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自分の意識をより明確にする”写し鏡術”

こんにちわ。

メンタルコーチ&カウンセラーの成澤です。

最近、気温が上がったり下がったり、不安定なことが多いですね。

気温が上下すると、体の調子を崩しやすいので、コロナが流行っている今は、冷えたらすぐに体を温めたり、体調にはお気をつけください。

私の行うコーチングでは、日常の中でも自分のメンタルをコントロールし、望む状況にしていくメンタルトレーニング法をお伝えしています

人によって、行き詰まるもの、求められるものは変わってくるので、一人ひとりに合わせたスキルを、カウンセリングしながら個人に合わせたものを提供していきます

今日は、その中でも私が行っているメンタルトレーニング法、”写し鏡”をお話していきたいと思います

写し鏡とは

”他人は自分の写し鏡である”という言葉は聞いたことがあるでしょうか?

他人に対する思いは、自分の思いが反映されているのです!

心理学用語では、それを”投影”といいます

例えば

例)仕事の進みが遅い部下を見て…

A「なんてとろい奴なんだ、見ててイライラする」
B「もしかしてコイツ、楽しようとしているのか?」

この例のような状況は自分の捉え方、いくらでも解釈の仕方があるかと思います

前者は、自分が仕事をテキパキこなすべきだと考えているから、「なんてとろい奴なんだ」と思い、自分がそれが許せないから「見ててイライラする」かもしれないし

後者は、仕事の進行が遅いのは、サボりだという思い込みから「楽しようとしているのか?」と考えているかもしれません

これは相手の状態ではなく、自分がそのように相手を見て判断している状態になります(本当の状態は、相手に聞かないとわかりません)

つまり、”自分の影を相手に投げ、相手の影のように見立て、あたかも他人が持っているかのようにみる”ということです

まるで自分が映る鏡と同じような作用ですよね

「あの人は、私のことを嫌っている気がする…」と思うときは、だいたい自分も相手を嫌っているというような状況はないでしょうか?

相手への気持ちが反映する、それが投影になります

写し鏡に気づかず、投影が強くなりすぎると、自分の思い込みが強化されたり、現実を歪めて捉えることがあります

また、愚痴を言って自分の思いを正当化したり、相手に対して批判的になりやすくなります


写し鏡を使うメリット

タイトルにあるように、写し鏡を使うと、自分の意識が明確になっていきます

自分の意識が明確になり、自分の考え方や価値観が明確になることにつながっていきます

価値観や思考を自分で知ることは、一人だとなかなか難しかったりします

自分を見つめることができる写し鏡では、普段の自分の意識が明確になることはもちろん、逆に普段なかなか気づくことのできない、意外な自分の一面も見つけるので、そこから自分の意識改革を行ったり、自分の意外な能力にも気づきやすくなります

写し鏡には、他のメリットもあります

・悪口や批判がなくなるので、性格が穏やかになる
・状況の捉え方が変わり冷静に判断しやすくなる

”自分が何か意見したくなった時”に写し鏡にする

これは過去の私の出来事で、ここから写し鏡のやり方を話します

私は、とあるお店に買い物に行きました

お店のレジでお会計をする時に、店員さんとのやり取りが下記のような感じでした

私「△△で支払います」
店員「はい、〇〇での支払いですね」
私「いや、△△です」
店員「〇〇でしたら、そうしましたらこちらにバーコードを」
私「それではなくて、△△の支払いです(バーコードは使わない)」
店員「ちょっと〜スタッフAさん、△△の支払いしてください!」

と言って、その店員さんはお会計の途中で、何も言わず避っていきました。

その後は、他のスタッフさんが来て、お会計をしてくれました

その時に思ったのが

(なんてプライドの高い人なんだ!対応も親切じゃないし頭にくる!)

と感じてしまいました

”自分の影を相手に投げ、相手の影のように見立て、あたかも他人が持っているかのようにみる”

この相手に対する思い、これがまさに”写し鏡”であって、これは自分の思いでありました


このようなイライラした状態だと、相手を批判したり、誰かに話して発散したくなるような衝動ってありませんか?

誰かに愚痴ったり、批判気味に意見を言うと、自分を正当化して、それでスッキリした気持ちになれます

私「あの店員さん失礼だよね〜!」
相手「本当そうだね〜!」

なんて、言ってもらおうなんて考えずに

相手に対する思いを発散したり正当化するではなく、自分が相手に意見をしたくなった時こそ、写し鏡で自分がなぜそのように捉えたのかを考えます

そしてここがポイントで、自分の意見を正当化しない、ジャッジしないことが、愚痴ったり、批判的な態度を防ぐことができます(結構発散できないムズムズがました

写し鏡の答えが”自分の意識”を変えた

誰かに愚痴って発散したい、意見したい、そんな思いを抑え込んで

私はなぜ相手に「プライドが高い人」と感じ、「対応が親切じゃない」と感じ、「頭にきた」のか?

一旦落ち着いて、ムズムズしながら整理しました…

・「対応が親切じゃない」と感じたのは、私は「間違いを起こしたら、人は謝るべきだ」と思い込んで考えていたから
・「頭にきた」のは、「間違いを起こしても、謝らない」から
「プライドが高い人」と感じたけど、「私に謝らないとはどういうことだ!」と考えている自分も「プライドが高いから」のでは?

という、自分の3つの意識に気づくことができました!

自分の普段持っている考え方(謝るべきだという価値観・思い込み)

どんな時に感情的になりやすいのか(望まない状況に対してのイライラ)

他人を通して、自分も持っている一面(プライド)

これは、確実に相手ではなく、自分の持っている意識でした

写し鏡にして見たことによって、「自分のものだ!」と理解することが、自分の意識の気づきに繋がりました

3つの意識に気づくことができたので、さらに意識を変えました

・自分の意識を相手に対してぶつけるものではない
・自分の捉え方次第だから、相手にイライラする必要もない
・自分のプライドは高くなくてよい、謙虚であって等身大でいたい

という答えを出したら、いつの間にか相手に投影する思いがひとつもなくなってしまいました

私は、この1つのシチュエーションから、批判がましくならずに穏やかになり、「相手のことはよく知らないし、勝手に判断しないようにしよう」と冷静に考え、本来の自分の一面を知ることで、望む意識に変えていこうと思いました

長くなりましたが、以上私の実例による”写し鏡”の方法でした!

1日の中にメンタルトレーニングの習慣を

写し鏡の習慣術、どうでしたか?

個人的には、これだけの気付きや変化を1日だけで起こせるのも、意識が変化し、より良いものへと変えていけると感じました

…実際やるとなると、自分が嫌な気持ちを手放したいがために、自分の思いを正当化したい!と思うこともあります

この思いを堪えて、常に相手に対する思いは写し鏡とし、自分を見つめるのことには価値があると思いました

自分を受容できることが自己成長だと、心理の世界では言われているので、写し鏡はとてもおすすめです

日常の中でできる簡単なトレーニングなので、ぜひやってみてください

普段は、私がその意識を拾うお手伝いをしていますので、興味ある方はフリートークセッションで行っています

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