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〝悔いなき選択〟について悶々と考えた#1〜夢の性質と可能性〜

昨日noteでとある記事を読んでから
ずっと〝選択〟について考えまくっている

生きていれば常に選択をしている
意識して選択するものもあれば
意識しないで選択しているものもある

むしろ、無意識の選択の方が溢れている

その選択の上に〝今〟があるわけだ

何故、昨日からこの〝悔いなき選択〟
悶々と考えていたかと言うと

それは

リヴァイくんが好き過ぎるからだw

そう。
その記事で書かれていたのは
『進撃の巨人』第84話 『白夜』
に描かれている
リヴァイくんの選択についてだから

話は逸れるが

この『白夜』の映像は
『進撃の巨人』アニメseason3の
第49話のエンディングに組み込まれている

ずっとエンディングとか飛ばして見てたから
たまたま流しっぱなしして
このエンディングを見た時の衝撃と言ったら

『マジか??』

となったわけですよ

試写室のおじさんかなりビックリしただろう
大丈夫かなぁ、、、と

勿論、予め断っているだろうけど

〝試写室のおじさん〟とは
納品された番組のノイズや映像不備のチェック
ポケモンチェックなんかをして
放送事故を起こさないように〝試写〟をする
技術の人間のこと

自分も試写もしていたことあるので
試写でこれ見たら焦るなと
エンドテロップにもブロックノイズが
入っているんだから、、、もう、、、

この演出を受け入れるNHKすげぇ
となったわけですw

初見だと放送事故に思われかねない
もしくは「テレビ壊れた?」となりかねない
そんな映像なワケですよ

まじヤバい
滾るw

まぁ、season3の後半の予告なんだけど
そこでかなりメインでとりあげられるくらい
この『白夜』というのは
『進撃の巨人』でも重要で名シーンなわけです

この『白夜』でリヴァイくんが突きつけられた
究極の二択とは

リヴァイくんの所属する調査兵団の
 エルヴィンというカリスマ性があり
 冷徹とも言える判断奇抜な戦略
 全員をそれまで導いてきた団長
 生き返らせるか?

・アルミン
というエレンの幼なじみで
 体力面で劣るが意思が強く
 頭脳明晰
新兵を生き返らせるか?

これだけ見ると究極の二択とは見えないかもw

実績をとるか不確かな可能性をとるか

大半の人が団長を選ぶだろう

頭の良さは比べられないが
例えるなら有能な部長(上司)と有能な新人
どちらを組織のために選ぶか


同じ有能でも
その組織における経験値が圧倒的に違う
もちろん、それにともなう実績

そして判断力の差も大きい
良いとは言えないが戦いの場に於いて
人間性を捨てれるくらいの冷徹な判断を
迅速にできる事
は大きい

何を犠牲にして何を守るか
何を犠牲にすれば
最小限の損害で済ませられるか

迷っている時間にも損害は増える
犠牲を躊躇しているようでは損害は増える

アルミンは若い分、迷いが先に立つ

何より
統率力とカリスマ性が圧倒的に違う

『調査兵団はほぼ壊滅状態!!
 団長まで死んだとなれば...。
 人類は象徴を失う!!』

『確かにアルミンは逸材だ...
 だが我々の戦いはこれからも
 ずっと続くんだ!!
 まだエルヴィンの経験と統率力が、、、』

とハンジさんが言うように
15歳の新兵に団員が一丸となって
ついていくのは不可能に近い、、、超正論

ちなみに、この時100人以上いた兵士は
大惨敗でその場にいる数人にまで減っている

新たな人材を勧誘するのにも
15歳の新人団長じゃねぇw

ビジュアル的にも一見で安定感?
信頼感が違う

どちらになら命を賭けてまで
ついて行く事ができるか?

エルヴィンか

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アルミンか

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可愛いけど、、、、信頼感的にも
見た目って大事だよね
(そー言う話ではないけどw)

