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だから孤独は避けようがない

あなたはひとりで過ごす時間が好きだろうか?特別なことをしていなくてもひとりで過ごす時間がかけがえのない豊かなひとときだと思えるなら、あなたの人生をとても充実していると言える。恐らく、人との関わりでもあまり無理をすることなく人と接しているはず。孤独と上手に付き合えている成熟した大人だ。


人間はひとりで生まれひとりで死んでいく孤独な存在だ。だから孤独は避けようがないのだが、孤立は意識次第で避けられる。孤独は物理的にひとりでいるという状態、孤立は心理的にひとりぼっちで寂しく、いってみれば精神的な引きこもり状態である。家族や友人の有無は関係ない。


孤独と孤立の一番大きな違いは、つながりを感じられるかどうかということだ。孤独を楽しめる人は、自分にとって快適なつながりを持っている。一方、孤立しがちな人は、自分の殻に閉じこもって人を避けたり、反対にひとりを恐れて無理に人に合わせて疲弊するなどいずれも辛いイメージである。

1. 他人とつながる

誰かとつながると言うと、つい、家族、恋人、親友など、近しい関係の人を思い浮かべるかもしれない。パートナーや友人がいても、寂しさを抱えて悩んでいる人がたくさんいる。だから、そうした関係がないからと焦ったり自分を責めたりする必要は無い。

大切なのは、ゆるくてもいいから人と何らかのつながりがあるということ。いわば、ライフラインのようなものである。職場の人を始め、近所の人や、よく買い物に行く店の人などの顔見知り、ネット上の知り合いでも、医者やカウンセラーでも構わない。

会話を楽しみたければ習い事や学びの場、趣味のイベントなどに行けば、共通の話題を持つ人と自然に出会い話も弾む。ただ、どんな関係でも100%わかりあおうとするのは求めすぎである。実際には見返りを求めないで無理なく関われる人が複数いると言う状態が現実的ではないだろうか。

2. 世の中とつながる

世の中の動きに関心がなくなると、一人ぼっちの感覚が強くなりがちである。仕事をしていればそれだけで社会に関われているが、仕事をしていなくても社会に関わる方法はたくさんある。

例えば、ニュースを見て世の中の動きを知り、自分なりに考えを巡らしたり、ネットの記事を読んで、「いいね」を押したりリツイートしたりするのも社会参加の1つである。

好きなこと、気になることを自分から発信するのも良いだろう。発信することに自信がなければそのためにいろいろ調べたり学んだりしなければならないが情報収集や勉強の過程でも世の中の流れを知ることができる。

あるいは、ゴミの分別をする、道や席を譲る、ボランティアをするなど、ルールを守ったり人に親切にしたりすることも立派な社会貢献になる。自分なりに社会に役立つことをするのも世の中とのつながりを感じられる尊い行為である。

3. 宇宙とつながる

心理の世界ではスピリチュアルではなくスピリチュアリティと言うが、宗教とは関係なく、自分を超えた大きな存在とのつながりを感じ自分の声を生かされていると受け止められるようになるとひとりぼっちという感覚は感じにくくなる。

例えば、大自然を目の前にすると、自分はちっぽけな存在だと思うのと同時に、自分が大きな自然の一部であると感じられる。誰とも話したくない時や人生を空しく思うときにはぜひいた自然に身を置いてぼーっとしてみるのも良い。

4. 自分とつながる

実は、一番大切なつながりは、自分自身とのつながりである。自分とつながるとは、今、心身がどんな感じなのか何を望んでいるのか何がストレスなのかそのためには何をしたらいいかなどを自問自答して把握することである。その上で、できるだけ良いコンディションを保ち、常に機嫌よくいられるよう工夫すること。そうすれば心が開かれ、自然にいろいろなものとつながってゆく。

具体的には、効果的なコミュニケーションスキルを身に付ける、感情のコントロールを学ぶ、無理をせず疲れたら休む、人と比べたり自分を責めたりしない、罪悪感を手放す、失敗を恐れずいろいろ試してみる、日記を書く、頑張っている自分を褒めるなど、自分で自分のニーズを満たす。


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