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秋の夜長に、浴衣でキュイジーヌ【蓼科 親湯温泉】

めっきり肌寒くなりました。まさかとは思いますがこのまま冬に突入してしまうのでは・・・
刹那的な秋を満喫すべく、ひさびさの旅行でお気に入りのスポットに行ってきました。

・おいしい食事
・いいお湯
・良本

私の欲望を満たすすべてを兼ね備えた超完全体と言えましょう。
実に一年ぶりの投宿となりました。

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【蓼科 親湯温泉(たてしな しんゆおんせん)】

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温泉と文豪はなにかとゆかりが深いものですが、この親湯もまた、多くの文人に愛され数々の文学作品を生み出してきた歴史ある場所です。
古書店さながら名著良書がそろう圧巻3万冊の蔵書と、あたたかみのある洗練されたサービスで迎えてくれて、そして山の恵み豊かな蓼科で提供されるこちらの「山キュイジーヌ」がまことに美味なのです。

なにしろヒトサラnoteですから、さっそくこの日のコースを。

食前酒
・甘酒

お口はじめ
・信州赤卵ロワイヤル
・きのこと雉のテリーヌ
・カツオ信州味噌漬けのタタキ
・信州ビーフリゾットコロッケ
・安曇野産わさびチーズ
・煮豚と長野りんごのコンポート
・パプリカのマリネ

スープ
・信州南瓜のポタージュ 栗とサツマイモのムース


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オードブルはひとつひとつが個性的で彩りがよく、甘味塩味酸味に食感のバランス、それぞれにまとった土地の味が楽しいです。

鮮やかな黄色が目を惹くかぼちゃのスープはテーブルであたためて取り分けていただきます。

口をつける前からおいしいことは分かっているのですがつねに期待値を超えてくるため、いつも新鮮かつ複雑なうまみに軽くあわてふためいて次々スプーンを運んでしまいます。

お鍋からひとすくい目はそのまま、あとはナッツ・スパイスやくるみのオイルを加えて好みにアレンジできます。

魚料理
・目鯛のロースト 焼きナスのソース

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皮は香ばしく身はふっくらの目鯛ときれいなクリーム色のなめらかなソースの組み合わせ。

ソースはクリーミーながら口当たりが軽やかで一滴たりとも残してなるものかと思います。

肉料理
・蓼科牛のソテー 二種の味わい シャリアピンソース&安曇野産のきざみわさび

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コクがあるシャリアピンソースはむろん間違いのないところですが、きざみわさびが鮮烈な印象です。

清涼な辛味、みずみずしい食感、肉の旨味を引き立ててコースをピリっと締めてくれる頼もしい存在・・・自分がどうかなりそうなときにはこういうひとにそばにいてほしいものです。

ご飯もの
・蓼科スープカレー 又は 焼き味噌茶漬け

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今回はカレーとしましたがお茶漬けもおいしいです(ええもちろん両方経験済みです)

辛くはないけどスパイスの効いたサラサラのスープカレーは、どこまでも滋味深くゴロゴロ野菜の食感もよく、からだにいいものを食べているぞ!という感じ。満足度の高い〆ごはんです。

デザート
・嶺岡豆腐

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コースは以上です。

レストランは落ち着いたインテリアで、照明もモダン&シックな雰囲気につつまれています。
さりげなくセンスがよくてバランスがとれていてなにもかもがちょうどいい。

お風呂であたたまったあと浴衣(というか小袖上下+褞袍)のままレストランにいけて、全席個室で、まわりを気にせず落ち着いてゆっくりできるのもうれしいです。

盛装で行くホテルレストランも部屋食の豪華会席も大好きだけど、
上質なコースをお風呂あがりにゆったり味わう楽しみがちょうどよく心地よく、
のんびりリラックスできてなんだか気持ちがほぐれていくような・・・

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は、うっかり気を失ってしまいましたがせっかくですのでロケーションもご覧ください。

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どこでも読み放題です。かような状況でこれだけの本の状態を保つご苦労がしのばれます。

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豊かな自然と落ち着いた調度、すぐれた書物に囲まれる得難いたのしみがあり、たくさんの本の中に生きたことのない歴史や知らない世界が広がっていると思うと、この場所から山や谷を越えてどこまでも心が開いていくような不思議な気持ちになります。

(そして温泉)

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(そして朝ごはん)

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ということで、待ちに待って再訪した大好きな場所をレポートしました。
いつか一週間くらい逗留するのが私の夢です。

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