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意地との綱引き~2019.10.30 第23節岐阜戦~

 残留争いにおいてめちゃくちゃ重要だったこの一戦。結果的には鹿児島が劇的勝利で残留に大きく近づいた試合の分析をしていきます。

両チームのスタメンはこんな感じ

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 鹿児島は出場停止明けの中原秀がスタメン復帰でダブルボランチの一角に。他はここ数節と変わらないメンバーでした。岐阜のスタメンは上の図とは塚川とフレデリックのサイドが逆ですがそれ以外には特に大きな驚きはないかと。


前半

 戦前の予想通り鹿児島がボールを握る展開。岐阜は立ち上がりこそツートップを中心に前からガンガン追っかけてきたけど時間が過ぎるにつれプレスの開始位置を下げブロックを作って守るように。そこに対して鹿児島のビルドアップは2CBが中心。いつもよりボランチの片方をおとす頻度が極端に少なく激しいプレスを受けた時には無理せずロングボールも蹴っていた。

 岐阜のプレスが弱まってからはショートパスでブロック攻略しようとする鹿児島。4-2-3-1の3がライン間でボールを引き出しSBが幅をとる。だが岐阜の堅いブロックの前に前半はあまり綺麗に崩してチャンスというシーンは創れなかった。逆に岐阜の少ない攻撃機会でヒヤッとさせられることが多くジュンスの大当たりがなければ失点していたかもしれない。

 この日も被カウンターの多い鹿児島だが、今の鹿児島はそれが良いか悪いかは別としてそういうチームなのだ。できるだけボール握ってたくさん攻撃して相手の攻める機会を少なくしようぜ!ってのがうちのやり方。

 両チーム共に気持ちの入った展開で観ている分には面白い前半だったがレビュー的には特筆するようなことも無い45分だった。 


後半

 鹿児島は後半からビルドアップの形を変えてきた。中原秀orニウドが降りていって2CBのサポートをするいつもの形に。

 鹿児島は60分に萱沼に替えて五領を投入し左に配置、前線をフレッシュに。五領はこの日は持ち味の攻撃センスを発揮する場面は少なかったが守備でめちゃめちゃ走り貢献してくれた。決勝点も彼の頑張りからだった。

 岐阜も62分と69分立て続けに右に村田、左に柳澤を投入しサイド攻撃の強化を図ってきた。そして72分にはツートップの一角の馬場に替えてDFの北谷を投入。守備的にも思えるこの交代によって北谷がCB、竹田がボランチ、川西が左SH、柳澤が右SH、村田がツートップの一角に入った。

 鹿児島も74分に韓に替えてルカオを投入。ルカオがサイドに流れつつキープしてタメをつくれるのでサイドからクロスが上がる場面は増えたが決めきることはできなかった。


まとめ

 結果としてはルカオのゴールで劇的勝利。残留に大きく近づいたが内容には乏しかった。ここまでの連続で引き分けた3試合と同じく決め手を欠く攻撃。これが改善しないと厳しいだろう。だが、今更内容を嘆いても仕方ないような気はする。今から何かを変えることは難しいだろう。

 今はとにかく残留が近づいたことに喜び、また気を引き締めて残り数試合を闘うことだ。まだ終わったわけではない。


 いつにも増して内容がペラッペラです。すいませんでした。


10/30  J2リーグ第23節 鹿児島 1×0 岐阜                     会場:白波スタジアム  観衆:5056人



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