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文鳥のチロルが教えてくれたこと

#書く習慣1ヶ月チャレンジ 17日目。
今日のテーマは・・・『あなたの1番大切なモノ』

僕は新しい『モノ』や『技術』を生活や仕事に取り入れることは積極的におこなうんだけど、その物質自体に執着することはなくて。
不要な『モノ』は、視界に入ってくること自体がノイズになるので、思い立ったら秒で捨てる。
#例えばテレビ
もしくは、しまう。


僕の1番大切なモノ

そんな僕が大切にしている『モノ』。
それは、鳥たちの遺骨です。

2011年から僕は『文鳥』という種類の鳥を飼い始めました。
いわゆる『バードライフ』のはじまりです。

真っ白な文鳥『チロル』は、文鳥に多い特性のひとつ『気が強い』という性格そのままに、気品高い雰囲気をまとう女王様のような振る舞いをみせる女の子の文鳥でした。
しかし、その一方で飼い主の手の中にもぐりこむのが大好きという、愛らしい一面もありました。

飼い鳥って懐くんですよ

犬や猫とちがって、鳥と暮らしたことがない方がほとんどだと思います。
#自分調べ

実は飼い鳥って人間が愛情を持って接すれば、しっかりと懐くんですよ。

少なくとも毎日愛鳥と向き合って暮らしている僕たち飼い主には、いま愛鳥が何を考えているのか、何をほしがっているのか、されたら嫌がることなどがある程度は分かるようになるんです。

鳥の表情の変化は微々たるものなんですが、愛鳥の表情やしぐさの機微をしっかりと感じることで、お互いの気持ちが通じ合う瞬間に立ち会うことができるようになります。

今回はそんなお話。

え?鳥に反抗期!?

チロルと暮らし始めてまだ間もないころ。
彼女に『第一次反抗期』がおとずれました。

『え?鳥に反抗期!?』って思いますよね。

そう、鳥(飼い鳥)にも2度の反抗期があるんです。

第一次反抗期は、人間で言うところの2歳児あたりの『イヤイヤ期』。
第二次反抗期は、おなじく人間で言うところの中高生くらいでおとずれる『思春期』。

当時はまだ僕は鳥のこと、文鳥のことにそれほど詳しくはなく、ある日突然僕に対する態度が荒っぽくなったチロルの『反抗期』にひどく困惑をしました。

とにかく噛みつく・・・

文鳥の噛みつく力はそれほど強いものではないし、くちばしの形状上飼い主の指などに噛み付いてもそうそう出血に至るようなことはまずないんだけど、それでもそこそこ痛い。

飼い鳥をケージ(鳥かご)から放って、飼い主の部屋の中で自由に遊ばせることを、バードライフ用語で『放鳥(ほうちょう)』と呼びます。
放鳥することで、飼い鳥の運動不足やストレスを解消させる効果が見込めるんです。
言わば、バードライフにおいて毎日の『放鳥タイム』は愛鳥の心身の健康維持には必須のもの。

ふだんは飼い主もこの放鳥タイムがとても楽しみな時間なのに、反抗期の放鳥タイムはいつ噛まれてしまうのか・・・と、まだ鳥の飼育に慣れていない僕にとっては、毎日ヒヤヒヤな時間でした。

噛みつかなかったチロル

しかしある日。

僕がなにかしら落ち込む出来事があって、チロルの放鳥中であるにもかかわらず、人が落ち込むときの基本ポーズともいえる『体育座り』でじっとしていたことがあって。

連日、チロルの反抗期中の放鳥タイムでは、僕は指や首、耳たぶなどを日々噛まれていたんですが、その日は驚くことに・・・

僕の肩に乗って、じっと大人しくしているんです。
威嚇することもなく、もちろん噛みつこうともせず。

動物の飼育自体が初めての僕は、犬や猫はある程度の意思疎通ができるということはなんとなく聞いたことがあったのですが、まさか・・・こんなにも小型の動物である文鳥が、落ち込んでいる飼い主の気持ちに寄り添うことがあるなんて・・・

僕は大泣きしました。

夢のない現実的な見解をすると、もちろん、このチロルの行動は『いつもと様子が異なる飼い主を【観察】する』というものだったのかもしれません。
飼い鳥にとって、飼い主がいつものように餌を与えてくれないと自分の生死に関わることでもありますしね。

もしそうだとしても、いいんです。

僕はこのときのチロルの行動を、半分は『チロル自身のため』。
半分は『飼い主を心配して』のものだと、思うようにしています。

飼い主としての僕の変化

その日から僕は、鳥の飼育に対しての意識がガラリと変わりました。

行動をよく観察するようになり、その行動がどんな感情に由来するのか、その行動に紐づいた僕への要求を『想像』するようになりました。

併せて、鳥のからだの健康を維持させるために、飼い鳥専門の動物病院へ定期的に通院して診察を受けるようにもなりました。

それらがこうじて、鳥の飼育に関するブログYouTubeチャンネルの運営もはじめました。
(※YouTubeチャンネルは更新を停止しております)

飼い鳥はもちろん、愛玩動物(ペット)に対する意識や基本姿勢を考えるきっかけを与えてくれた文鳥のチロル。

今日、9月25日はそんなチロルの命日です。

僕のInstagramでも、チロルのことを綴っています。
ぜひ、チロルの画像をご覧いただき、文章もお読み頂けると幸いです。

チロル、お空で元気にしているかな?


Written by Hitoshi Katayama.

All illustrations are designed
by Hitoshi Katayama
using AI image generation programs.

鳥救うSUZURI(AIアート・チャリティグッズ)


いしかわゆきさん書く習慣〜自分と人生が変わるいちばん大切な文章力〜を読んで、 #書く習慣1ヶ月チャレンジ に挑戦中です!

いしかわさんが用意してくれた30個のテーマ。
18日目の次回は・・・
『自分が好きだと思うタイプの人』です。
おたのしみに!

※Amazonのアソシエイトとして、かたやまひとしは適格販売により収入を得ています。

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