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人と組織づくりLabo. 第11回:半年の振返り ~YWWTで振返ってミル?~

 2021年も折り返しとなる6月。今回の「人と組織づくりLabo.」では、この半年間を振り返り、年初に立てた目標の達成に向けて「シテミタ」こと、「ワカッタ」こと、「ツギニヤル」ことを共有しつつ、本Laboの目的である「人づくり」、「組織づくり」にそれらをどうつなげていけるか?を皆さんとともにディスカッションしました。
 今回も、3名の「はじめまして」の方にご参加いただき、少しずつ「輪」が拡がっていることも実感しています。ありがとうございます。

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 さて、振り返りの手法として有名な「日本能率協会コンサルティング」が提唱する「YWT」。「やったこと/わかったこと/つぎにやること」の3つの項目で振り返りを行い、個人やチームの経験を学びに変え、次に繋げていくためのフレームワークですね。今回それをベースにしつつ、それだけでは面白くないので「人と組織づくりLabo.」オリジナルの「YWWT」を使ってみました。「YWWT」とはなにか?「やったこと/わかったこと/つぎにやること」に加え、もうひとつの「W」として「ワクワクする未来」をそこに加えてみようというのが、私たちからの提言です。立てた目標に対して「やったこと」、それを通じて「わかったこと」、それを踏まえ「つぎにやること」を考える時に「ワクワクする未来」を思い描くことで、より「つぎにやること」が鮮明になるのではないか?と考えました。

 さて、それでは早速、皆さんのこの半年を振り返ってみましょう。

▶"YWWT"で振返ってミル

 仕事において個人としてだけでなく、チーム全体でステップアップし、ひとつ上のレイヤーを目指し、朝活や「3 Good Things(今日の3つの良かったこと)」で日々を振り返ることで、「つづける」ということの大切さ、そして「つづける」ためには志を同じくする仲間が必要だということに気づいたAさん。

 ひとの心の「器」でありたいと願い、常に自分の行動の「なぜ?」を問うことで、自分が本当にやりたいことは、ひとや組織が各々の「軸」を持てるような支援がしたいということ、そしてあらためて「クレド(ジョンソン・エンド・ジョンソンの「我が信条」が有名ですね)」の大切さに気づいたBさん。

 そして、肉体改造を目指し、筋トレや「タバタ式トレーニング」に汗を流した結果、仕事柄、日々カラダは動かしてるし、自分が求めているのは「コレじゃないんじゃないか?」と気づき、あらためて自分の内面を見つめ直してみたCさん(Cさんのお仕事は「振付師」。こういう普段接することのないお仕事をされている方との接点ができることも、このLaboの魅力です)。

▶ふたつ目の “W” を描いてみる

 皆さんのふたつ目の “W”(ワクワクする未来)を伺っていると、「自分自身がこうなりたい」といよりも、「自分のいまの取り組みの領域を外に拡げていくことことで、周りの誰かを巻き込みながら、社会や世界に貢献していきたい」という共通項を見つけることができます。例えば「自分のいまの強みを活かしながら、もっと会社や組織に貢献していきたい」。例えば「いまの活動をもっと世の中に広めていきたい」。例えば「“嬉しい” や “悲しい” といった感情を素直に表現しながら、そこに共感したがいに繋がることができる世界を創りたい」
 一人ひとりは微力かも知れません。でも決して無力ではありません。一人ひとりが自分の持てるチカラを存分に発揮しながら、それが周りの誰かとつながりあうことで、私たちにできることは、まだまだ大きく拡がっていくはずです。きっかけはひとりの「ワクワク」。そんな「ワクワク」に惹きつけられ、共感するひとがつながり、少しずつ「ワクワク」が大きくなっていく。時にははじめは思いもしなかった、新しい「ワクワク」が見つかったり。それがひとが「つながる」ことの魅力であり、ひとが「つながる」ことの意味なのではないかと思います。
 そういう意味では、この「人と組織づくりLabo.」がそんな「つながり」のきっかけになれたら嬉しいですね。

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▶人と組織が芽を出すには

 皆さんの「YWWT」から、人や組織が「芽」を出すためには、どんなコトができるか?最後にそれをまとめてみます。やはり、何はなくても「ありたい姿と現実をきちんと認識する」ことが大切でしょう。「ありたい姿」を明確に思い描くだけでなく、自分の/組織の「現在位置」を正しく認識する。そうすることで、「ありたい姿」を実現するための道筋が見えてきます。
 そして、もうひとつ大切だと思うのは、その道をともに進んでいく「仲間」を得ること。もちろん、ひとりで進む時や場面もあるでしょう。でも、「ひとは誰かとの関係のなかでこそ成長していく」ことを考えると、「仲間」の大切さは見逃せません。
 「ありたい姿」に近づけている、つまり「成長」できていることを実感できることも大切だと思います。「成長」って若い時は実感しやすいものですが、年齢が上がるほど、自分の成長を実感することが難しくなる傾向があります。だからこそ「仲間」の存在が重要です。ひとりでリフレクションするだけでなく、他者からのフィードバックを得ることで、自分を客観的に評価できるようになります。たとえ「成長」が鈍化していたとしても、それに気づくことが大切です。それと同様に、自分を「メタ認知」するために、自分の状態を言語化し、誰かに話しをしてみること、文章に書き出してみることも有効ですね。

▶「目標」と「成長」についての考察

 最後に「目標」と「成長」の関係性について、最近考えていることを書かせてください。自分自身、年初に立てた目標を達成するために、この半年間あれこれ行動してきました。その結果、あらためて自分の未熟さを思い知ったというのが正直なところです。この「気づき」こそが重要だと感じています。「YWWT」のひとつ目の「W」である「わかったこと」ですね。個人的には、この「気づき」こそが「成長」のタネになると思っています。「気づき」が「反省」になることもありますし、「自信」につながることもあります。それを繰り返していくことで、ひとは「成長」していくんだと思います。だからこそ、今回のような定期的な「リフレクション」は大切です。
 もうひとつ、重要なこととして、変化の激しい今の時代、「目標」が陳腐化することがあります。数年後、いや数カ月後の身の回りの状況ですら、どうなるかワカラナイ世界において、立てた「目標」に固執することは、実はリスキーな側面がある気がします。自分が目指していた姿が、その未来の時点では価値を持たないなんてこともあり得るわけです。つまり、「VUCA」な時代に生きる私たちにとっては、いたずらに「目標」に固執することなく、外部環境の変化を敏感に感じ取り、目指していた「目標」を変える/捨てる勇気を持つことも大切なのかも知れません。このあたりは、いつか本Laboでも取り上げてみたいテーマです。

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▶次回のお知らせ

 次回の「人と組織づくりLabo.」第12回は「7月21日(水)19時~」開催予定です。これまで月替りのテーマでディスカッションをしてきましたが、今後いくつかのテーマを少し時間をかけて深堀りしていこうという構想もあります。詳細は追ってTwitterで発信しますが、今後の活動をどうぞ楽しみにお待ちください。まだ参加したことがない、興味がある!という方も、ぜひTwitterをフォローしていただければ幸いです!
https://mobile.twitter.com/hitososhikilabo

それではまた!最後までお読みいただき、ありがとうございます!

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