ひとりジャーナルクラブ

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最近の記事

TKA後は低インパクトスポーツへシフトする

本日の論文は、2022年にAlberto Ventura先生らが執筆され、Int J Artif Organsに掲載されたものです。調査された地域はイタリア・ミラノです。こちらの論文を要約し、批判的吟味をしてみました! Introduction本研究の目的は初回TKA患者を対象に、スポーツ復帰状況、活動レベル、満足度、身体機能アウトカムを、最低2年、追跡調査することとした。仮説はTKA患者のほとんどの者がアマチュアスポーツやレクリエーションレベルの活動へシフトするとした。

    • TKA後のスポーツ復帰時期はいかに!?

      本日の論文は、2022年にA Magan先生らが執筆され、Arch Orthop Trauma Surgに掲載されたものです。こちらの論文を要約し、批判的吟味をしてみました! Introduction本研究の目的は、TKA後のスポーツ復帰(Return to Sports: RTS)の割合と時期を明らかにすることとした。TKA患者に対してRTSの時期を含めてリハビリテーションの方向性を適切に説明することは、患者の意思決定を促す上で必要であり、患者の期待を適切にマネジメントで

      • 初回TKA患者のスポーツと身体活動量:システマティックレビュー・メタアナリシス

        本日の論文は、2020年にCarola Hanreich先生らが執筆され、The Journal of Arthroplastyに掲載されたものです。こちらの論文を要約し、批判的吟味をしてみました! Introduction本研究の目的は、初回TKA患者を対象にとして、①妥当性のある身体活動スコアを用いて、術後のスポーツ活動レベルが改善するのか、②年齢がスポーツ活動レベルの改善に影響するのか、③術前と術後のスポーツ参加率と復帰率を明らかにすることとした。*目的は4つあります

        • UKA後のスポーツ復帰状況はいかに!?

          本日の論文は、2022年にGanan T. Radhakrishnan,先生らが執筆され、Orthop J Sports Medに掲載されたものです。こちらの論文を要約し、批判的吟味をしてみました! IntroductionUKA後に安全にスポーツ復帰する(Return to Sports: RTS)時期について、コンセンサスは得られていない。そこで、本研究の目的は、UKA後にRTSするまでの時間とRTSした人数の割合を明らかにすることとした。 Methods研究デザイン

        TKA後は低インパクトスポーツへシフトする

          UKA高齢患者のスポーツ復帰状況

          本日の論文は、2020年にRocco Papalia先生らが執筆され、Journal of Clinical Medicineに掲載されたものです。こちらの論文を要約し、批判的吟味をしてみました! Introduction本研究の目的は①活動の種類に注目して、UKA患者のスポーツ復帰(Return to Sports: RTS)状況を明らかにすること、②UKA患者の身体機能アウトカムを明らかにすることとした。 Methods研究デザインはシステマティックレビューとした。論

          UKA高齢患者のスポーツ復帰状況

          TKA後の高い身体活動量は再置換術のリスクを増加させるか?

          本日の論文は、2022年にA Kornuijt先生らが執筆され、The Kneeに掲載されたものです。こちらの論文を要約し、批判的吟味をしてみました! Introduction本研究の目的は初回TKA患者を対象として活動レベルと中期・長期の再置換術(Revision)との関連を明らかにすることとした。 Methods研究デザインはシステマティック・レビューとした。論文の包含基準は、TKA患者を対象とした活動レベルとRevisionとの関連を検討した論文のうち、レクリエーシ

          TKA後の高い身体活動量は再置換術のリスクを増加させるか?

          『Predictors of functional outcome after revision total knee arthroplasty following aseptic failure』を読んでみた!

          本日の論文は、2014年にKatheryn E Lasmire先生らが執筆され、The Kneeに掲載されたものです。こちらの論文を要約し、批判的吟味をしてみました! Introduction近年、米国ではTKAの手術件数が増加している。TKAを失敗する割合は減っているが、手術件数が増加した分、人工膝関節再置換術(RTKA)の手術件数は増えている。RTKA後のQOLや身体機能を評価した論文はいくつか散見されるものの研究デザインやサンプルサイズの面で問題が多く、これまでに一定

          『Predictors of functional outcome after revision total knee arthroplasty following aseptic failure』を読んでみた!

          『The WOMAC score can be reliably used to classify patient satisfaction after total knee arthroplasty』を読んでみた!

          本日の論文は、2018年にLucy C Walker先生らが執筆され、Knee Surgery, Sports Traumatology, Arthroscopyに掲載されたものです。こちらの論文を要約し、批判的吟味をしてみました! IntroductionWOMACは、膝OA患者やTKA患者に対する信頼性と妥当性を兼ね備えた患者立脚型アウトカムの一つである。このスコアの点数が、患者にとって何を意味するものかは昭になっていない。そこで、本研究の目的は、①TKA患者の満足度に

          『The WOMAC score can be reliably used to classify patient satisfaction after total knee arthroplasty』を読んでみた!

          『An Overview and Predictors of Achieving the Postoperative Ceiling Effect of the WOMAC Score Following Total Knee Arthroplasty』を読んでみた!

          本日の論文は、Nicholas D Clement先生が執筆され、2019年にJournal of Arthroplastyに掲載されたものです。こちらの論文を要約し、批判的吟味をしてみました。 Introduction本研究の目的は、①TKA患者を対象としたWOMACスコアの項目ごとに天井効果の有無を検討し、術前の変数から最大スコアに達成する者を予測すること、②最大スコアに達成した者とそうでない者で、身体機能の改善度と満足度を比較することとした。 Methods研究デザ

          『An Overview and Predictors of Achieving the Postoperative Ceiling Effect of the WOMAC Score Following Total Knee Arthroplasty』を読んでみた!