俺、団長になろうかな

来てしまった。ついに俺も、あのときの上司と同じ年齢に達してしまった。あのときの上司ってのは、俺が辺鄙な田舎支所に配属されたときの上司だ。そんでもって1番年齢が近かった。若者がいない場所に配属された俺にとっては頼れる兄貴だった。ただ、申し訳ないが俺はほんの少しだけ、「1番近くて30歳かーちょいおじさんだよな」と、20代の仲間がいないことに不満を持っていた。今となっては俺が……

ただ年齢というのは止めることはできないもんで、というか俺は30歳になってしまったことに絶望しているわけではない。20代を圧縮すれば3年くらいの密度で過ごしてしまったことに絶望しているわけですな。俺はこれからどうやって生きていけばいいのやら。それを考える前に、つらいことだが、僕はあの懐かしき20代を瞥見する必要がある。

20歳 大学2年
21歳 大学3年
22歳 大学4年
23歳 大学を無内定で卒業後、ニート
24歳 社会人1年目
25歳 社会人2年目
26歳 社会人3年目
27歳 社会人4年目
28歳 社会人5年目
29歳 社会人6年目

 まず、密度について考える。俺の体感だが、20~23歳が1.5年分で、24~29歳が1.5年分て感じか(俺の体感であって根拠はない)。学生のうちは、ゼミやらバイトやら就活やらでそれなりに濃い生活をしていたかな。もちろん、陽キャと比較したらスカスカだがな。問題は社会人になってからだ。約6年間ある……あったのか?という感じだ。だから先ほど述べたとおり、密度は学生の頃より大分低い。このままの生活をずっと続けると考えたら嘔吐しそうになる。次は、10年が1.5年分くらいに感じることになるかもしれない。

なぜ社会人になると、生活の密度(充実度と言い換えても良い)が低くなるのか。俺が志望業界に落ち続けて、仕方なく入った会社にいるからなのか。やりたくない仕事を「これは俺がやりたかったことじゃないんだよな」と思いながら過ごしているからなのか。少し考えれば違うと分かる。

大学生の頃と社会人の現在、俺の行動様式に変化はあるか。まったくない。学生の頃だって、怠惰で外出は極力しないし、手帳のカレンダーが空白であればあるほど嬉しかったのだ。それなのに、なぜこんなにも充実度に差が出るのか。つまりはこういうことだ。大学生ってのは受け身でも容赦なく訪れるイベントが多いから、それなりに充実するってだけな話だ。社会人は違う。自分から動かなきゃ何も始まらない。答えは出たね。俺の社会人生活がピーマンの如く中身がスカスカなのは、就活に失敗したから、夢が実現しなかったからという理由ではなく、自分の人生に対する態度が消極的なままだったのがいけない、と。

では、これからの人生を豊かにするにはどうすればよいか。本題の「俺はこれからどうやって生きていけばいいのやら」のアンサー。簡単な話、積極的に行動するしかないということだよね。ということで、俺は今までの自分が考えもしなかったある計画を進行中である。そうアンニュイ徳田軍団(仮名)を結成しようと思う。団員については、正直「ただの人間には興味ありません」つって、宇宙人とか未来人を勧誘したいところなんだけどやめておこう。ただ、アンニュイ徳田軍団(仮名)でやりたいことはある。そう青春を取り戻そうみんなで。何かに挑戦し、達成する喜びを団員のみんなと分かち合いたいんだ。

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