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"しっくり"くる言語化のコツ -頭の中を正確に言葉にするのは意外と難しい-
私が言語化力を身につけた方法は、
①思っていることを書き出す
↓
②読んでみる
↓
③修正する
↓
④自分が”しっくり”納得するまで①~③を繰り返す
これだけです。
仕事をする中で、愚直に①~④を繰り返すことで言語化力が磨かれることを実感しています。
この記事では、”言語化の重要さ”と"言語化力を鍛える方法①~④のコツ"を紹介していきます。
言語化力の重要さ
技術職として入社した私は、理科系科目だけ極めていれば、
仕事がうまく進められると信じ込んでいました。
しかし、実験をするにしても何かを買うにしても、
報告をして承認を得て進めることが会社では必要です。
私は専門性について自信がありましたが、
自分の考えを相手に伝わるように伝えるのが極端に苦手だったため、
報告でうまく伝えることが出来ずに得意な実験を
思うように進めることができませんでした。
始めは「なんで理解してくれないんだ…」と悩む日が続きましたが、
問題は自分の伝える力の拙さにあることに気づけました。
そこで気づいたのは社会人になって一番重要なスキルは、
“自分の考えを相手に伝わるように伝え、相手に動いてもらうこと”
ということでした。
このスキルを鍛えるためには、まず自分の頭の中で考えていることを言葉にすること(=言語化)から始まります。
つまり、”言語化力”が求められます。
私の場合、頭の中の論理を正確に言語化できていないことが問題でした。
書き出しては、修正し、をひたすら繰り返すことで、
思っていることと伝えることの乖離を減らしていくことができました。
言語化力を鍛えるコツ
①とりあえず思っていることをすべて書き出す
まずは書き出すことです。
思っていることをすべて書き出しましょう。
この時点でおかしな文章でも問題ないです。
例:新しい部活用の靴が買いたい
・靴が1つ壊れてしまった
・たくさん練習したから
・代わりのくつがまだ1足ある
・まだ1足あるからそっちを使うように親に言われる可能性がある
・正直○○くんが使っている靴がかっこよい
・おこづかいがない
・いつも買っている靴より少し高い
②伝える相手の立場に立って必要な情報を選ぶ、書き足す
相手が知りたいと思われる情報は何か?思ったことにしるしをつけていきます。
情報が足りないなと思ったら書き足していきましょう。
このあと、しるしをつけた内容で文章をつなげていきます。
例:新しい部活用の靴が買いたい
・靴が1つ壊れてしまった⭐
・たくさん練習したから⭐
・壊れたのは練習用の靴⭐ (追加)
・試合用と練習用の靴を持っていた(追加)
・代わりのくつがまだ1足ある⭐
・まだ1足あるからそっちを使うように親に言われる可能性がある
・正直○○くんが使っている靴がかっこよい
・おこづかいがない⭐
・いつも買っている靴より少し高い⭐
・靴の金額は8000円⭐(追加)
・いつもよりやる気が出そう⭐(追加)
・朝自主練もやろうと思っている⭐(追加)
・来月のおこづかいを減らしてもいい⭐(追加)
・新しい靴は試合用で使い、長持ちさせる⭐(追加)
③組み合わせて文章を書いてみる
下記4つを意識して、書き出した文章を組み合わせて再度文章を書きます。
・時系列(○○したあと△△になった)
・因果関係(□□が起きたので、××になった)
・主張と根拠
・主張と事実を区別する
例:新しい部活用の靴が買いたい
・たくさん練習したので、靴が壊れてしまった。
・練習できなくなってしまったので、新しい靴がほしい。
・新しい靴があれば、部活のやる気があがる。
・新しい靴は少し高い靴がほしいが、試合用として使うことで長持ちさせる。
・今持っている試合用として持っている1足を練習用として使う
④時間をおいて読み返してみる
時間をおいて文章を読んでみると、
客観的に過去の自分が書いた文章を読むことができます。
「もっとこうした方がいいな」とか「意味が伝わりづらいな」と
文章を推敲しやすくなります。
⑤主語がそもそもあるか、文章中で主語と述語が近くにあるか
説明が伝わりづらい要因として、
・主語がそもそもない
・主語と述語が遠くに離れている
ということがあります。
日本語は主語が無くても伝わる言語なので、
私も会話の中で主語を省いてしまいがちです。
文章を読み直してみて「何が?」「誰が?」と質問したくなる文章に
なっていると主語が足りていない可能性があります。
例
・部活の練習をしていたら壊れてしまった。(何が?)
➡部活の練習をしていたら靴が壊れてしまった。
・靴を買ってくれた。(誰が?)
➡お母さんが靴を買ってくれた。
<まとめ>
⭐言語化の練習方法
①思っていることを書き出す
↓
②読んでみる
↓
③修正する
↓
④自分が”しっくり”納得するまで①~③を繰り返す
⭐言語化のコツ
・とりあえず思っていることをすべて書き出す
・伝える相手の立場に立って必要な情報を選ぶ、書き足す
・組み合わせて文章を書いてみる
・時間をおいて読み返してみる
・主語がそもそもあるか、文章中で主語と述語が近くにあるか
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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