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対話の実践道場を開きたい理由

はじめに

長崎市スタートアップ支援事業「コッコデショ!2023」にエントリー中の看護師ひよこです。24時間、気軽にふらっと参加できる対話の実践道場を開きたいと思って計画しているのですが、「それは事業にならないでしょう。」という3回のフィードバックをいただいても、「実現したい!」と願いながらピッチを作り続けています。


「いま誰かと話したい」に対応したい

日常生活でおこるさまざまな葛藤、違和感、もやもやなどが発生した時に自分一人で抱え込まずに「誰かに聴いてもらう」だけですっきりします。私の場合、ただ聴いてもらうのではなくて、「互いの学びにつながる」と思えた方が気兼ねなく話せます。

これまでの友達に、「学び合いたい」と伝えるのもいいのですが、多様な声を聴くことができると、それまで感じたことのなかった視点からの気づきが生まれるのです。

オンラインで出逢った方々とは正直な自分を出すことができるので不思議です。自分との直接的な利害関係が発生しないし、学びの場であるとの共通認識があるからではないかなぁと認識しています。

数少ない友達に、「ちょっと聞いて・・・」と連絡しようと思っても、相手の生活を気にして、よほどの重大トピックでなければなかなか行動できないので、近所のカフェにいったり図書館や映画館で気分転換をするくらいの感覚で、ZoomのURLをクリックしたいのです。

話し手と聴き手をわける方法がお気に入り

「学びの場」を主催してくださるクロちゃんと村岡さんが月に1回開催してくださる対話の場が大好きです。はじめにミニレクチャーがあって、3~4人のブレイクアウトルームで誰もが話し手になることができます。

その日特に話したいことがなくても、「話し手」の順番が回ってくるとなにかしらまとまらない話をぼつぼつと始めることができます。「聴き手」役の人たちが話し手の語りを聴いて、「なにがおこっているのか」「その背景はなにか」を感じながら寄り添ってくださいます。

そこに評価や判断ではなく、話し手の感じていることを言葉にして置いてみます。アドバイスはせず、ただ感じて言葉を置いてみるだけなのですが、それがとても心地いいのです。

1人の話し手の語りが、2~3人の聴き手(視点の違う)の言葉によって世界が拡がっていくのがとても好きです。自分には聴こえていなかったことや、自分には置けなかった言葉を他者が置いてくれるのでとても安心してその場にいることができます。

ABD(アクティブブックダイアログ)読書会

竹ノ内聡一郎さんが開発したABD読書会の場も好きです。本を読まずに参加して、その場に来た人と読む場所をシェアし合って、本から付箋(Googlejamubo-do)に気になった個所を抜き書きするだけです。その後参加者がまとめた部分をシェアし合いながら語り合うという有難い時間を過ごすことができています。

同じ本を何度読んでも、自分自身がその時に感じる(刺さる)部分は違ってきます。その自分を感じることで、「あ~いまはここが気になっているのね」と自分に気がつくことができます。

他者が抜き書きした部分も、自分が気になる部分とは違っていることもあり、他者と読む方がより深く本の意味を理解することができます。

私はこれまで、ABD読書会が苦手だと思っていたのですが、好きになってからは月に何度も参加させていただくようになりました。正解や理解力の差ではなく、自分がどう感じたか、他者がどう感じているかを知るだけなんです。

会議や議論ではなく、カウンセリングではなく対話。

「タイワってなに?」を言葉にすると、たったこれだけ。
(1)自分の中に生まれたもの(感情・言葉)を眺める。

(2)自分の中に生まれたものを外に出す。焚き火に薪をくべるように。

(3)同様に、他の人から出されるのを待つ。

(4)「ことばの焚き火」を眺めながら、場の変化を感じる。

このプロセスを繰り返すことで感情は解放され、場が整い、
創発的なコミュニケーションが生まれやすくなります。

大事なのは、自分のなかにあるイキモノとしての本来の流れを信頼し、
自動的に出力される「通路」をつくること。

そう、ヒトという集合のアルゴリズムを信頼して、委ねる。

対話の本質の部分を、言葉にすることはできません。
なぜなら、体験そのものがタイワだから。

「体験」するための地ならしとして、
ぜひこの本を手にとって、その輪郭を感じとってください。

ことばの焚き火 ダイアローグ・イン・デイリーライフ(ハンカチーフ・ブックス)

ほんとにそう!!体験しなければわからないかもしれませんが、私は5年くらい「対話」の場に参加させていただけているのです。私が受け取って素晴らしいと思っているからこそ、今度はだれかに体験してもらいたいなぁと思っています。

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