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はじめての読書会

拙著(共著)『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』のオンライン読書会に参加してくださった方が、アンケートで感想を送ってくださった。

みなさんの感想を聞くことでまた自分の感想を呼び起こすことができ、本を読み直したようなお得感がありました!自分は読み飛ばしていたところをまた読み直してみようという気にもなりました。

いままで読書会に参加したことがなかったのですが、ただ読むよりもいろんな方法で味わえていいですね。

このご感想はとてもうれしかった!

本を出すくらいだから、著者のわたしたち自身が本が大好き。読書会も大好き。「自分たちが出した本では、ぜったい読書会をひらきたいね!」ということは、プロジェクト立ち上げ当初から何度も話し合っていた。

とはいえ、世の中、話慣れている人ばかりではないことも知っている。わたしたちの周りではかなり当たり前の営みのように感じられる読書会だけれど、まだまだ「読書会って何?」「話すのが苦手だからハードル高い」という人だって多いはず。

わたしのブログで一番読まれている記事がこちらなので、世の中の関心はすごく高いと思うけれど。

もちろん無理強いはしない。でも、「すごく楽しいから参加してみませんか?」という思いや、参加の機会はぜひシェアしたい。

なぜ読書会が楽しいかというと、まさにこの方が書いてらっしゃるような、他の人との相互作用が起こるから。
自分が読み飛ばしていたところを他の人が拾って新しい視点を投げかけてくれたり、読んだ箇所を他の人が辿ってくれることで、自分の感想を思い出せたりする。
逆に、自分の感想が誰かにとっての刺激になることもある。大切な気持ちやエピソードを思い出すきっかけになったり、「言葉にならなかった思いを表現してくれてありがとう」と言われたりもする。

こうして自分一人の視点ではない、他者のさまざまな視点が加わることで、一つの作品をより深く、広く、複雑に味わえる。人間についても知ることができる。ただ楽しい。一人ひとりの貴さを感じる。これぞ生きる喜び。

だから、このような感想をいただけたことは、ほんとうにうれしい。
この方のお話を聴いていて、「へえ〜」と口にしたことが何度もあって、わたしはこの方の感性にふれられてありがたいなぁと感じた。きっと他の方もそうだったのでは。そしてまた一人ひとりのこの貴い感性が響き合うのが、読書会のすてきなところ。

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そもそも今回の企画が、誰かにとっての「はじめての読書会」になるといいなぁとも思っていた。『きみトリ』という本自体に、「相手の話を聴く、温かな関心を持つ、尊重する、思い切って自分の表現してみる」などのメッセージを随所に埋め込んである。参加する人に、「こういう本を書く人たちなら、きっと安心安全な場をつくっているはず」と信頼してもらえたらうれしい。

優劣の評価や、決めつけ、否定、知識の多寡によるマウンティングなどで、嫌な思いをするシーンも生きているとたくさんあるけれど、できるだけそうならない場もある、できるだけそうならない技術も人は持てる。それも同じ場にいることでシェアできたらうれしい。

わたしのような、こういう読書会初参加で、しかもちゃんと読み込んでいなかった人も話に入っていきやすいような進行で、場づくりもさすがだなと思いました。最初は緊張していたのだけれど、最後はとても楽しかったーと思えて、もっと話したいなあという余韻の残るお話会でした。

ああ、うれしいな!ご参加ほんとうにありがとうございました。

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オンライン読書会 『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』

開催日:2021/2/11, 2/20, 2/22, 2/28, 3/6, 3/11
▼詳細・お申し込みはこちらから▼


読書会のファシリテーションについて書いた記事もよろしければ。内容がだいぶ古くなっているので、書き直してもっと追加して、「読書会のつくり方」という一冊の本にまとめたい。