見出し画像

なにもかもが消えた夜に

いつものネットカフェの半個室
いつもより多めに飲んだ安定剤
私は不安でたまらなかった
お腹が痛かった
ストレスが原因だと言われた過敏性腸症候群
アルコールのせいか突然裂かれるような痛みに襲われた日の後日
私は実家に帰ろうとしていた
彼氏になんと言われるか不安でたまらなかった

仕事に行くふりをして
仕事に休みの連絡を入れて
実家に帰る連絡をした
彼氏に連絡を入れた
返事は心配の言葉なんかでも怒りの言葉でもなく
なんできゅうに?わけわからん
それだけ
帰りの新幹線で涙が止まらなかった
私は存在理由が明確にわかっていた
お金だってわかっていた
優しい彼氏も知っている
だから辛かったこんなに涙が溢れて止まらないのは
こんなに大好きでこんなに大嫌いで
こんなに離れたくなくてこんなに離れたくて
どうしようもなく天邪鬼な自分に腹が立って
悔しくて悔しくて悔しくて
謝ってしまう自分にもムカついて
こんなに、出会った時からずっと、
ずっとずっとずっと体を売ってまで大好きなのに
全く伝わって無いじゃないか
鬱病が悪化しても伝わってないじゃないか
それなのに
なのにどうして大嫌いなのに離れられないんだ
使ったお金なんてどうでもいいずっと一緒にいたいと思ってしまう朝笑顔でぬいぐるみと一緒に手を振ってくれた姿があたまをよぎるそれがつらい
わたしはこんなにだいすきなのに

なんでどうしてつたわらない


薬を飲んでも落ち着かない心


わたしはもういっそ死んでしまいたくなるくらい辛い

苦しい涙が溢れて止まらない

人への気持ちは、お金でしか伝わらないのだろうか。


もう疲れた
きっとこころがそうやって言っている

ごめんね大切にしてあげられなくて私自身


ごめんね

でもねひとりぼっちってすごく寂しいんだよ


ごめんねごめんねごめんね


もうひとりはいやなんだよ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?