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人と組織づくりLabo. 第12回:人と組織づくりを探究するテーマ検討会

 おかげさまで「人と組織づくりLabo.」も「第12回」を迎えることが出来ました。2020年8月のスタートから1年。これもひとえに皆さまのおかげです。今回も「はじめまして」の方にご参加いただき(しかも上司の方のご紹介とか!)、常連メンバーの方も増え、安定的な活動ができるようになっています。本当にありがとうございます!毎回、冒頭で本ラボの成り立ちをご紹介しているのですが、もはや誰が発起人で、誰が運営メンバーだとかは必要ないのではないかと感じています。まさに「みなさんとともに彩るLabo.」らしくなってきた、そんな実感があります。ありがとうございます!

▶「人と組織づくりLabo.」も次のステージへ

 さて、1周年という節目を迎え、本ラボも次のステージへとステップアップしていきたいと考えています。これまで、毎月「人と組織」に関するテーマを設け、皆さんとディスカッションを続けてまいりましたが、やはり「ラボ=Laboratory=研究所」らしく、いくつかのテーマについて継続的に探求していきたい。「組織づくり」、「人づくり」に関わる皆さんのお役に立てるような知見を深めていきたい。そしてそれを共有していきたい。そう考えています。

 「探求テーマ」といっても、私たちには考えたいテーマがたくさんあります。考えなきゃならない課題もたくさんあります。そこで、まずは今回の参加メンバーで自由にテーマを出しあってみました。さすがに普段から「組織づくり」や「人づくり」に関心を持ち、各々の「場所」で活躍されている人達が集まっているだけあって、次から次へと「問い」が浮かび上がってきます。例えば…

・自己成長できる人の特徴は?
・モチベーションを維持向上させるには?
・人のハートに火をつけるには?
・プロ意識を醸成するには?
・強い組織とは?
・理想のマネージャとは?
・組織における多様性とは?
・多様化した人材をどう活かしていくか?

などなど。
 思考を分散させたら、次は出てきた「問い」を集約していきます。散らばった「問い」を集め、大きなテーマを設定しました。それが以下の3つです。

■組織において、成長を続けられる人を、どのように育てるか?
■どうすれば強い組織を創ることができるのか?
■組織のダイバーシティ&インクルージョンを実現するには?

 どれも今の、そしてこれからの時代の「人づくり」、「組織づくり」に欠かせない大事な「問い」といえます。せっかくですので、ひとつずつ個人的な考察を書いてみたいと思います。

▶テーマ1:組織において、成長を続けられる人を、どのように育てるか?

 興味深いことに「成長を続けている」人って、めちゃくちゃ成長意欲が高いとか、傍目に見てもすごい努力をしているとか、意外とそうは見えない傾向がある気がしています。もちろん、人に見えないところで相応の努力をしているのは間違いないのでしょうが、あまりそんなオーラみたいなものを感じません(もちろん、いい意味で)。これが実は不思議だったりします。
 経営大学院や各種教育サービスなどを提供するGLOBISの研修では「成長するとはなにか?を自分の言葉で定義せよ」という演習があるそうです。これまでの仕事のなかで「いちばん成長できた経験」をあげることで「成長すること」の本質を言語化する。そうすることで、自分にとっての「成長」が腹落ちできるんだと思います。前述の「成長を続けているけど、特に努力しているようには見えない人」は、自分なりの「成長」というものが心身に染み付いている人なのかも知れません。だから特別な「努力」ではなく、普段の仕事や生活のなかで、自然と「成長」に繋がる機会を見つけ、その経験を自然と自分の血肉としているのかも知れませんね。

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▶テーマ2:どうすれば強い組織を創ることができるのか?

