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 2019年10月の【宇崎ちゃん献血ポスター事件】は、ただ巨乳であるだけの着衣の少女の絵にフェミニストが攻撃を仕掛けたことでその「行き過ぎ」ぶりが知れ渡り、彼らのオウンゴールとして一種の転換点となった。
 特にフェミ側のイメージを大いに引き下げたのが悪名高き【献血ボイコット】計画の大放言である。
 人命を顧みないフェミニスト達の態度に反発する形で、日本赤十字社が献血ルームで配布するアニメグッズの有用性が論争を通じて広く伝えられた。中でも知られるようになったのが夏冬の年2回開催される「コミックマーケット」に、毎回献血車が来場し多くのオタク達が献血に貢献しているという事実である。
 道徳的マウントを取るのが大好きなフェミニストが逆に圧倒的事実によって取り返されてしまったわけであり、彼らの悔しさは想像に余りある。
 実際、この当時すでに、こういった書き込みが存在していた。

コミックマーケット99からの再発

 その後、2020年夏から2021年夏までのコミックマーケットは新型コロナ禍と東京オリンピックの関連で中止となったため、2021年末の「コミックマーケット99」が、宇崎ちゃん事件が冷めやってから初のコミケとなった。
 このコミケ99に際し、参加企業各社の協力を得、『ホロライブ』『アリス・ギア・アイギス』『カードファイト !! ヴァンガード overDress』のオリジナルポスターを献血者(400ml)に配布するという社会貢献活動が行われた。

 コロナ禍による外出者の減少により血液不足が叫ばれて久しい中、このイベントの成功はめざましく、4台の献血車の横には壁サークルもかくやの長蛇の列が並び、150分もの待ち時間を記録。590人が献血に貢献した。
 東京都赤十字献血センターのアカウントも喜びの声をツイートするほどであった。

 面白くないのは「宇崎ちゃん」以来、オタクの献血への貢献活動に不快感を抱いてきたフェミ・左派系の人々である。
 そうしたわけで、2019年当時を思い出させるような余りにも情けない「オタクの血」差別発言が繰り返されることになった。

 590人分の献血を「少ない」と腐す者がいるが、献血にはざっくり1時間ほどかかるため、実際にはこの数は4台の献血車両が2日間フル稼働したということを意味する。おそらく彼らは実際に献血に行った事がないのだろう

 余りにも露骨にナチスドイツを彷彿とさせるような人権意識の欠片も無い彼らの言動。そしてそれに対する人々の批判は「オタクの血」という言葉を2021年1月3日のツイッタートレンドに押し上げ、またしても「口先で人権を唱える連中の人権意識の無さ」が人々に強く印象づけられることになったのである。

 その後も散発的に「オタクの血」差別発言は見られ、おそらくフェミニズム界隈において定着した罵倒の一類型になった感がある。

2022年10月の乱

 さらに2022年10月中旬、またしてもフェミニスト側の「オタクの血」差別発言が再発し、大きな批判を受ける。「オタクの血」はふたたびツイッタートレンドに輝いた。


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