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良いマナー

「良いマナーを身につけることは人生に成功をもたらす。」

これは当然のことかもしれません。
ですが、このことをよく考えてみたいと思います。
マナーとは一体何でしょうか。マナーは人生にもたらす成功とは何でしょうか。

マナーの定義

人と人との関わりで、その場面でしかるべきとされる行儀や作法のこと

マナーは人と人との関わりの中で生まれるものであり、その場で期待される行為であり、相手に不快感を与えない行動のようなものでしょうか。ひょっとすると、国によって求められるマナーは違うのかもしれません。

日本では常識とされるマナー

日本は海外と比較してもマナーにうるさい国だと思います。というのも日本人は人に対して非常に気を遣う国民です。このことは、よく否定的に言われることもありますが、肯定的な面も多くあると私は思います。
日本のマナーには具体的にどのようなものがあるのでしょうか。

食事における日本のマナー

①食前は「いただきます」、食後は「ごちそうさまでした」
これは食材を作ってくれた人々に対して、またお天道様に対しての礼儀を表します。

②食事や飲み物は残さずにすべて食べる
食事を作ってくれた人に対して残すことは失礼、また、世の中には食べ物が食べれない人もたくさんいるのだから、そういった人々のことを考えてすべて食べることで礼儀を表します。

③茶碗や器を持って食事する
茶碗や器を持たずに食べることを「犬食い」と日本人は呼びます。お茶碗を持って食べることで、KIREIな姿で食べることを一緒に食べる人に対しての礼儀を表します。

ビジネスにおける日本のマナー

①5分〜10分前行動
日本人は時間に対して非常に厳しい考え方があり、遅刻することは許されません。時間はお金では買えないものであり、相手の時間を奪ってしまう遅刻はご法度です。そのため、せめて5分前には待ち合わせ場所に到着することは礼儀の一つとして考えられます。

②形式が決まったビジネスメール
仕事で相手に送るメールには決まったビジネスフレーズが日本には存在します。例えば「平素よりお世話になっております。」などです。いきなり本題に入るのではなく、定形フレーズを使用することは、相手への配慮を意味し、メール相手への礼儀を表します。

公共の場における日本のマナー

①電車やバスはKIREIに並んで待つ
公共の乗り物を待つ時、自然とKIREIな列を作って待つことが礼儀だと考えられています。最初に並んでいた人から順に乗り物に乗ることが求められるため、KIREIに整列して並ぶことは当然のマナーなのです。

②バスや電車内では静かにする
日本は公共エリアに非常にお金をかけているため、時間通りにバスや電車が来ます。そして、ご年配の方に限らず、たくさんの人が利用します。ですが、車内はすごく静かです。大きな声で話すことは他人に迷惑な行為であり、静かに乗ることは他者への礼儀と考えられています。

他にもたくさんありますが、日本人は他人に対しての配慮意識が非常に高いことが挙げられます。確かにそのせいで気疲れする日本人もいます。ですが、これらのマナーのおかげで、良い面も多々あります。
日本は狭い島国の中に1億人以上の人がいます。狭い土地でたくさんの人がいれば、もっと街も汚くて当然ですが、日本は非常にKIREIです。これはおそらく、こういった良いマナーのおかげだと私は考えています。
他者への配慮を考えた良いマナーが日本をKIREIにすると言えるのです。

マナーと道徳の関係性

良いマナーを心がけることは、人格形成を行う上で良い影響がもたらされます。アメリカ教育の父としても知られるHorace Mann氏は、次のような名言を残しました。

“Manners easily and rapidly mature into morals.” Horace Mann

「マナーを守ること、マナーを高く意識すること」は、人としてのモラルを高めます。マナーとは決して、表面的なものではなく内側から形成されるものであり、マナーを継続して守ることで、人格形成が行われ、モラルが得られるのです。
最近は、ソーシャルメディアの急激な発達も相まってか、様々な考え方が取り入れられ、マナーが軽視される時代になってきました。ですが、マナーから得られるものは非常に価値があり、人としての基礎能力に大きなプラスの影響を与えることを忘れてはならないでしょう。

常に実践すべき9つのこと

①朝置きたら部屋を換気し、ベットメイキングをする。
②笑顔を忘れず、ポジティブな気持ちを持つ。
③食べ物は適量にし、残さずに食べる。
④約束の時間を守る。
⑤KIREIな言動を心がける。
⑥相手に敬意を持つ。
⑦他者から何かしてもらったら「ありがとう」と、感謝を表現する。
⑧否定的な発言は避ける。
⑨身の回りをKIREIにしておく。


これら9つのことは、国の文化によって変わることではありません。どこの国でも当然のように良いマナーとして受け入れられます。
「①と②は他者に対して関係があるのか。」と思う方もいるかもしれません。しかし、これは非常に関係が深いものです。

マナーは練習で簡単に身につくものではありません。ふとした瞬間に出るものであり、それは習慣によって形成されるものです。少し練習したからできるものではないのです。マナーは日常の生活で形成され、そしてそのマナーはやがてモラルとなるのです。

人は人との関わりの中で生きることを忘れないで下さい。

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