この『白夜』は

エレンに促されアルミンを
助けようとしたその時に

団長と一緒に囮として特攻し
唯一生き残ったエレンの同期フロックが
瀕死のエルヴィン団長を担ぎ込み

アルミンとエルヴィンどちらを生き返らせるか
という選択を迫られるところから始まる

リヴァイくんは差し出しかけた
注射器を引っ込めて

『俺は人類を救える方を生かす』

エルヴィンを救う事を宣言するが

それに抵抗した幼なじみのミカサの刃傷沙汰

エルヴィンの特攻作戦で地獄を見たフロックの

巨人を滅ぼすことができるのは悪魔だ!!
 悪魔(エルヴィン)を再び蘇らせる
 それが俺の使命だったんだ!!』

と言うミカサ達に対する反論や

ハンジさんの説得なんかがあって

結局、エレン以外の全員が
リヴァイくんの選択
アルミンでなくエルヴィンを
生かす事を受け入れたが

諦めきれないエレンが
リヴァイくんに最後に語りかけたのは



『兵長 海って知っていますか?』


アルミンが調査兵団になる
モチベーションである

壁の外の海を見るという夢

昨日noteで読んだとある記事には

【エルヴィン】
・恐怖や不安のような負の感情から生まれる
 対処療法

【アルミン】
・無責任な夢から生まれる楽観的希望や期待

と言うように
抽象的に言い換えられるとしていた

確かに、これまでの経緯からいえば
エルヴィン団長は恐怖や不安のような
負の感情を払いのける
ように
団員達を鼓舞して突き進んでくれる存在
『心臓を捧げよ』ってね

しかし、アルミンの夢は無責任なの??
無責任ってどういう事??

そして、リヴァイくんはそんな二択したのか

悶々。。。。。

悩んで考えて考えた結論は

リヴァイくんは
すごく純粋な人でもあるんだなぁ

というもの

『は?』である

が、私的には腑に落ちた

エルヴィンに注射を打つと
人払いをしたリヴァイくんは
結果的にはアルミンを生き返らせた

リヴァイくんは、より純粋で
期待に満ちた夢に未来を賭けた

つまりエルヴィンとアルミンの二択は
アルミンとエルヴィンの見ている
夢の持つ可能性の二択なんじゃないかなと

〝夢の二択?〟と思うかもしれない

実は、エルヴィンもアルミンと同じように
個人的な〝ある夢〟の為に調査兵団に入った

ある夢とは父の仮説を証明すること

エルヴィンの父親は教員をしていた
エルヴィン少年も父の教室で学んでいた
ある日、エルヴィン少年は歴史の授業の時
ある疑問を抱き父に質問した

『先生 壁の外に人類がいないって
 どうやって調べたんですか?』

授業では質問に答えなかった父は
家に帰ってから

『王政の配布する歴史書には
 数多くの謎と矛盾が存在する』

そして

壁に逃げ込んだ人類は
王によって統治しやすいように
記憶を改竄された可能性がある

とエルヴィン少年の質問に答えたのです

その内容を友達に話しているところ
詳細を憲兵に尋ねられた日に
エルヴィン少年の父は家に帰らず
遠くの街で事故にあって死んだ

自分が父の話を憲兵にしたから
父が王政によって殺された
と悟った
エルヴィンは〝父の仮説を証明する〟という
夢とも言えない夢を抱くようになった

『父は...人の持つ欲と
 愚かな息子によって殺されたのです』

とエルヴィン自身も言ってるように
贖罪のようなかなり重く暗い夢

そんな重苦しい夢でもエルヴィンが
調査兵として、その団長として
圧倒的に力の差のある巨人との
地獄のような戦いの日々を生き抜くのに
必要なものであった

自分が算段した特攻作戦を説明する際に
エルヴィンはリヴァイくんに本心を吐露した

『俺が今までやってこれたのも
 いつかこんな日が来ると思っていたからだ』

『いつか・・・』

『「答え合わせ」ができるはずだと』

『・・・何度も・・・死んだ方が
 楽だと思った』


『それでも・・・父との
 夢が頭にチラつくんだ』

『そして今手を伸ばせば届くところに
 答えがある


一方のアルミンの夢は
子供の頃の未知の世界に対する純粋な
ワクワクとした好奇心
に溢れたものだ

未知の世界への期待感からの
壁の外のあるかないかもわからない
〝海〟に対する憧れ

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同じ〝夢〟でも天と地くらい差がある

どちらの夢に賭ければ
その先に明るい未来があるか?

それがリヴァイくんの選択肢
判断材料だったんじゃないかな。。。


リヴァイくんは〝選択〟を重要視している

そして

リヴァイくんはよく
実行する人に選ぶ権利を託す

部下であろうが
駆け引きの相手であろうが

何故なら
何が正しいか正解なんてわからないから

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自分の意思で選択することが
〝悔いなき選択〟へ少しでも近づける術だから

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〝悔いなき選択〟とは
リヴァイくんが調査兵団に入るまでを描いた
『進撃の巨人』のスピンオフなんだけど
その漫画では、正直
何が悔いなき選択だったのかわからなかった
悔いがあることだらけ過ぎてw

なので、この『白夜』での選択が
悔いなき選択なんじゃないかと個人的に思う

まっ、実際に
来月に発売される34巻の136話にて
アルミンを選択した事に悔いはないと
リヴァイくん自身が振り返るシーンが
描かれているらしい

21巻84話が、、、

ちなみに、良く伏線伏線というけど

この『白夜』の
リヴァイくんの選択の伏線は
13巻からあったんだよなぁ

長くなったから別建てで整理しようw