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【洋服の青山・AOKIのフレッシャーズセットチラシ】

 フレッシャーズセットとは新社会人用のスーツ一式セットのこと。
 2020年2月29日ツイッターで、次のような文章とともにチラシの画像が投稿された。

 某とぼかしてはあるが、ツイート文によるとどうやら件のチラシは「洋服の青山」と「AOKI」のもの。
 フェミニストの言い掛かりとしては珍しいものではなく、また実際に青山・AOKIが謝罪や広告の撤回などの被害に至ることもなかった。
 しかし、これに茂木健一郎などの左派やフェミニストが自分でも罵倒・中傷文言を付けた上でリツイート。さらにそれを#KuToo主唱者の石川優実氏がリツイートしている。

 なぜこれが問題なのかというと、石川優実氏は主唱するフェミニズム運動「#KuToo」の主唱者だからである。#KuTooはヒール靴のアンチ運動なのだが、建前として「ヒールが好きな人は履いていい。それには全く反対しない。ただ履きたくない人に強制をやめてくれと言っているだけだ」と言い張っている。

 ところがこのチラシは、誰にも何も強制するものでもなんでもない。
 ただチラシに載っている女性用の靴はパンプスである、というただそれだけの広告である。それへの罵倒を石川優実自身が、何の批判も加えずにリツイートしたのである。明らかに賛同の意味でのリツイートであった。

 左派系やフェミニズム系の社会運動においては「選択肢を増やすだけ」と自称するのが常套手段である。
 たとえば「男女平等」や「ジェンダーフリー」は、性規範にとらわれない個人の自由な選択を称揚する言葉である、あくまで言葉の上では。
 しかし実際には、旧来のジェンダーに合致する表現をしたというだけで多くの広告や創作作品が彼らによって「炎上」させられている。彼らの気に入らない「自由な選択」をする女性たちは、よくて無視されるか【名誉男性】と罵られる。
 実態がそのようなものである以上「選択肢を増やすだけ」などは単なる口先だけの批判回避策と言うしかない。
 #KuTooにおいてもこれが妥当する、それも「主唱者である石川氏の真意を正しく理解しない末端」などではなく、石川氏本人にとっても口先の言い訳に過ぎないということが示されたリツイートであった。

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