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【ソラリスの陽のもとに】

 ポーランドのSF第一人者である作家スタニスワフ・レムの代表作。1964年上梓。
 不可思議な「生きている海」に覆われた惑星ソラリスで、心理学者ケルビンはかつての恋人のコピーと出会う。

 1972年に旧ソ連で【アンドレイ・タルコフスキー】監督が『惑星ソラリス』の題で映画化、また2002年にもアメリカでスティーブン・ソダーバーグ監督のもと『ソラリス』と題し二度目の映画化を果たした。
 ロシア語訳はソビエト連邦当局の検閲により全体の1割が削除されており、タルコフスキー版の原作もこれに当たる。
『ソラリスの陽のもとに』(飯田規和訳・ハヤカワ文庫SF)が最初の邦訳であるが、このロシア語版からの訳であるため、後に同じハヤカワ文庫SFから沼野充義による完訳版『ソラリス』が出されている。

 なお、『惑星ソラリス』を撮ったタルコフスキーはのちに表現の自由を求め西側に亡命しているが、2019年にとある日本の無知なフェミニストがこともあろうに「規制の中でも名作はできるという例」として挙げ、失笑と総ツッコミを買った。

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