 「強い組織」とは?を考えてみます。きっといろんな要素が考えられると思います。売上、利益などの業績面、組織を構成する社員の満足度や生産性、離職率など。それを支える組織風土や組織文化ももちろん重要です。
 そもそも「組織」を創る目的とはなんでしょうか?もちろん、いくつかの「答え」があると思いますが、そのひとつには「個人では成し得ない、より大きなことに取り組み成果を出していく」ことが挙げられます。そのためには、社員一人ひとりの「成長」が必要になります。前述の1つ目のテーマとも呼応してきますね。1つ目のテーマが「個人」の成長に対する問いなら、この2つ目のテーマはそれを土台とした「組織」としての成長に対する問いと言えそうです。個人のチカラがチームのチカラに結集し、それがさらに組織としてのチカラとして発揮されている状態。それが「強い組織」を創る軸になりそうです。一方で、それを阻害する要因も様々です。社員一人ひとりのモチベーションの低下、社員同士の関係性の悪化、チームとしての結束力の欠如…などなど。それら阻害要因が生まれる原因を解きほぐしていくことも必要になりそうです。

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▶テーマ3:組織のダイバーシティ&インクルージョンを実現するには?

 最近あちこちで「多様性」という言葉を耳にすることが増えました。昨日開会式を迎えた「東京オリンピック」の基本コンセプトのひとつにも「多様性と調和」が掲げられています。実はこの「多様性」という言葉に、個人的には違和感を覚えています。世の中にはまず「多数派」がいて、一方に「少数派」がいる。だから「多数派」の人たちは「少数派」の人たちを受け入れよう、認めよう、そんな風に聞こえてしまうんですよね。「考えすぎ」や「理解不足」だと言われるかも知れませんが、「多様性」が語られる時はたいてい「多数派」視点な気がして仕方がないのです。それは自分が長いこと、「上司/部下」という上下の関係が当たり前の組織、「強者/弱者」の関係が当たり前の組織のなかで育ってきたせいでしょうか?「多様性」において、上下や強弱な関係はないはずです。それはあってはならないと考えています。でも、まだまだそんな要素が残っている気がして仕方がないのです。それはそれで自分の「固定観念」かも知れませんね。
 例えば「発達障害」という言葉も最近よく聞くようになりましたが、実際に組織において、それに当てはまるケースを経験することも増えてきたと実感しています。だからこそ、マネジメントに携わる人にとって、避けては通れないテーマのひとつと言えると思います。
 誰もが「多様性」の一部です。誰かを受け入れるとか、違いを認めるとかではなく、「多様性」なんて言葉が要らない世界。「多様」なひとの集まりが「当たり前」の世界を目指していけたらと考えます。

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▶これからのラボに乞うご期待!

 これから約半年弱をかけて、これら3つのテーマについて、私たち「人と組織づくりLabo.」では継続的に検討~仮説検証を進めていく予定です。そして2021年12月にその成果を皆さんと共有したいと思います。もちろん、探求を進めていく途中で、新たな「問い」が生まれたり、別の角度から「問い」を見直したりすることもあるかも知れません。ただ、「個人の成長」、「組織の成長」、そして「多様性と調和」を実現していくことは、「人と組織」に関わる人にとっては、普遍的なテーマともいえます。
 今回、ご参加いただけなかった方で、ぜひ自分も探究してみたいという方がいらっしゃれば、ご遠慮なく連絡いただければと思います。ご連絡は下記まで!

・「人と組織づくりLabo.」公式アカウント:@hitososhikilabo
・運営メンバーアカウント:
  ・菊地天平:@tenpeco
  ・あべたか:@tabebalencer
  ・まなつん:@manasbalencer
  ・野口和美:@wanovation_2020

▶次回のお知らせ

 次回の「人と組織づくりLabo.」第13回は「8月18日(水)19時~」開催予定です。詳細は追ってTwitterで発信しますが、今回の3つのテーマについての検討計画の共有をする予定です。まだ参加したことがない、興味がある!という方も、ぜひTwitterをフォローしていただければ幸いです!
https://mobile.twitter.com/hitososhikilabo

それではまた!最後までお読みいただき、ありがとうございます!


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