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【#迷惑な抗議活動より被害者支援を】

 2021年8月6日に発生した小田急線刺傷事件をきっかけに「神崎ゆき」氏というツイッターユーザーが始めたハッシュタグ。

 同事件は発生後ただちにフェミニズムが「フェミサイド」と位置づけ宣伝に利用しようとしたことでも知られている。しかし逮捕直後の被疑者供述報道というものは信頼性がなく、犯人の動機やその背景の社会構造について性急に決めつけるべきではないという注意喚起もあがっていた。また、小田急電鉄の駅前で抗議デモをしたほか、駅内に無差別にポストイットを貼り付けるなどの迷惑どころか犯罪行為にまで及んだフェミニストも相当数がいた。
 この事件において小田急電鉄に非はまったくなく、完全な被害者側である。にもかかわらず迷惑行為のターゲットとなってしまうという、スラックティビズムの典型事例となってしまっていた。

 これを憂えた神崎氏が始めたのが「#迷惑な抗議活動より被害者支援を」のハッシュタグである。より建設的な活動の仕方を訴え、全国被害者支援ネットワークへの寄付を呼び掛けた。

 この運動は瞬く間に広がり、特に積極的に参加したのが、フェミニストからは普段「差別主義者」「レイシスト」などと侮蔑されている【アンチフェミニスト】【表現の自由戦士】と呼ばれる人達だった。
 彼らの寄付活動はあまりに目覚ましかったため、全国被害者支援ネットワークがお礼状の郵送が困難となり、メールに切り替えたほどである。

筆者が受け取った感謝メール
お礼状の画像

 参加状況については自己申告をまとめていた「幻集郎」氏のツイートによると2日で187人以上。一参加者であった筆者への感謝メールでは700件以上となっている。おそらく最終的にはもっとずっと多くの参加者がいたはずである。
 一方残念ながら、フェミニスト側からこの運動に参加した人物はほとんど見当たらなかった

 のみならず一部のフェミニストはこれをフェミニズムに対する「あてつけ」と捉え、果てはあろうことか「ネット誹謗中傷粘着ストーカー行為」とまで侮辱したのである。

 もちろん、神崎氏は別にフェミニストへの嫌味としてやろうとしたわけではない。しかしフェミニスト達にとって、発足者や賛同者の多くが現状のフェミニズム社会運動に批判的で、表現の自由を尊重する立場であることへの敵意と憎悪の感情の前には、そんな事実はどうでも良かったのである。

 また2022年4月、【『月曜日のたわわ』日本経済新聞全面広告】事件では、フェミニストが広告の擁護者=痴漢擁護者と誹謗中傷してきた。

 これに対し、神崎氏はそのようなレッテルを払拭する手段としてハッシュタグ運動を再開。ふたたび多くの賛同を集めたのである。

 フェミニストといわゆる「アンチフェミ」「表現の自由戦士」との民度の圧倒的な違いが明らかになった運動であった。

参考リンク・資料:

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