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人と組織づくりLabo. 第15回:人と組織づくりを探究するテーマ検討会④

 「人と組織づくりLabo.」の「NEXT STAGE」。年末に向けて、チーム毎に探究テーマの深堀りを続けておりますが、早くも4回目のディスカッション機会となりました。12月のLabo.にて「成果発表会」を開催予定です。各チームとも、成果イメージを見据え、そろそろ「広げた風呂敷を畳みはじめる」そんな時期でしょうか。
 とはいえ、もちろん途中参加は大歓迎ですので、このnoteを読み、各チームの探究テーマに興味をお持ちいただいた方は、是非遊びに来ていただければと思います。私たちのスローガンは「皆さんとともに彩るLabo.」ですから、どんどん新しい「色」を持ち込んでいただき、この「場」を彩っていただけると嬉しいです。引き続き、よろしくお願いします。

▶チーム1探究テーマ:人がメンタルをコントロールできるようにするには?

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 言うまでもなく社会や職場における「メンタルケア」の重要性は年々高まっています。厚生労働省が行った平成30年度(2018年度)の「労働安全衛生調査」によると、労働者の58%が現在の職場でストレスや不安を感じていると回答しています。
 それに加え、昨年から続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、私たちの生活のスタイル、仕事のスタイルは大きな変化を余儀なくされました。通常であれば数年~数十年かけて徐々に起こされる人々の行動様式や価値観の変化が、新型コロナウイルスによって、あまりにも短期間に、強制的に引き起こされたことで、人を精神的に疲弊させ、やる気や意欲を奪い、不安や焦りを抱える原因にもなっています。
 「withコロナ時代」とも言われるように、私たちはこの先も新型コロナウイルス(もちろん、それ以外の未知の感染症なども含め)と共生していくことが求められます。そんな社会的背景も踏まえて、個人の側面だけでなく、組織や社会全体においても、その「How」を共有しながら取り組んでいくことが重要です。
 個人においては、自分自身の状態を正しく理解することや、自分が置かれた環境を理解すること。組織においては、単なる「仕事」の場ではなく、社員にとっての「心の拠りどころ」として存在できること。社会においては、人を孤立させない「関係」や「場」としての機能をもてること。そして、個と組織、社会が有機的につながりあえること。コロナショックで物理的な「つながり」が制限されてしまった今、あらためて「つながり」に目を向け、「つながり」を取り戻していくことが大切な気がしています。

▶チーム2探究テーマ:どうすれば強い組織を創ることができるのか?

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 「強い組織」が持つ「強さ」は、その「つながり」を修繕することができると思っています。「強い組織」には「求心力」があるからです。それはつまり「インナーブランディング」の強さとも言えます。例えば、Netflix、サウスウェスト航空、ザッポス、スターバックス、オリエンタルランド…など、インナーブランディングに強みを持つ企業や組織は、社員はもちろん、社会においても強い「求心力」を誇ります。
 どんな課題が起きても、それを組織として解決し、成長していくには、社員一人ひとりの「個」のチカラに頼っていては、組織としての学習は起きません。一見、順調に見える組織も、その内側に目を向けると実は「バラバラ」なんてことも少なくありません。「求心力」の弱い組織にとっては、コロナショックは逆に「遠心力」になっているかも知れません。
 前回も書いた「ヒーローズ・ジャーニー」に見られるように、最近の人気漫画やアニメでは、主人公の周りに個性を持った「仲間」が多く登場し、そのチカラが結集して「チーム」として敵に立ち向かう、課題に立ち向かう姿勢が描かれます。それは主人公の「求心力」の表れであり、そこに集まったチカラが組織やチームとして「創発」されていく。つまり「1+1=2」以上のチカラとなり、成果を生み出していく。そんな「つながり」を生む組織、「つながり」がプラスアルファのチカラを生み出す組織こそが、「強い」組織といえるのではないでしょうか。

▶チーム3探究テーマ:組織のダイバーシティ&インクルージョンを実現するには?

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 「ダイバーシティ&インクルージョン」をテーマに探究を続けていて、つくづく思うのは、「障害」という言葉の「重さ」です。「発達障害」の特性とは、「病気」ではなく、目に見えない「個性」のひとつです。そこをまず理解することが大切です。その時にどうしても壁になるのが「障害」という言葉、表現です。「障害」って言葉、なくならないかなぁ…と思うのです。「マネジメント」が「管理」と訳されたことで、「マネージャ」が「管理職」と呼ばれることで、いまの時代において「マネジメント」はある意味「機能不全」に陥っています。同様に「障害」という言葉が、無用な「壁」や「誤解」につながっている気がしてなりません。
 そんな社会環境において、「ダイバーシティ&インクルージョン」を実現していくには、やはり「発達障害」を含めた近年の「個」の多様性を、正しく理解することが重要です。一人ひとりの特性を正しく理解し、それを可視化~共有する。そしてその「可能性」を心の底から信じる。それが「ダイバーシティ&インクルージョン」の「はじめの一歩」かも知れません。
 そんなコトを考えていたら、ふと「ポスト資本主義」なんてコトにまで思考が飛んでいきました。資本主義そのものを問い直す動きは、識者の間でも広がっていますが、SDGsを持ち出すまでもなく、貧困や飢餓といった問題から、働きがいや経済成長、気候変動に至るまで、21世紀の世界が抱える問題は数え切れないほどです。世界経済フォーラム会長のクラウス・シュワブ氏は「資本主義という表現はもはや適切ではない。むしろ『才能主義』と呼びたい」とまで言っています。資本主義の行き過ぎによって、人間らしさが失われつつあることに、私たちもすでに気づきはじめています。人々の幸福を中心とした経済に考え直すべきです。経済も環境問題も、結局は「ひと」がどう生きるか?の問題です。「ひと」を起点にしない限り、私たちを取り巻く問題は何ひとつ解決に向かわない、そんな気がするのです。

▶ぜひ皆さんもともに探求してみませんか!

 私たち「人と組織づくりLabo.」では、引き続き年末に向けて、これら3つのテーマの検討~仮説検証を進めていきます。そして2021年12月にその成果を皆さんに共有する予定です。いずれのテーマにも共通するのは、やはり「人づくり、組織づくりを追い求め、企業文化の醸成につなげ、人と組織を笑顔にする」という私たちの想いです。この活動が「人と組織を笑顔にする」ひとつのきっかけになれば…そう思っています。
 ぜひ自分も探究してみたいという方がいらっしゃれば、ご遠慮なく連絡いただければと思います。ご連絡は下記まで!

・「人と組織づくりLabo.」公式アカウント:@hitososhikilabo
・運営メンバーアカウント:
  ・菊地天平:@tenpeco
  ・あべたか:@tabebalencer
  ・まなつん:@manasbalencer
  ・野口和美:@wanovation_2020

▶次回のお知らせ

 次回の「人と組織づくりLabo.」第16回は「11月17日(水)19時~」開催予定です。詳細は追ってTwitterで発信しますので、興味がある!という方はぜひTwitterをフォローしていただければ幸いです!
・人と組織づくりLabo.公式アカウント:https://twitter.com/hitososhikilabo

それではまた!最後までお読みいただき、ありがとうございます!

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