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"情熱"の正体って何?①:"やる気"との違いから考える

ネット検索してみると”情熱”とは、
ある対象に対しての”強い思い”、”好き”という“感情”とのこと。

しかし、納得感が少ないというか、何か物足りない気がしました。

“情熱”は、行動の源泉となるとても良い言葉だと思います。

行動を駆り立てるいろんな場面で使われますが、
説明が難しいあいまいな言葉でもあります。

情熱を持てば行動が強化されるということは知っているものの、
情熱の正体がなんなのかよくわからないということはないでしょうか。

この記事では”やる気”との違いから”情熱”を見つめ直してみます。


”やる気”と"情熱"の違い

本やネット検索をしてみると情熱と近い言葉で”やる気”という言葉が出てきました。
言われてみると違いってよくわかりませんよね。

より情熱という言葉を理解できそうと思ったので、下表のように違いをまとめてみました。

"情熱"と"やる気"の違い

“情熱”は感情が高ぶっている状態、”やる気”は行動が促進されている状態を指します。
大きな違いは、”情熱”は受動的な姿勢を含まないということです。

積極的・主体的な姿勢はイメージしやすいかと思います。

受動的姿勢は何か、
例えば、
部活動などで先生に「これくらいはできますよね~」のような感じで煽られ、
自分は「やってやるよ!」と意気込んでいる場面を想像してみてください。
このように周囲から行動を促進されている状態のことを受動的といいます。

情熱は受動的な姿勢を含まないので、
「情熱が湧く」という言葉があるように
情熱は自分の内側から湧いてくるようです。

内側から湧いてくる感情で、行動が促進されるため、
“情熱”を持てば、”やる気”も出てくると言えそうです。
逆に”やる気”があれば”情熱”を持てるとは言えなさそうです。

"やる気"の「源泉」は"情熱"と関係する

おもしろいところは、やる気の源泉である興味・関心や目的により
情熱を持つ”きっかけ”となったり、情熱が”強化”される場合があるというところです。

興味が情熱のきっかけとなる

興味・関心によって行動した結果、その行動に好きという感情が芽生える可能性があります。

例えば、
おいしい食べ物を食べることが趣味だったAさんは、
ある日「自分でも作ってみたら楽しそう!」と料理に「興味」を持ちます。
そのあと好きな食べ物を料理してみて、
自分の満足のいく出来がいったときに
「あれ、楽しいかも。また作りたいな。」とAさんは思いました。

単純なストーリーですが、Aさんにとって興味が情熱のきっかけになりました。

目的が情熱を強化する

また、目的に対して、「これを達成したい!」という「強い願望」が"情熱"を強化する場合もあります。

例えば、Bさんはサッカー部に所属していました。
ある試合でPKの最終キッカーだったBさんはゴールを決め、
試合の勝利に貢献しました。
そのときにチームメンバー全員が自分のもとに駆け付け、
感情を爆発させ勝利を分かち合いました。
「またあの喜びをみんなで分かち合いたい」
そんな思いがBさんの日々の練習のモチベーションになりました。

また喜びを分かち合いたいという「強い願望」が、
Bさんのサッカーに対する情熱をさらに強化しています。

簡単な例え話ですが、みなさんもこんな体験をしたことがあるのではないでしょうか。
“やる気”と”情熱”は、違いはあるものの関係があることを理解いただけたかと思います。。

まとめ

①“情熱”とは”内側から湧き出て、主体的な姿勢を持たせてくれる強い感情”
②”情熱”を持てば”やる気”が出てくる
③”やる気”の源泉である「興味・関心」は”情熱”のきっかけとなり得る
④”やる気”の源泉である「目的」は”情熱”を強化する

ここまで読んでいただきありがとうございました。

「情熱の構造」、「情熱の段階」について、別記事にて紹介予定です。
お楽しみに~

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