はじめての沖縄、飯ざんまい。
グルメサイト・ヒトサラの社員が日々の生活で出会ったステキなお店や、美味しいごはんをについて語るnote「ヒトサラ社員のリアル飯」。
好きなものは外で飲むビール、水曜日担当のあずまです。
突然ですが......みなさんは旅行、好きですか?
私はもっぱらインドア派の人間ですが、この仕事をするようになってから外に出歩くことがうんと好きになりました。
さまざまな土地のおいしい料理を食べるうちに、もっと色々な場所で食べ飲みしたい......旅行に行きたい......!という気持ちが沸々と湧いてくるように。
観光ついでのごはんより、ごはんついでの観光......ぐらいの気持ちです。
そんな気持ちが溢れて、10月の中旬に遅めの夏休みで沖縄旅行に行ってきました。
じつは初めての沖縄。人生ほとんどの時間を、北海道という北の大地で育った私にとって「桜が3月に咲く」「10月でも30℃ある」などといった情報は、同じ日本とは思えない、まるで別世界のような存在......それが沖縄なのです。
そんなはじめての沖縄旅行。目的は「のんびり、まったり過ごして、おいしいごはんを食べて、酒を飲みたい」。これに尽きます。
同伴者にもこの熱い(?)思いを伝え、当日まで私はアクティビティや観光名所に目もくれず、ただひたすら美味しいお店情報を手に入れることに専念しました。
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「はじめて沖縄行くんですけど、」
そういうと、みなさん親切に色々なお店情報を教えてくれました。ありがたい……。
なかでも衝撃だったのが、ヒトサラnote部・土曜担当の木藤さん。旦那さんが沖縄出身ということもあり、noteに記事を書くほどの沖縄LOVERですが、オススメのお店をお聞きしたところ「木藤的OKINAWAガイド」というタイトルで、約4,000字の沖縄情報が送られてきました。4,000字って……!
そんなこんなで、皆さんにオススメされたお店をひたりすらに食べ歩いた3泊4日。今回はそのなかで訪れて、ガッツリ心を掴まれてしまったお店を、あずま的にピックアップしてみました。
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1.お食事処 三笠(みかさ)
木藤さん「名物ちゃんぽんを食べてほしい。なぜこれがちゃんぽん・・・うめえ・・・あ!そうそう。沖縄は食堂が多くておすすめなんだけど、基本量がめちゃくちゃ多い。そこだけ注意ね。でもいいよ食堂。」
と、いうことで沖縄に到着してすぐ向かったのが「お食事処 三笠」です。ゆいれーる「県庁前」駅から歩いて5分ほど。
ちゃんぽんが名物と聞きましたが(ちゃんぽんって長崎のお料理では……?)と、お店に到着するまで頭ににハテナが浮かび続けています。
黄色い看板が目印です。店内は地元のおじさまや家族連れ、カップルなど、老若男女のお客さんでとっても賑やか!
メニューは木藤さんオススメの「ちゃんぽん(三笠風)」と、私がメニュー名に惹かれてしまった「牛肉ととうふのニンニク炒め」を注文。どきどき……。
「ちゃんぽん(三笠風)」
650円(税込)
ちゃん……ぽん……?
どちらかというと……見た目も香りも、カツ丼や親子丼を彷彿とさせます。そもそも麺じゃなくて「ごはん」という衝撃。
じつは、「沖縄のちゃんぽんはご飯もの」とのこと! ごはんの上に野菜炒めと卵とじがのっているものが一般的のようで、三笠さんのちゃんぽんはひき肉と玉ねぎを炒めて、卵でとじたシンプルなスタイル。なんと53年続くメニューなんだとか!う~ん、この設定がたまらない……。
「そぼろ版カツ丼」という言葉がいちばんしっくりきました。甘めの味付けで、お米がぐいぐい進みます。そしてなかなかのハイボリューム。これは育ちざかりの男の子とか大歓喜なんだろうなぁ……!
「牛肉ととうふのニンニク炒め」
700円(税込み)
島豆腐と牛肉をにんにくスライスと一緒に炒めたメニュー。お豆腐ににんにくの味が沁みこみ、香りもたまらない! 思い出すだけでヨダレが出てきてしまいます。
ほどよい塩気を感じるけどにんにくのパンチが効いている、という味付けが私の好みすぎるのと、島豆腐のしっかりとした食べ応え、そして肉の旨味とニンニクの味がもうもう……。
これ絶対ビールが合うじゃないですか!
すっかり、心を掴まれてしまいました。
スープとライスがついて700円。これは沖縄に住んでたら月に2回は絶対に食べたい味。グッ、ときます~……!
三笠 松山店
098-868-7469
沖縄県那覇市松山1-12-20 宮城アパート 1F
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2.当南食堂
出張でほぼ毎月沖縄に行くという知り合いから教えていただきました。
「沖縄そばならここが美味しい。とにかく渋い雰囲気のお店で、地元のひとがほとんどじゃないかな……? あと、お茶が2Lのペットボトルで出てきます。」
き、気になります……。こりゃ行かねば!
