ヒトサラ社員のリアルなメシ|ヒトサラ社員のリアルめし
こんにちは。金曜の志津です。
下の名前は望(ノゾミ)と申します。
メールの署名で判断されると女性だと思われがちなのですが、正体は188cmの大男で、商談までメールでしかやり取りしなかったクライアントに驚かれることが多々あります。
よろしくお願い致します。
「リアルめし」
2回目もこのテーマにこだわっていきたいと思います。ただ今回は少しアレンジして書きます。
代々木上原にセララバアドっていう超クリエイティブなお店があるんです。実は4ヶ月に1回行ってます。
そこの写実力って言ったらもうスゴイぜ。
季節毎にメニューを変えるのですが「料理で季節そのものを体験させてくれる」のです。冬は温かくて夏は酸っぱいだけではない。
例えば、春はドライアイスで朝霧を模したり、秋は枯葉で蓋して燻製にしたり、なんなら店内のBGMも出てくる料理に合わせてペアリングしたりして、五感で訴えてきます。
料理写真を見ていただくのがイメージしやすいと思うので、軽く連投させて頂きます。
これぞリアルなメシ。
最初の海っぽい料理は、箱の上のオブジェが食べ物です。特に砂が旨い。お客さんは皆んな「砂うま!」って不思議なことを言い出します。さらに箱の中には、海辺に流れ着いたようなガラス瓶があり、瓶には手紙が収められてあります。その手紙にはその日の献立を表現したポエムが詠まれてあります。
2つ目はご覧の通り、春に顔を出す植物たちを表現しています。こちらも「土うま」案件。
3つ目はお花。食べるのではなく、花の中にある調理された蜜を吸うのです。子どもの頃、誰もがやったであろうアレです。
どれも四季折々の自然現象を忠実に、リアルに表現しているのです。
そして究極のリアルなメシはこちら。
「線香花火」という料理なのですが、
奥の2本は本当の線香花火です。
なのでシェフから「それは食べないで下さい」と言われます。
だからメシじゃないんですね、もはやリアル。
この手のお店で世界的に有名なのが、こちらのセララバアドのシェフもいたというデンマークのレストランnoma。「世界のベストレストラン50」で4度も世界一に輝いた超名店です。そこでは蟻を海老に振りかけたりします。同じ出身の別のシェフはinuaというお店で蜂の幼虫を使ったりと、草花のみならず虫も食材なのです。
たしかに私も、虫というのは自然を体験させてくれる存在だと思います。そう感じたエピソードがあります。
先週、田舎から母作の干し柿が届きました。すでに表面が広範囲にカビていたが、それも自然の味だと思い切って食べました。それは良かったのですが、食べ終わった後のお皿にイモムシ様がいらっしゃった。
その様子がこちら(閲覧注意)。
これぞリアルむし。
さすがに驚いたので母親に電話したら
「大丈夫大丈夫。たまに虫ちゃんが産み付けるみたい」と教えてくれた。
「産み付けるみたい、じゃねーよおおお」と言いたかったが、
一呼吸ついて「教えてくれてありがとう。」と返した。
ただその時、その一連がとても懐かしく感じたのです。
ちょっと勇気を出して食べる感覚や、ちょっとズレた母親の感覚。
まさに田舎にいるような体験でした。
セララバアドのように、味わうのではなく、体験することがグルメだとしたら、虫は効果的な食材だと思います。リアルな自然の味がするスパイスです。
そんなことを考えたというお話でした。
しづ のぞみ
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