【きんのたまおじさん】
ゲーム『ポケットモンスター』シリーズに登場する名物キャラクターの通称。話しかけるとアイテム「きんのたま」をくれる。なお「きんのたま」の用途は売ってお金に替えること。
2020年12月、ツイッターで「#あなたのフェミニズムはどこから」というタグとともに次のようなエピソードが投稿された。
なお当該ツイートはアカウントごと既に削除されているが、ツリー全文は次の通り(行開けは次のツイートに移ったことを意味する)。
この発言は明らかに【嘘松】である。
まず、ニンテンドーDSにアプデなどというシステムは存在しない。
アプデとはスマホゲーのようなダウンロードタイプのゲームに運営が内容変更を加えることを言うのだが、DSのソフトはプログラムの入ったカートリッジを購入して遊ぶものであり、万一バグなどで修正の必要がある場合でも、実体としての修正版カートリッジが販売される形になる。
またポケットモンスターは当初の発売元こそ任天堂(後に株式会社ポケモン)だったが、開発は一貫してゲームフリークによって行われており、メール送信先も誤っている。
仮に任天堂が転送してくれていたとしても、たった数日でアプデが完了することには無理がある。
また「『きんのたまおじさん』がアプデによって途中から登場しなくなった作品」などというものはシリーズのいずれにも存在していない。きんのたまおじさんは名物キャラであり、いなくなったりすれば必ずやファンの間で話題になるはずなのだ。
そもそも現在も続投中であり、シリーズから排除された事実もない。
最後の家庭科室のエピソードに至っては、10歳頃の性被害→20年後のポケモンクレームのさらにその後なのだから、投稿者はどう少なく見積もっても30歳以上である。生徒でもないのにどういう展開で「家庭科室で学校教師に『男と女、二人っきりですね』と言われる」状況になるのだろう。この人自身も学校の先生なのだろうか? これにも答えられずツイ主はアカウントを削除して逃亡した。
これでは一番最初に書かれている、10歳の頃に下半身を触られたというエピソードも怪しいものである。
『ポケットモンスター』シリーズに関するフェミニストの嘘松には他に、初代テレビアニメ版主題歌【めざせポケモンマスター】が、【スカートめくり】を扇動していたとするデマがある。
こちらも実際の歌詞と番組映像を見れば一見して分かる嘘松であった。
参考リンク・資料:
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