ということで、ホテルがある恩納村から車を走らせ30分。
「もし当南食堂がお休みだったら、近くに代わりのお店は存在しないのでは……?」と、思ってしまうような山道をぐんぐんすすみます。
「沖縄そば専門」という掠れた大きな文字。入り口のスピーカーから古いレコードのような音で流れる曲。耳をすませば、美川憲一の「さそり座の女」……! ここは昭和でしょうか。期待感でソワソワとしてきます。
15時半と夕方にさしかかる時間、お店には地元の高校生6人と、おじいちゃんがひとり。
沖縄そば専門店ということで、メニューはこちらのみ。600円の味噌汁も気になりますが「ソーキそば」と「沖縄そば」を注文。
注文してほどなくして料理が到着。早すぎてびっくりしました……。
「沖縄そば」600円
たっぷりの具材、大きめのお肉、平打ちの太麺、そしてなにより、この透き通ったおだし!
鰹出汁でしょうか。とにかく香りがよくほどよい塩気、やわらかな麺を包み込む優しさ。疲れた身体に染み渡る……もう、ぐんぐん食べ進んでしまいます。
「ソーキそば」600円
骨付き肉がごろんと入ったソーキそば。肉にかぶりつけばホロホロとほぐれ、脂の旨味がじんわ~りと、口のなかにひろがります。このシンプルさが良いのです。
私、うどんを食べ歩くことをライフワークとしているのですが、当南食堂さんの沖縄そばのお出汁はめちゃくちゃに美味しいうどん屋さんの味がするんです。魚介だしの旨味が立っている、やさしい風味。美味しすぎて、ぺろりと一瞬で完食。大盛にしなかったことを物凄く後悔してしまいました。あと1杯は確実に食べれる……。
ということで「いなり(100円)」を追加注文。あげが閉まらないほど、お米がぎっしり。これまた、おばあちゃんの家で食べるような、どこか懐かしい味。酢飯も優しい。
ちなみにお茶は、中身が凍ったひんやり麦茶が2Lペットボトルで出されました。このスタイル、いいなあ……。
当南食堂
098-938-9965
沖縄県沖縄市字登川3261
3.ピザ喫茶 花人逢(かじんほう)
「ピザ喫茶」って名前、かわいいですよね。ピザ好きの同伴者が調べてくれたお店です。
開店前に行列ができるほど人気、と聞いていましたが、行列ができるピザっていったい......?
こちらのお店も、細い道を車でのぼり到着。古民家をリノベーションしたお店で、店内は小上がり。外にも屋根がついたスペースがあり、そこも食事ができます。ステキ!
到着するとスタッフさんに「今からですと40分待ちですね」と言われたのですが、待つ場所の景色が良すぎたのでゆったり待つことにしました。古民家の縁側にゆったり座りながら見える景色がこちら。
海がひろい~……!涼しい~……!風が気持ち良い~……!
ちょっぴり曇り空ですが、あまりにも心地よくて、気づいたら名前を呼ばれました。時計を見るとまだ10分しか経ってないないけれど。。。
今回は外席でした。広々とした席について、さっそく注文です。とりあえず、オリオンビールとピザを……!
「ピザ(中・3~4人前)」2,200円
見た目はいたってふつうの美味しそうなピザです。
チーズとコーン、ソーセージ、ピーマン……。子供のころ、実家でお母さんとつくったピザを思い出します。食べるとなんだか懐かしい味わい。
ただ、決定的に違うのです……「生地」が……。
決して厚い生地ではないのに、とても食べ応えがあるのです。驚くほどもっちりモチモチなのです! そして小麦の香りふんわり、やわらかな甘さを感じて、ピザ生地に愛おしささえも抱きます。長い時間並んでもまた食べたい、全然後悔なんてありません。
最後の一切れを食べ終わる瞬間はほんとうに悲しくて悲しくて、最初はがつがつとオリオンビールとともに満喫していたのに、最後はちまりちまりと、小さな一口をゆっくりと噛み締めました。ピザ食べ終わる時にこんなに悲しい気持ちになることって、あります……?最高にしあわせです。
花人逢 (かじんほう)
0980-47-5537
沖縄県国頭郡本部町字山里1153-2
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もちろんここで紹介しなかったお店も、どれも本当に美味しくて、行きたかったけれど今回行けなかったお店もたくさんあり……。
これは来年も沖縄に遊びに、おいしいごはんを食べに行かねば! と心に誓ったのでした。
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ちなみにここまで約3200字ほど。
木藤さんが4000文字以上の情報を送ってくれたことをより恐ろしく、そしてめちゃくちゃにありがたく感じてしまいました。そんな沖縄ラバー・木藤さんの過去の沖縄の記事はこちら。ぜひ合わせてどうぞ。
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