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春の日に、母の強さを思い出す


ニュースで小学校の入学式の様子が流れていた。

少しだけ緊張を滲ませて、でもまっすぐ前を向いて座っている6歳、7歳の子供たち。何の関わりもないけど、その様子を見るだけでなんだか泣けてくる。


6歳かあ。20年前。
わたし何を思ってたんだろうな。その当時の記憶はいくつかあるけれど、入学式の記憶はない。

ただ春が来る度に憂鬱だった。

仲の良い子と同じクラスだろうか、離れたらどうしよう、友達できるかな。そんな不安が1番大きかった気がする。

そう記憶をなぞってみて、思い出したことがある。
低学年の頃、なぜか一時期だけクラスの中心の子に嫌われて遊びの仲間に入れてもらえなかったことがある。泣きべそかきながらとぼとぼ帰ってきた私に母がひとこと。

「今すぐそこに行きなさい」

え?!ってびっくりした。てっきり慰めて貰えるものだと、お菓子とか一緒に作ってくれるものだと思ってたのだ。

1歩も家にあげてもらえず、無理やりみんなが遊んでる校庭に送り出されるわたし。ほとんど泣きながら「仲間にいれてくれ」と頼んだ記憶。だって、帰る家もないのだもの。
結局仕方ないかと入れてもらえたけど、怖かったな…。

変なところでガッツが強い母だったことを思い出しました。そのおかげで今はこんなことが得意に!という話には繋がらない。けど、最終的にひとりで何とかしないとダメだということは学べたのかなあ。ほんと、何の話って感じだけど。


季節の変わり目だからか、社会の空気全体がぐらりと変わるからか、気持ちが揺さぶられることが多い最近。5月、6月と落ち着くまではご自愛多めで頑張ろう。

今更ながら、新入生、新社会人のみなさまおめでとうございます。
今日もよい1日になりますように。

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