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こもれび

かおる風に吹かれて木々の若葉が揺れておどる

さわさわと音を立てながら森の香を漂わせる

冬枯れの日にはたっぷりと陽光に包まれた庭先が

今は繁る若葉の葉陰でこもれびがゆらゆらと遊ぶ

枝から枝へ小鳥たちのせわしない声が鳴き渡る

目も耳も鼻も肌も舌までも。五感のすべてで森を感じる。

芽吹いた萌え木は濃い緑の繁る葉へ。

名残りも戸惑いも後悔も置き去りにして

季節はもう、春から初夏へと動いていく。



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