見出し画像

引越し

ご無沙汰しております。ひつじのまさこです。
引越しでバタバタです(現在進行形)。
そんなこんなで、思うところを記録として残してみようというのが今回のねらいです。
以下、文体が若干変わりますが、ご容赦ください。

これまでの人生で最大の引越し。
10年ちょっと住んだ部屋を片づけていくと、驚くほど物が出てくる。
学生時代の研究資料。講義ノート。参考文献になったもの。先生方からいただいたご著書。学会のジャーナル。
自分の関心分野の新聞切り抜き。資格試験の問題集と参考書。一時期よく読んでいた分野の入門書。
前の職場での仕事資料。思い出の品々。知り合った方々からいただいた物たち。
書道の道具にいたっては、さまざまなサイズ・色の紙に加えて、出るわ出るわ筆がたくさん。昔買った彩色用の顔彩とそれ用の絵筆。
押し入れの中も、どこからこんな物がというものが出てくる。

いつ、どこから、ここへたどりついたのだろう。

処分するのが容易な物も、当然ある。毛玉がかなり目立つニット、ここ2シーズン着ていなかった服、出なくなったカラーペン。
でもどうしても躊躇するのは、昔の自分を思い出す物たちだった。
学生時代にのめりこむように勉強した分野の本。
卒論を書くのにすごく影響を受けた本。
しんどかった頃、救いになってくれた新聞記事や雑誌記事。
日々思うことを綴ったノートが10冊以上。
結局、かなりの量を残してしまい、新居でいったいこれをどこに収納するのか途方に暮れているのが実情だ。

それでも自分としては、かなり思い切って処分したと感じる。学会誌や研究会に参加したときの資料は、身銭を切っているだけに、なおさら。
どうしても残したいもの、というにはまだしぼりきれていないけれど、だいぶ減らした。
寂しいけれど、そこにまた新たな何かが加わるのだろう。そのときの自分に必要な何かが。

あのとき絶対に必要だった薬も、今は不要になっている。それと同じかもしれない。
必要となるものは、その時その時で異なる。

リニューアルオープン、というやつかもしれない。
自分という人間はこの身体で同じように存在しているけれど、中の細胞はもちろん変わっていくし、考えることも変わっていくし、生活スタイルも好みも変わっていく。
外からは同じように見えても、実はそうでもない。

これからの生活をどんなふうにしていきたいのか、考えるチャンス。
住み慣れた街を離れて、寂しくもあるけれど、少しずつ新しい生活に慣れていこう。
順次リニューアルオープン。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。またご覧いただければ幸いです。