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〈古来種野菜の100日食堂〉に行ってきた

友人ライチさんに誘われて、プロジェクトを一緒にやっているオノフミさんと、WarmerWarmerという八百屋さんがひらく、古来種野菜の100日食堂に行ってきました。

古来種野菜とは、種から大切に育てられてきた野菜のこと。
野菜が育って、薹(とう)が立って、種ができる。できた種を撒いて、芽が出て、育って、薹(とう)が立って、種を取る分を残して収穫する。時期がきたらまたその種を撒いて芽が出て......という繰り返しの、「伝統的な農法」で残されてきた野菜のこと。(それが普通でしょ、と数年前までは思っていた。違うんですよね)

この2分弱の動画が、100日食堂や営む人の雰囲気をとてもよく伝えている。


予約をしたらとても丁寧なメールをいただきました。

「古来種野菜を食べてもらいたい」という願いが、どーんと伝わってくる。

美しくおいしい野菜を、そのおいしさをシンプルに引き出す調理を施して、食べてもらう。食べ手はそれぞれの野菜の背景を知り、感想を交わしながら食す。そういう機会を提供する。そこから何かがはじまるかもしれない。

けれども、単発で不定期にやるのではその思いが丁寧に伝えられないので、土日祝日で合計100日の食堂をひらくことにした......ということかと、これはわたしなりの勝手な解釈です。(いただいたカードには、そのことがもっと素敵な言葉で綴られています)


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実際に食べてみても、ほんとうにどれも美しいし、美味しい。味がする。苦かったり、甘かったり、表現しようのない味だったり。
自家製のドレッシングのかかった突き出し。
湯がいた部門と油で焼いた部門。ごはんとおみそ汁。
一つひとつを眺めてよく噛んで味わって、別紙の説明を読んだり、わいわい楽しみながら食べました。
この食事、ほぼ穀類と野菜だけなのに、とっても満足だった。

ただ、話しているうちにどうしても、「わたしたちは普段何を食べているんだろう?」というところへゆく。農薬、添加物、F1種、食料自給率、フードロス、TPP、遺伝子組み換え、ゲノム編集、クローン牛......食のことってそうだった...そういうことがあったんだった......なんだかどんどん不安になってくる。でもこうやって安心できる関係の中で、一気に出せてちょっとホッとしました。

その怖れを出せたあとで、ふつふつと生まれてきたのは、
わたしたちは持続可能でベターな方法を選択したい、
そのために知りたい、
ただし、安全に、ニュートラルに、対等な場で学びたい、という思い。


このことは作り手食べ手のプロジェクトの中でも言い続けてきたことだけど、やっぱり真に学ぼうとするときに、大切になってくる願いなのだなと再確認しました。

ライチさんは、わたしとオノフミさんが「作り手と食べ手をつなぐプロジェクト」を進めているのを知って、声をかけてくださったのですが、こうしてプロジェクトに第三者の風が通ったのが、うれしくて、この願いを共有できたのもうれしくて、この日はほくほくしながら帰りました。

そんなライチさんのブログ。


ライチさんがシェアしてくれた記事。高橋さんがゲストで出演していたトークイベント。これを読んだだけでも、いろいろと話したくなってしまう。映画も気になる。


...なんだろう、今までのオーガニックや有機農法の活動で聞いたことがなかったアプローチをとっておられるような感じがしました。

古来種野菜を真ん中に食べて、味わって、知って、考えることができたら。
何かを非難するためじゃなくて、どうしてそうなっているのかを知る。
ここから何を選んでいくか、支持していくか。自分の人生や生活のいろいろな要素と照らし合わせながら、他の人との対話を通して、考えていけたら...なんてことを思いました。

もう少し知りたくて書籍を購入してみました。読書会からまずやりたいな。

野菜と同様に、造本もまた美しいのです。さぞ気概のある版元ではと思ったら、アノニマブックスだった。やはり。ワークシートがついているので、ほんとうに、読書会にぴったり。


人参を買って帰りました。輪切りにしただけのスープ。クミンパウダーをちょっと加えて。人参の濃い味がする。色もきれい。

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100日食堂も、ぜひこの100日の間に行ってみてほしいです。
9/28で82日目だったので、もうすぐ終わっちゃいますー


WarmerWarmer

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