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忘れないうちに-即席の歌。空に消えていく歌。いつかの誰かに届けたい歌。

お風呂に入っているときに
ふと息子さんが言い出す。

僕、なんの博士になれるかな。

そう、彼の興味は広く浅く。
いろんなことが気になるタイプ。
1つのことをとことん突き詰めていくより世界のことが地球のことが、宇宙のことが知りたいのだ。

たくさん調べて、考えて、自分なりにいろいろと答えを出していけばいろんな博士になれるかもね。
いや、世界の博士になれるよ的な話をしてみた。

わたしもいろんなことが気になって
いろんなことを考えていた。
宇宙飛行士やら外科医やら大統領やら映画監督やら作家やら…

どれにもなれなかったけれど
実はまだ諦めてはいない。

だから息子さんにはどこまでも自由に突き抜けてほしい。
世界を翔る。そんな人であってほしい。

なんて思っていると
気分がよくなったのか

世界は美しい
世界は美しい
と歌い出した。
途中、素敵な世界を作っていこうよ的なことを歌っていたけれど
お風呂の反響凄く聞き取れない…
どんな歌詞か聞いてみたら
忘れたよ!と歌い続ける。

みげたら空は青い空

と歌い上げていた。

普段は最悪だと悪態ついて
ゲームがうまくできないことに
イライラして
涙をポロポロ流して
わたしに怒られてばかりだ❗️
とまたポロポロ涙を流す。
いいことなんかないと嘆いている。

それでも

気分が良ければ
世界が美しいと
歌える感性がしっかりとある。

それでいいじゃないか。

そう、
世界は美しいのだ。

わたしも彼のように歌えるだろうか。その小さな体に秘めた
果てしない力。

時折、気の向くままに歌を作って歌っている。

どうしてか
彼の作る歌は誰かを励ましているように聴こえる。
みんなで頑張ろうと歌っているような気もする。
本人はきっと気づいてないのだろうけれど
なんだかんだと優しいのだ。

やっぱり大丈夫
素敵な歌をありがとう。


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