2021年8月20日の独り言

この文章は今年の夏に書いだ後、ずっと下書きにあったもの、いわゆる"熟成下書き"というやつです。ここ数日、色々な事がありまして、こいつもそろそろ世に出してやろうかと思った次第です。
2021年最後に相応しいとは言えない文章ですが..
今年もありがとうございました🙏

　自分の趣味の空間の片付けをしていたら、無性に切ない気持ちになってきた。大切な物が多すぎて整理がつかない。大半はBUMP OF CHICKENに関するもの達。特にSNSで出会った人達にいただいたポストカードや手作りの贈り物の数々、大量の手紙、封筒や梱包材も実はかなりとってある。マスキングテープなどはスクラップブックに貼ってあって、日付やメモなんかと共に、振り返られるように整理してある。ライブに行く度に増えていった思い出たち。約4年間のSNS生活で出会った素敵な仲間たちの姿がそこにある。捨てられるわけがない。

　壁には幸せボードと名前をつけた大きめのコルクボードがかけてある。そこには憧れの絵師さま達のポストカードや親しい友達(と自分が勝手に思ってるだけ)からいただいたカードを飾ってある。フォロワからいただいたストラップなんかも一緒に。もちろんスペースが足りないのでファイリングしてる物も何冊もある。推しへの想いが詰まってる作品たちを眺めてると、本当に幸せな気持ちになる。
　誰かが誰かを(何かを)好きという感情は生きていく原動力だ。きらめくエネルギーがSNSの中に溢れていて、それを眺めているだけで楽しくて元気が出る。　
　BUMP OF CHICKENを好きになって、情報が欲しくてSNSを始めたけど、そこで出会った方々との交流は，大きな刺激になって私の世界を変えていった。
　推しの話だけではない。美味しそうなスイーツやお料理，おしゃれ，かわいいモノたち，お出かけのレポート，美しい空の写真，ユーモアやセンスにあふれたつぶやきの数々，なんて，世の中には素敵があふれているんだろう。そんなキラキラを日々見せてくれるフォロワーさんたちには感謝しかない。

　　いつもありがとうございます。

　大切なものが増えるのはとても幸せだけど，その分終わってしまう寂しさも大きくなっていく。思い出の品々の中には、もう会えない人や離れて行った人の姿も見えるから，片付け沼は甘じょっぱくてそして切ない。
　憧れは，憧れのまま，遠くから見ていればよかったのかも知れない。でも、手を伸ばしてしまった。私もそのキラキラの一員になれるんじゃないかと、うっかり思ってしまったのだ。身の程知らずの無鉄砲、周りが見えない空気が読めない、そんな所は一生変わらないのかも知れない。気がついたらどぶん！とその淵に飛び込んでいた。自分も出来ると思い込んで、見様見真似で手足をバタバタしながら、不恰好に泳いでいるうちに、岸から遠く離れてしまった。そして気づけば今，足のつかない深い淵の真ん中で，キラキラたちも見失って，一人で立ち泳ぎをしている自分がいる。

　SNSでの素敵な出会いの数々に思いを馳せていたはずだったのに，無性に寂しい気持ちになったのは，先日小さなお別れをしたからだ。私の宝物の中には，今はもう会えない人や遠くになってしまった人についての思い出も，少なからずある。大好きだったのに，楽しくお話しをしていたはずなのに，どうして，人は変わってしまうのかな，離れていくのかな，って考えてたら，とても悲しくなってしまった。憧れたキラキラにはやっぱりずっと，届かないのかもしれない。仲良くなりたくて，精一杯話しかけてみたけれど，ご迷惑だったのかもな。ごめんなさい。
　自分の何がいけなかったんだろう。「いいね」ばっかりじゃなく，もっとたくさん話しかければよかったのかも。いや，ツイートする話題がつまらなかったのかもしれないし，自分のどこかが相手を不快にさせていたのかもしれない。私の存在が，誰かを傷つけてしまっていたかも，見たくないほど，関わりたくないほど，嫌われてしまったのだとしたら，本当に，謝りたいと思う。

　そんなこと考えてたら，なんだか怖くなってきた。そう，私はとても臆病で，いつも人の反応を気にして生きている。こんなこと言ったら，あの人はどう思うかな。この記事，私は好きだけど，もしかしたらいやだと思う人がいるかもしれない。なんて，考えすぎてしまうから，最近は，言葉に詰まってしまうのだ。
　それでも私にとって，出会った人はとても大切で，やっぱり好きだなあと思ってしまう。たとえ，離れてしまっても，楽しい時間を少しでも分けてもらえたことに感謝したい。ありがとう，元気でね。また，もし，気が向いたら，また仲よくできたらうれしいし，どこかで会えたらうれしいよ。出会ってくれて，やさしくしてくれて，本当にありがとう。

　嫌われるかもしれないと思って，びくびくしながら過ごすのは，あまり楽しい事ではない。失礼にならないように，失敗しないように、気をつけながら，注意深く，でも，もう少し自由にできたらいいなと，思う。　　難しいけど。