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【こういうのなら良かったのに】

 フェミニストなどの表現規制派が特定の表現物をバッシングした後、自分たちが「なんでもかんでも攻撃している訳ではない」のだと、ことさらに別の「セーフな表現」を持ち出すことがよくある。

 これは実際にその表現を評価しているのではなく、さも自分達が「きちんと区別して」「公正なジャッジをしている」かのように偽る目的で提示されるダミーなのである。

 こうした行動は、規制派が何かを炎上させようとした行為が多くの日との批判を浴び「逆炎上」状態になった場合に特に頻繁に見られる。特にフェミニズムに基づく攻撃には一貫性がないため、これが顕著である。
 というのは、フェミニズムは名前こそイズムとついてはいるが、学問的な理論やデータによって「性差別表現」を検討しているわけではないからである。フェミニストのうち誰かがたまたま見かけた表現を性差別表現と騒ぎ立てると、他のメンバーが「女の【共感】」でそれを論理的に検討することなく拡散して「炎上」事件を起こすに過ぎない。
 したがって「セーフな表現をきちんと区別して批判」などと言うフェミニストが自称したがっている行為は不可能なのである。

 例として2015年、美濃加茂市と漫画『のうりん!』がコラボした「みのかもまるっとスタンプラリー2015」ポスターが叩かれた際に「見習うべきセーフな表現」として掲げられたのは、京都市交通局の【地下鉄に乗るっ】であった。
 そしてこの「地下鉄に乗るっ」が、【全国フェミニスト議員連盟】の村上さとこによってバッシングされるのは5年後のことであった。


 また2020年10月、フェミニスト側が多くの批判を浴びた【宇崎ちゃん献血ポスター事件】では、コラボ第2弾が出た瞬間にフェミニストたちは飛びついて「私達が批判したおかげで改善された!」と叫んだのだが、まさかの原作者自身による情報提供があり、フェミニストは2度目の大恥をかいた。

 宇崎ちゃん献血ポスター事件では「アメコミ」をこの種のダミー持ち上げに使おうとした事例も存在する。

 これも失敗しており、そもそもワンダーウーマン(左のキャラクター)は2016年に海外フェミニストのバッシングにより国際連合の「女性や少女に力を与えるための国連名誉大使」なるものを解任されているのである。こんなことも知らないようでは「アメコミ沼にいる」というのも本当かどうかも怪しい。

 2021年9月には、厚生労働省が蚊・ダニ対策としてアニメ『ゆるきゃん△』とのコラボポスターを発出。ちょうど【戸定梨香】弾圧事件でフェミニストへの批判が高まっていた時期であり、ダミーに最適とフェミニストが群がってわざとらしく絶賛した。
 しかし「他の似たような露出の少ないアニメコラボ」や「『ゆるキャン△』そのもの」に対する過去の叩きが晒されてしまう。またそもそもこのダミー作戦においても足並みが揃っておらず、普通にいつも通りに叩いた連中もいてスクショを取られてしまい、このお芝居もあえなく終幕となっている。


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