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 フェミニストをはじめとする表現規制派が、自身の気に喰わない表現ジャンルに対して「何か望ましくないもののイメージ」をなすり付ける目的で用いる言葉。
「性犯罪と地続き」「性搾取と地続き」「差別と地続き」のように使う。

 はっきりと「原因」「助長」「誘発」などのように因果関係を想定する言葉を使うと統計的に反証されてしまったり、科学的根拠を求められたりして当然詰むことになる。
 そこで、せめてイメージだけでもなすりつけておきたいという卑劣でさもしいメンタリティの表れであり、実際に「助長なんて言ってない!地続きと言ってるだけだ!」という情けない発言さえも見受けられる。

 もちろん実際にはそのような「粗い意見」は「見た覚えがない」どころか、すでにそのような意見が論破されたから「地続き」という抽象的な比喩に逃げ込んだに過ぎない。実際に香山リカは、2015年9月22日付『東京新聞』朝刊「ふわっとライフ 少女キャラに罪なし?」というコラムで次のように偏見を露わにしている。

少女が性犯罪の被害にあう事件がしばしば報道されるが、そのたびに「この加害者は、萌えキャラを見ているうちに、少女を性の対象だと考えるようになったのではないか」とドキリとする。

2015年9月22日付『東京新聞』朝刊「ふわっとライフ 少女キャラに罪なし?」

 また2021年8月、【全国フェミニスト議員連盟】【戸定梨香】を起用した交通安全キャンペーン動画への抗議文において、はっきりと「性犯罪誘発」という言葉を使っている。

 女児を性的な対象として描くキャラクターを採用することは、性犯罪誘発の懸念すら感じさせるものですが、採用決定過程についおいてどのような検討をされたかお答えください。

千葉県警本部、松戸警察署、松戸東警察署、千葉県、松戸市、松戸市教育委員会宛の公開質問状を提出。およびその回答について。

 同抗議文に対してはその根拠を問いただし回答を求める署名運動が起こり、署名は7万筆を超えたが、もちろん根拠など出せるはずもない。議連は沈黙し続けるしかなかった。
 このように実際に萌え絵・アニメ風イラストといった「オタク文化」を性犯罪の原因とする偏見は実際に言われ、それが反論に抗しきれなくなったために「地続き」という曖昧な言葉に逃げ込んだわけである。

 フェミニストの仁藤夢乃は次のようなツイートをした。

 【温泉むすめ】という極健全な地域振興キャラクターに対し豪華にも性差別・性搾取・性差別と3つもの悪を「地続かせて」しまっている。むろん彼女もまた、性差別・性搾取・性犯罪と温泉むすめに具体的にいかなる関係性があるのか、一言も説明できないままである。

参考リンク・資料:

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