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"情熱"の正体って何?②:情熱には構造があった!

情熱の正体について、深堀りしていきます。

普段なんとなく使っている情熱という言葉を使っているということはないでしょうか。
この記事を通じて少しでも明確に認知して頂けるとうれしいです。


情熱の構造

情熱の構造とは何か?いろいろな本を読んだりネットで検索してみましたが、
体系的にまとめられている情報がなかったので、下図のように2軸で整理してみました。

情熱の構造

まず、横軸は今やりたい!という感情から「Doing」と、将来こうなりたい!という感情の「Being」を設定しました。
縦軸は、自分軸の「利己的」他人軸の「利他的」としています。

軸としてどちらが優れているというわけではなく
分類の軸として使っていると理解してください。
利己的な情熱は良くないイメージを持つかもしれませんが、
決してそんなことはありません。
むしろ自分の感情を満たす行動に直結するので、
とても強い行動のエネルギー
になります。

①やってみたい情熱

図の左下の「Doing」×「利己的」の象限の情熱です。


興味・関心をきっかけに情熱が芽生えます。

過去の経験や何か体験をしてみた結果、
「料理してみたいかも」
「プログラミングって楽しそう」
「宇宙のことについてもっと知りたい」
「心理学を学んでみたい」
など、興味・関心から実際に「やってみたい!」という感情が芽生えます。

実際に行動に移し、やってみたい行動を練習してみることで、
興味・関心だった感情から、「楽しい!」「好き!」という感情が生まれ、
情熱がより加速していきます。

練習を続けることによりスキル化し、「誰かのために」という気持ちが芽生える可能性があります。
また、スキルを活かして、将来こんな自分になりたいと思う気持ちも芽生えるかもしれません。

②役立ちたい情熱

図の左上の「Doing」×「利他的」の象限の情熱です。


困っている人を見かけたときに、「こうしてあげたい」と思う気持ちが”役立ちたい情熱”にあたります。

目の前の困っている人の困りごとを解決するための手段に対して興味が湧きます。
そのため、この情熱が湧くとやってみたい情熱も連鎖して湧き上がってくるかもしれません。

また、将来こんな困りごとを無くすために、
どんな状態になれば良いかと考えるようになります。
それが”貢献したい情熱”につながっていきます。

“役立ちたい情熱”は他者とのつながりの芽生えにつながる情熱なのです。

③こうなりたい情熱

図の右下の「Being」×「利己的」の象限の情熱です。

「こんな人みたいになりたい!」というロールモデルを見つけた時に芽生える情熱が、”こうなりたい情熱”です。
「この人見たいになるためには、こんなことをできるようにならないと」というきっかけから”やってみたい情熱”が芽生えます。

また、「こうなれたらこんな世の中にも貢献できる」と”貢献したい情熱”が強化されます。

④貢献したい情熱

図の右下の「Being」×「利他的」の象限の情熱です。


「こんな世の中にしたい」と思う気持ちが”貢献したい情熱”です。

私の経験ですが、
東日本震災後、被災地でのボランティアを通じて、ガソリンや電気が無く生活に困った人たちとの交流を経験しました。
そんな経験から「いつでもだれでもどこでもエネルギーを便利に使える世の中に貢献したい」という”貢献したい情熱”が芽生えした。
当時大学生でしたが、それまで天文学を学び研究者になろうとしていた夢をあきらめ、
貢献したい情熱を満たすために、被災者のみなさんの役に立ちたいと決意し(役立ちたい情熱)、電池の研究者になろう(こうなりたい情熱)と電池研究の道を選択しました。

このように”貢献したい情熱”は、他の情熱にも良い影響を及ぼします。

情熱の関係性


①~④の情熱は、どこの情熱から始まっても隣接する情熱に作用し、
連鎖して情熱を大きく育てられることがわかりました。
逆に一つの情熱だけを持ち続けるのは難しいのかもしれません。

情熱を持続させるには、各象限の情熱を持つことが重要なのかもしれません。

まとめ

情熱は、「Doing」「Being」「利己的」「利他的」という軸で、
”やりたい情熱””役立ちたい情熱””こうなりたい情熱””貢献したい情熱”に分類できる

各情熱は互いに作用しあい、連鎖しながら大きい情熱へと育つ

ここまで読んでいただきありがとうございました。
情熱について、下記記事でも深堀しているので参考にしていただけるとうれしいです。

情熱とやる気の違い↓

情熱の段階と育て方↓

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