献するために、演説や交渉を行います。 

グローバル・クラスルーム日本委員会

ということで、ゴリゴリに国連で話されているような内容を英語で話したり、学んだりするような部活です

MUNのConferenceでは、副議長を務めさせてもらったり、部活用のStudy Guideを書いたりと、これまでやったこともないようなことをさせてもらえてとても貴重な経験でした
何よりも、政治系の授業をとっているだけでは聞かないような英語を聞いたりすることも多く、英語の学びにつながりました
その分Conferenceに参加してくれた高校生や大学生の英語力に圧倒され、めげそうになることもありましたが、こちとら第二言語でやっとんじゃーい、と思って乗り切りました
英語だけでなく、たくさんの友人を作ることのできた場所になり、大変なことも多かったですが楽しかったです

チュラロンコン大学の部活動は「タイ語が流暢に話せること」を条件に挙げている部活動も少なくないと聞きますが、MUNはAcademic Teamに関しては英語が使えることが条件になりますので、留学生でも問題ありません
チュラロンコン大学の交換留学に行く予定の人、検討中の人は部活動もぜひ考えてみてください

はい、お次
NPOの活動はvery50というNPO法人のLeadership in Developing countries(通称LiD)というものに参加していました
きっかけは、タイの高級ショッピングモールの前にいる物乞いをする人たちを日々見る中でタイの経済格差に対して日本人大学生の自分ができることは何かを考えたいというところからでした
そこからインスタの広告でLiDを知るという流れで応募・参加いたしました

LiDで過ごした3ヶ月は、世界を学ぶところに始まり、マーケティングやソーシャルビジネスを学んで実践するという充実感大爆発の時間でした
実践では、実際にベンチャー企業のマーケティング、改善案の提案・実行をチームメンバー5人と2ヶ月で行うというびっくり内容

我々の時はオンラインでの実施でしたが、11期からは東南アジアで実地で行うとのこと
LiDでしか、very50からしか学べないことがあると言い切れるほど最高のプログラムですので、ソーシャルビジネス・起業に興味のある人にはとてもおすすめです

旅行感想

大充実のタイ留学
その理由の一端には、タイ国内外での旅行がありました
タイ国内だけでも楽しめると思っていた部分もありますが、タイに留学されていた先輩方とお話しさせていただく度に、周辺国も行った方がいいよとか海外に行ってできる経験は借金してでも若いうちにするべきだと言われました
もちろん奨学金を給付でもらってしまってる身としては、んじゃ行くかぐらいの流れで
・タイ(アユタヤ)
・シンガポール
・マレーシア
・タイ(メークロン)
・タイ(プーケット)
・タイ(アユタヤ)
・モルディブ
・タイ(カンチャナブリ)
・カンボジア
・韓国
・タイ(チェンマイ) などなど行きましたね

もちろんバンコクでも色々見に行きましたし、楽しかったですが、タイ留学を通して遺跡が好きになった私としてはアユタヤとカンボジアのアンコールワットは最高でした

それから、各国・地域で必ず行うようにしていたのは博物館に行くことでした
特にカンチャナブリの鉄道博物館の泰緬鉄道は戦時中に日本軍が奴隷を使って作ったもので、日本史の授業でもなかなか触れることのなかった内容を学ことができ、歴史を学ぶことで戦争の悲惨さと自分がどう政治に関わるべきかを学び考えなおすことができました
韓国の博物館でも、日本軍や政府が戦時中に何をしたのかを韓国側から知ることができたのは貴重な経験だったと思います
残念ながら韓国語を理解することができず、得られる情報は少なかったですが、視覚情報からだけでも学べることは少なくありませんでした
また、タイやカンボジアの王朝や歴史を詳しく学ぶことができたシンガポール含む3国の博物館での学びは日本ではできないものだったので、とても楽しく情報を吸収することができました

今回の留学ではタイを含む6カ国に行くことができましたが、それでもベトナムやインドネシアなどに行くことは叶わずだったので、大学卒業前には行きたいなという気持ちでいます(とりあえず貯金からお話は始まるんですがね!!困った!!!)

留学経験者として言えること

お節介な大学生がなんか言ってるなと思いながら見て貰えばいいのですが、タイ留学・カナダ留学・オーストラリアオンライン留学を経験したものとして一言という名の長文を最後に

まず、タイ留学というもの自体は人を選ぶ場所かと思います
留学初心者でアジアを離れたくない人、とりあえず海外に身を置いてみたい人、留学費用を抑えたい人、日本食をどうしても食べないと生きていけない人、ある程度の都会がないと生きていけない人
こういった人には向いている場所かと思います

一方で、英語だけが聞こえる環境に身を置きたい人や日本人が周りにいて欲しくないなんていうストイック留学がしたい人はタイは向いていないのではないかと個人的には思います
英語よりタイ語の方が必然的に聞こえる環境ですし、街を歩けば日本語が聞こえるほど日本人の多いのがバンコクですから

あとは、天候的な部分と衛生的な部分
正直言って、スコールで降る雨の量はとんでもないし、虫は飛んでるしご飯に集まることもあるし、その辺にネズミもゴキブリもいるし、川の水はどこに行ったって死んでいる
それがタイランドですので、無理だなと思う人は他の場所でもいいのではと思うというか、衛生面と安全面気にし始めたら日本にいるのが一番平和だよと思ってしまいます

ただし、生死を彷徨うようなリスクを負うことはタイではあまりありません
川の水が汚くても、大気汚染がひどくても、ゴキブリがその辺を飛んでいようとも、雨季の雨で道が浸水しようとも、交換留学であれば長くたって10ヶ月
たったの10ヶ月しか滞在しない人がほとんどではないでしょうか
その状況に耐えられるぜ・絶対いけるという自信のある人、行きましょうタイランド
多分いけるぜ・自信はないけど行ってみたい人、行きましょう耐性ぐらい数週間あれば付きます
無理、絶対無理な人はタイ留学じゃなくてもいいかもしれませんし、衛生面とかを考えるのであれば国内留学で北海道・ニセコに冬に行く方がいいかもしれません

なんにせよ、日本と同じではない状況が広がっているのが留学ですので自分の適性ややりたいことと照らし合わせるに限ります
目的を持たず、バケットリストもなく留学に行くと、びっくりするほど早く時間は溶けていきますしお金だけが消えていきます
ぜひ、目的を持って留学してほしいなとお節介な大学生は思っております

色々と書き連ねましたが、何を言わんとしているかというと、ちゃんと自分のやりたいこと考えて留学しようねってことです
留学したからといって言語ができることもなければ、人生が変わるとかもほとんどの人には起きないです
自分自身にも起こったことはないですからね
ま、起こりませんよそんな幻想
だからこそ、戦略的に留学してガンガン経験積みましょうと個人的には言いたいです
意味ある留学をたくさんの人がしてくれますようにと願いながら第11回を締めようかと思います

ということで、タイ留学編終了でした〜
これまでの記事からなんらかの情報を得られている人がいたらとても嬉しい…いるかしら?

さて、次は第12回
実は私が何者かということが「タイ留学に行った大学生」しか伝わっていないことに急に気付いたのと、就職活動をする中で自分史の大事さに気付いたので、勝手に自己紹介をすることにいたしました!!!

それでは第12回で!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?