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【韓国】語圏にかつて存在したネット掲示板。
 男性に敵対的な女性のための掲示板であり、ここの住人を【メガリアン】と呼ぶ。
 ロゴの画像(下)の指の形は男性のペニスの小ささへの揶揄を意味しており、ここからわかるように極度に男性に敵対的である。

 韓国内ではラディカル・フェミニズムの代名詞的な存在であり、ここからラディカル・フェミニズムそのものをメガリア、ラディカル・フェミニストをメガリアンと一般的に呼ぶまでになっている。

 「メガリア」成立の経緯は、韓国版2ちゃんねるとでもいうべき立ち位置のネット掲示板群「DCインサイド」のMERS(中東呼吸器症候群。2010年代に韓国・中東などで流行したコロナウィルスの変種の一つ)についての情報掲示板である。 2015年6月、MERS感染者との接触可能性があった女性が隔離要求を拒否した事件、およびその女性たちへのバッシングをきっかけに、同掲示板で男女論争が激しくなったのが設立の発端である。
 言い争いの中で韓国人男性への蔑称「キムチ男(キムチナム)」という語がDCインサイド運営によって差別語として規制されたのをきっかけに、女性側が移動して新掲示板を設けた。そしてMERSの韓国語読みである「メルス」の「メ」と、ノルウェーの作家ガード・ブレンテンバーグのSF小説『イガリアの娘たち』から借用して掲示板の名前を「メガリア」としたものである。『イガリアの娘たち』では女性優位の未来社会を描いているが、日本語訳は出ていない。

 日本には北原みのりなどがメガリアを肯定的に紹介している。日本のフェミニストは総じて左派である関係上、韓国そのものに好意的であり、メガリアに対しても持ち上げる傾向がある。
 しかし韓国では、フェミニズムの過激化に伴い、一般男性のフェミニストへの嫌悪感も日本よりはるかに強く分断が激しいことに注意が必要であり、日本フェミニスト達の好意的な紹介を鵜呑みにしないことが重要である。

 なお、メガリアンが、日本のコンテンツに対してネット上で集団で抗議キャンペーンを行うことがある。【#スーパー戦隊を子供に返せ】などはその一例であり、こうした行動の際はハングルのハッシュタグを用いるので分かりやすい。

参考リンク・資料:

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