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100歳万歳🌸名言㉑

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ようやく梅雨が明けて、夏になったと思いきや、すでに猛暑でバテバテの日々。尋常ではない高温で息苦しさも感じる。セミが鳴き始めたと思いきや、この猛暑でセミの鳴き声もトーンダウン。私の苦手な”蚊”は、気温が高すぎて発生しずらいらしい。何とも皮肉なこと。日本の夏の代表”渦巻き型の線香”は、今年の夏に出番はあるのだろうか。

名言㉑〘婆ちゃんだって女だよ。〙

施設に通い始めて間もない時、はるえお婆ちゃんから名言㉑が飛び出した。

はるえお婆ちゃんいわく、「施設に行くと同世代の女性も男性も、スタッフもみんな綺麗によそ行きの服を着ているよ。」とのこと。

スタッフも?とちょっとはるえお婆ちゃんに突っ込んでみたかったが、ここは、はるえお婆ちゃんの言い分を聞いてみようじゃないかということになった。

これまでは、エプロンとTシャツとパンツ姿で日々を過ごしていたはるえお婆ちゃん。施設に行くようになって、同年代の女性が着ている洋服姿を見て、あっとうされたらしい。

お婆ちゃん世代の流行があるらしく、身丈の少し長いシルエットの上着だったり、羽織のベストだったり、帽子だったり、バックだったりと、はるえお婆ちゃんのクローゼットに入っていないタイプのお洋服を着ている同性代の女性をみて、「自分も今の流行の服を着てみたい!」とのことだった。

(これまで一生懸命働いて、贅沢するわけでもなく、おしゃれするでもなく、機能性の高いエプロンが唯一のおしゃれだった。)

そこで、一緒に百貨店にお洋服を買いに行くことした。

はるえお婆ちゃんが”着たいお洋服を買う”ことで、施設に行って”思いっきり楽しめる”ように、そして上下何パターンかを買って着まわせるようにセレクトした。

そういうお買い物が数回あったある日、はるえお婆ちゃんの息子(私の父)からの一言。

「最近お洋服買いすぎじゃないか。そんなにおしゃれしなくても誰も気にしないよ。」と、ぼそっと一言。

その一言を聞いたはるえお婆ちゃんは、これまでの頑張りの糸がプツン!と切れたのか、息子に物申したのだった。

「私は今までおしゃれを知らない。おしゃれするどころか、頑張って食べていかなければと必死だったよ。だけど、お婆ちゃんになっても私は女だよ!おしゃれして何が悪い!!!」

私は思わず、「その通り!自分の稼いだお金でお洋服を買って何が悪い~!!!」と心で叫んでいた。

はるえお婆ちゃんは生まれて初めて、”施設”という同性代の社交の世界を勉強している。おしゃれは、はるえお婆ちゃんなりの”学びの材料”。

私もお婆ちゃんになっても自分の収入でお洋服を買いたいと思う。だって、はるえお婆ちゃんは”大正生まれのキャリアウーマン””自立した精神”はカッコ良すぎ!

80歳、90歳になっても”女を捨ててない姿勢”に私は感銘を受けた。

”おしゃれして生き方を学ぶ”

はるえお婆ちゃんの”名言㉑”。現代の活躍する女性への”エール”になれば幸いです。






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