次男は野菜好き
ありがたいことに、次男は食べ物の好き嫌いが少ない。
まあ、同じ食材でも食べたり食べなかったりがあることもあるが、切り方だったり調理方法だったりその日の気分だったり。
無限ピーマンを家族5人分作ると、ほとんどひとりで食べてしまう。
レタスサラダを作ると、ほとんどひとりで家族分食べてしまう。
にら玉を作ると、ほとんどひとりで以下同文。
ピーマンとニラは家庭菜園で作っているので、お店で買うより新鮮でそれなりに美味しい。
他にも家庭菜園から採れたてを調理して食卓にあげるので、次男も抵抗なく美味しく野菜を食べられるのかもしれない。
そして、次男はテレビの通販番組が好きだ。
他の家族にはNHK総合を強要するのに、自分一人でテレビを見るときはBSの通販番組をハシゴしている。
ショップチャンネルにQVC、ジャパネットたかた、健康食品から化粧品から宝石に至るまで。
身近なごく狭いリサーチによると、自閉症のこどもは通販番組が好きなようだ。
なんでだろう?
同じことを何度も何度も繰り返し伝えるからなのか、何度もリピート放送があって、「いつもの番組」という安心感があるのか…。
ここ最近、毎日のように「サイレントミルサー」を紹介する通販番組を見ている。
そこで「野菜ジュースも簡単に作れます!」と言っているのを見たせいなのか、夜中に、(何年も前にじーちゃんが通販番組で買った)フードプロセッサーを出してきて、ひとりで人参を切り、中に入れて人参ジュースを作ろうとしていた。
…というか、朝起きたら台所のテーブルの上に人参ジュースのようなものが入れられたコップが2個あった。
どれどれと味見をすると、ただ人参を細かくしただけのドロドロになった人参なので、雑味があって美味しくない。
夜中に人参ジュースを作ったことに満足した次男は、居間で眠ってしまっていたので、裏ごしも面倒だったし、ドロドロ人参をスプーンで押して出てきた上澄みを別のコップに集め、ジュースらしく仕上げた。
人参のにおいはするものの、甘くて美味しい。
朝ごはんの支度ができて、食べに来た次男にジュースを勧めたら、人参のにおいが気に入らないらしく拒否された。
市販の野菜ジュースみたいな味や香りを想像したのかなぁ。
これも負けず劣らず美味しいけどなぁ。
次男は昨年度から学校で「米」についての学習をしている。
バケツで稲を育てたり、米を使った料理をしたり。
昨年の夏休みの課題には、「我が家のおにぎりを写真かイラスト入りでレポートする」というものがあった。
支援学校に通う重度知的障害児の宿題は、そのまま親の宿題になる。
次男が好きな具材を入れて、おにぎりを作る課程を写真に撮り、解説文まで書いた。私が。
冬休み明けには「おにぎり総選挙」と称して、好きな具材を入れたおにぎりを持って「推薦ポスター」を作り、PR動画まで作って授業参観のときに見せてくれた。
他にも米を使ったいろいろな料理を作ったり、食べたり、授業の中でやったようだ。
で、実は次男、人参ジュースの他にレタスを大量にちぎり、ちらし寿司を作るときに使う容器に入れていた。
レタスだけかと思ったら、レタスの下にご飯。ご飯の下に大葉が敷き詰めてあった。
これってサラダちらしのつもり?
せっかくだからと、朝ごはんのときに次男に食べるよう勧めたが、拒否された。
勿体ないので、お昼にその上に薄切りハムをちらして、もう少しちらし寿司っぽくして食べたのだが、次男は頑なに拒否。
なんで?
食べたくて作ったんじゃないの?