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"自分”らしく生きるための・・・

はじめに

『カール・ロジャーズ入門 自分が"自分”になるということ』を読み終えました!!3日前に自分の部屋の本棚から救い出し、やっと私の心に届きました。2年4か月前に購入した時、どうしてだったのか覚えていませんが、日付だけはAmazonが憶えてくれていました。
https://note.com/hiyoko_wlb_0607/n/n3cf87471ff8b
https://note.com/hiyoko_wlb_0607/n/nbca5d0c8c978
昨日、一昨日とこの本に触れて感じていることは、私の中の機が熟したタイミングだったから出逢えたのだろうなぁ・・ということでした。


現代人の"自分"喪失のプロセス

人の目や世間体、学歴や収入や偏差値を気にしているうち、自分は自分と同じくらいの能力を持った他の誰かと交換可能な存在でしかないように思えてきてしまう。たまに、〝ほんとうの自分”を出したと思ったら、その時にきまって無視したり叱られたり嫌われたりしてしまう。だから人は知らず知らずのうちに、他の人や世間から受け入れられやすい匿名の誰かという"仮面”を演じるようになる。そしてそんなことを繰り返しているうちに、"自分”がわからない、ほんとうの"自分"は何を感じているのかわからない、となってしまう・・・。(中略)現代人の多くは、大雑把に言えば(中略部分)こんなふうにして"自分"を見失い、"自分"が実感できなくなっているのだと思います。

諸富 祥彦 カール・ロジャーズ入門―自分が“自分”になるということ p139-140

私自身は、自分の意志が尊重されないことに猛烈に反発してきた子ども時代でした。小学校5年生くらいから「大人は敵」だと思っていたし、自分が生き延びるためにどんな手でも使って(多少大袈裟ですが・・)生きていこうと作戦を練っていました。だから、自分自身を取り戻すことに必死だったのだろうと思っています。いつもなんのために生きているのか、どう生きたらいいのかを模索していた人生でした。そして、18歳の時から自由を手に入れたし、結婚も子育てもマイホームも何もかも手に入れて幸せな人生だったと思っていたのです。

だけど、見てないこと(蓋をしていた部分)がいつもチラチラと顔を出すのは「子ども達や夫に対して、これでよかったのだろうか?」ということでした。特に子どもたちが結婚して孫ができると、いまの社会のまま引き継いでいいのだろうか・・と本気で考えるようになりました。

2023年2月10~12日、由佐美加子さんのワークショップではじめて"自分"が360度人を信用しないで生きてきたこと、それは「怖い」からなんだと自覚することができて、やっと身体の緊張感が緩み、解放された気分になれました。すると、私がなんのために生きているのか、死ぬまでに何を成し遂げたいのかがクリアになってきたんです。それまでも、なんとなくぼんやりとしたものは浮かんでいましたが、自分をまるごと受け入れたことで力が漲ってくるような感覚があります。

「対話」が足りない

子どもの時、「わたしの話を聴いてほしい」と思っていましたがそれはまったく叶いませんでした。子育て中、私の考える正解を我が子達に押し付けて育てていました。再就職した病院で、我慢して働いている医療従事者たちのそばにいた時も、看護師として患者さんに接していた時も、「もっと話し合えばいいのに」と何度も感じていました。PTAでも自治会でも「決まったことだから」と会を終了することに残念さを憶えていました。

2018年から「何とかしたい病」にかかって学びはじめたときに、多くの社会課題があることを知り、多くの当事者の方々の実状を聴くたびにがっかりすることが多く、この状態ってだれが何をしたらいいの?どうやったら「対話」する文化が根付くのだろう?って考えて、いろんなコミュニティに参加しながらいろんな場を開いてくださる方々の熱い想いに触れたりしていました。

でも・・・問題が多すぎて手も足も出ない感じがするけれど、「私にはどうすることもできない・・・」って諦めたくはありませんでした。

たっくさんいた!たっくさんある!!

コロナ禍でオンライン化が進み、多くの社会課題についてオンライン上で対話している機会が増えました。さまざまな本の読書会、さまざまなテーマの対話会、イベント、勉強会、講演会・・・オンライン上で場を開いてくださる方々と随分出逢わせていただきました。長崎に住んでいる私には、「やっぱリアルだよね~」と浮足立つ気持ちよりも、オンライン上で対話していた場がどんどん減っていってることが勿体なく思えてなりません。

「対話しよう」「対話が大事だよね」って行動している方々とつながりたいです。リアルで開いてくださる方々はもちろん有難いですが、私としては、オンラインでの対話会は距離も飛び越えて多様な方々と交じり合うことができるのでとっても大好きなのです。だから、Zoom漬けの私は、オンラインに特化したコミュニティカンパニー立ち上げを目指します。といっても、コミュニティカンパニー立ち上げがどれだけ大変かなんてよくわかっていないのですが。

私が所属している「手放す経営ラボラトリー」も、私が大好きな「ワタシクリエイト」もコミュニティカンパニーとして実践を積んでいるし、『有限会社人事・労務』ではコミュニティカンパニー化の勉強会を開いているようだし・・・。なんとか形になるかもしれない(する!!)と思っています。


自分のあるがままを探究し合う対話会

カール・ロジャーズは、人が自分自身を受け入れている時、その人に変化が起こり、「よりよく生きること」ができるようになると言います。現実の、あるがままを自分の心の底から認め受け入れた時、はじめてその人に変化が変化が生じてくるのです。「面白い逆説なのですが、私が自分の現実の、そのあるがままの姿を十分に受け入れることができるまでは、決して変わることは出来ません。今の自分から変わることはないのです。これは、私自身の経験とクライエントの両方から学んだことです」(Rogers,1961)

諸富 祥彦 カール・ロジャーズ入門―自分が“自分”になるということ  P144 

この本から受け取ることは、私の体験談として書かれてあることのようでした。だから、いまのタイミングで読むことになってたんでしょうね。由佐美加子さんとの出逢い、「聴く話すを学ぶ場」の村岡康弘さんとの出逢い、一般社団法人FLATのクロちゃん(西岡望)さんとの出逢いや体験があったからこそ、ロジャーズのいう意味がすんなり受け止められます。

まずは自分自身から・・・

非暴力と紛争管理のためのファイヤーフラワーセンターのモットーは
If many people are dreaming together, a new way will be created
多くの人が一緒に夢を見れば、新しい道が生まれる

Peacemaking Circles: From Crime to Community (English Edition)

毎月、ABD読書会に参加させていただいています。1冊の本を1か月に1回、3~4冊の本を同時に読んでいます。今朝の『ピースメーキングサークル』の一説に書いてあった言葉にうるっとしたので、ご紹介しておきます。

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