見出し画像

醸され続けるてまえみそ倶楽部

わたしは毎年または隔年で味噌を仕込んでいます。
毎回どこかの仕込みの場にお世話になっています。

一人でもできるぐらいにはなってきたけど、みんなでわいわいやりたいのと、ひらく人によって選ぶ豆も違う、麹も違う、場所(そこにいる菌)も違うから楽しみなのと。

今年は友だちのマキさんの「てまえみそ倶楽部」におじゃまします。


‥‥‥

マキさんが綴ってくれた、「味噌仕込みを中心とする場のつくりかた」ガイドをご紹介。


手前味噌を持ち寄って試食しようという会を「ひらや」(マキさんち)でやったのは4年ぐらい前だったかしらね。それを「てまえみそ倶楽部」と名付けてくれて。いろんな人の、いろんな味噌が持ち寄られて。全然違っていて、個性がすごくあって、おもしろかった。なつかしい。(カバーの写真はそのときのもの)

その後てまえみそ倶楽部は、マキさんと、集う人々のLIFEが生体反応し、煮込まれ、こんな豊かな歴史と文化をもつ、醸された場になったのだなぁ。(マキさん自身はその前から手前味噌はつくっていたのだけれど、みんなで仕込む、楽しむ場にしていったのがたぶん4,5年前)

「自分でもてまえみその場をひらいてみたい!みんなと集まって仕込みを楽しみたい!」という方に、この記録はとてもありがたいはず。


当日何をするかだけではなく、その前と、その後と。


わたしが一番グッとくるのは、やっぱりここ。

主催者(あなたです)が味噌仕込みをしたい目的もそれぞれです。その理由を明確にすることが第一歩。その内容によって、参加者募集や材料の調達の仕方が変わってくると思います。


場のつくり方ガイドとしてすばらしいし、そしてなにより、一冊の本にしたいぐらい美しい。


てまえみそ倶楽部へのお誘いというよりは、「こういう場づくり、みんなもやったらいいのに!」という気持ちでシェアします。

‥‥‥


こないだマキさんと話していて、てまえみそ倶楽部と、わたしのひらいている暦につくるコラージュの会はなんだか近いのかもしれないと思った。

時季に合わせて
定期的に
それまでの人生と日々の暮らし
集う
分かち合う
めいめいが
熟成する
願う
約束する
叶う

仕込みは春分の日。大きな暦の節目に味噌を仕込む。祝福と希望と。

楽しみです。