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【LOFTバレンタインプロモーション】

 生活雑貨ストアチェーンLOFTが、2019年1月20日からウェブサイト・YouTube・公式ツイッターなどで展開した投稿した一連のバレンタインデー広告。

 すでに動画は削除されているが、HUFFPOST記事でおおまかな流れが紹介されている。ポップでパステルな絵柄の女の子たちが仲良さそうに喋って「ズッ友」と言いながらも、時に微妙な表情をしたり、寄り添っている姿を背後から見ると髪の毛を引っ張る、スカートをめくるなどのイジワルをし合ったりもしているという、ちょっとしたブラックユーモアをオチに持ってきた形である。
 記事では「女は陰湿という考えが透けて見える」などと言っているが、別に男性と比べてどうのと言っているわけでもない。むしろ嘘臭い理想の友情よりも、互いに好き勝手していたり困った所、合わない個性があってもなんだかんだ友達でいられる、という許し合った人間関係観をこの動画からは見いだせる。
 いや、別に見出せない人がいても構わないのだが「女は」陰湿というより、この動画のストーリーでの彼女たちがこうだというだけである。

 こういった多少のブラックジョークをまじえて女子を描くのは、自身も女性である竹井千佳イラストレーターの本来の作風である。別に今回だけ特別にそうしたわけではない。このプロモーションについては「文句を言う方が細かすぎるだけ」と擁護する声も多かったが、愚かにもLOFTは2月4日にプロモーションを取下げ、謝罪文を出した。

 こうした取下げ・謝罪はフェミ系のクレームに対しては特に悪手である。
 なぜなら謝罪や取下げをすればフェミニストはそれを勝利の証として後々まで誇示して風評被害が長引く。そしてそこには嘘や歪曲が数多く含まれることになるが、自分の非を認めているため反論できなくなる。
 また「クレームが正論だった証拠」として自信をつけ、次にクレームをつける際にまでそれを使うので、他の事業者・クリエイターにも迷惑をかけることになる。
 実際に「バレンタイン」【女の敵は女】という共通点がある【マイメロディのバレンタイン】にもフェミニストはこれを持ち出したのだ。

 一方で突っぱねれば彼らは「負けた事案」には触れられたくないので一挙に鎮静化するばかりか、自分達の恥を隠すためにツイートを削除し「最初から文句を言っていなかった」と言い張るという歴史修正まで行うのである。こちらの実例も【親子正麺】など枚挙に暇がない。

 謝罪や取下げを「しない」ことこそが良い事ずくめなのだ。

 しかし愚かにもLOFTは弱腰な選択を採ってしまった。
 この弱腰姿勢はのちの【rurudo個展「PLAYROOM」in梅田ロフト】にも現れることになる。

参考リンク・資料:

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