手元を見ずにメモをするスキル

高校生のころ通っていた塾で、利き手の小指をノートの端に当てながら書くことで、手元を見ずに板書ができると教わった。小指の位置で今書いている行を見失わないわけだ。

先生は慣れればできるようになると言っていたが、実際にやってみると B5 サイズのノートですら結構手が大きい人でないとこれを実践するのは難しい。ましてや A4 ノート使いの僕には難しい。

手元の見ずにメモをするとどうしても綺麗に書けない。何度も見直すタイプのメモではなく、一時的なメモである。記憶が新しいうちに清書し直すなりして、読み返す必要がある。

僕が意識的に手元を見ないメモを実践していたのは、映画館通いをするようになってからだ。鑑賞後にレビューを書くので、僕は映画を観ながらメモをする。当然暗闇なので手元が見えないので、手元を見ずにメモをする技術は必須である。

映画館のメモでは野帳を使う。表紙が硬いので膝の上でも書きやすいし、まずコンパクトなので小指を当てて行の位置を意識しながらメモしやすい。

さらに利き手ではない左手でも行に指を当てて書いている位置を見失わないようにしていた。映画に夢中になっていたり、ウトウトしたりすると、気がつけばどこまで書いたのかが分からなくなってしまう。左手の親指をバックアップとしていた。

そして手元が見えないゆえに、大きめの字でノートを使っていた。もったいないからと小さい字で書くと、気がつけば行が重なったりしてしまう。ケチらずに大胆に書こう。


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