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麦のとき
気まぐれな空模様を窺いながら
ようよう決めた麦刈りの日
朝からの陽光にひとまず安堵
吾畠に立って眺める黄金の穂波
緩やかな初夏の風に首を揺らす
逞しく太った株元に刈鎌を当てながら
膨よかに熟れた麦穂にほくそ笑む
だんだんに積み上がってゆく麦束から
立ち登ってくるお天道様の温かな匂い
七十二候はまさに麦秋至
心を満たす収穫の喜び
ああ なんと豊かなときであることよ
ありがたし ありがたし
今年初めて育てた小麦が収穫の時。穀物を育てるのは野菜を育てるのとはまた違う時間の流れを感じました。
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