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「政治について話そう」

5月にこちらのクラウドファンディングをサポートしました。
終了まで残り12日あるので、必要としている方に届けばと思い、ご紹介します。

5月末の時点でもう達成されてしまったので、今の段階は成立させるためのサポートではないのですが、「3,000円でこの冊子が買える!」や「こんな活動をしている人をますます応援したい!」という気持ちで申し込むと、大変お得に感じられると思います。

「政治の話をしよう」は、もともとはスウェーデンの政府機関であるスウェーデン若者・市民社会庁から発行されている、スウェーデンの教職員向けに作られた教材です。学校で政治をテーマにすることの意義、民主主義社会における若者の役割、「政党」を学校に招いてのディスカッションの進め方、場のつくり方などが載っています。それを日本語に翻訳し、さらにそれを冊子化しようというのが、今回のクラウドファンディングです。

学校で実在の政治の問題を扱うことがタブーのようだった日本の公立学校で教育を受けていた身からすると、「学校に政党を招く」って一体どういうことなのか、一瞬想像しづらかったですが、この教材のメッセージを受け取りながら丁寧に読んでいくと、とても大切で必要なことだとわかります。

「ここまで提案するのか!」と驚くと同時に、日本の現状とのギャップが大きすぎて正直辛さも感じました。

"学校は、民主主義と人権について教えなければなりません。それは生徒と教職員の両方が学校における取り組みや環境に影響を与えることができる、民主的な方法でなければなりません。また、学校は民主主義の基礎におく価値観と人権の尊重を、あらゆる学校の活動や環境に行き渡らせることによって、民主的な市民を育てます"(政治について話そう!日本語版本文より)

根本思想が全く違う。。


本文中にもありますが、PDF版はブログからダウンロードが可能です。わたしは冊子版もほしいのでサポートしました。ぜひチラ見だけでも。


関連イベントで、Youtube配信でのトークセッションがこれまで8回開催されています。毎回ゲストやテーマを変えてのセッションは、大学で学んでいるかと思うほど専門的で学びにあふれています。第1回は『政治の話をしよう!』の中身に関することなのでぜひ観て(聞いて)いただきたくて、そこからご自身の関心のあるゲストやテーマの回を観ていただくとよいと思います。(お節介!)


もっとスウェーデンの主権者教育について知りたい!と思い、この本も読んでみました。良書です。
一から民主主義を学べ、日本社会の根本的な課題にようやく向き合う覚悟ができました。単純にスウェーデン良い!日本ダメ!という話ではないですが、日本で暮らしていていろんなことにモヤモヤしたり、怒りを自分で説明できずにきた方には、とても救いになるはずです。



現在、わたしが暮らしている東京都は都知事選の真っ最中。いろいろ思うところがありすぎるので、この冊子が発送されたあとに、サポートした方、読んだ方と対話する場があればと思いますし、また自分がファシリテーターになる場のことも考えたいと思います。

課題がありすぎて無力感に陥りますが、いつもここから、ここから。
蝶のはためきが大きな変化につながることや、活動している人たちはほんとうにたくさんいることを知っています。

民主主義を守る、手を離さない、政権に独裁させないために、学ぶ。

学ぶのに遅すぎるということはありません。ぜったいに。