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「ツラい場所から逃げる」ための準備~罪悪感が強いときの考え方~

こんにちは、ひとり好きのチロです。

「内向的・隠居・幸福感」をテーマに、ひとりでいることが好きな方に役立つ情報を発信しています。

今回は……

「今のツラい環境から逃げたい、抜け出したい!」
「でも、自分の中の罪悪感が強い……」

というときの考え方を解説していきたいと思います。

以前、別の記事で解説したのですが、罪悪感が強い場合、その環境から逃げる、という選択肢が取りづらくなります。

では、罪悪感が強い状態とは、具体的にどんな心理状態なのでしょうか?

また、そんなときは、どうやって改善していけばいいのでしょうか?

今回は、主にこの2点をお伝えしていきたいと思います。

「よく自分を責めてしまっている……」という方は、参考にしていただけますと嬉しいです。

なお、その他の「逃げられない人の特徴」については、以下の記事を参考にしてみてください。


1.「逃げられない人の特徴」について振り返り

まず、「逃げられない人の特徴」について、簡単に振り返っていきます。

基本的に、頑張り屋な人ほど、逃げ道を塞いでしまうことが多いです。

頑張り続けるうちに「無理をする」ことが癖になってしまい、倒れるまで頑張ることになってしまうのです。

そういった方は「逃げる」ということ自体がタブーになっている可能性もあるので、まずは「逃げる」という選択肢を持つことが大切なんですね。

また、細かく見ていくと、「逃げられない人」には他にも共通している特徴があります。

・期待に応え続ける
・理性が働きすぎている
・罪悪感が強い
・我慢が癖になっている
・自分よりも他人を優先してしまう

・自己評価の基準がとても厳しい
・自己犠牲の傾向が強すぎる
・「人に嫌われたくない」と思ってしまう
・正義感が強い
・やる気が起きない状態(燃え尽き症候群)になってしまっている

こういった特徴があるんですね。

2.罪悪感が強い状態とは?

罪悪感とは、「自分は罪を背負っているので、罰されるべきだ」という感情です。

何かトラブルが起きたときに「自分のせいなのかも……」と考えてしまったり。

「自分は幸せになってはいけない」と思い込んだり。

こういったことを頻繁に考えてしまう場合、罪悪感が強い状態だと言えるでしょう。

①罪悪感で逃げられなくなる理由

罪悪感は、誰でも多少は持つ感情なのですが、これが強くなりすぎると、より自分を罰するために「逃げること」を禁じます。

たとえば、職場での罪悪感を考えると……

・仕事で失敗をしたときに、「自分は未熟だから、もっと働かないと」と自分にキツい残業を強いる

・「自分は上司に迷惑をかけている」と思い込み、断りたい指示や誘いも受け入れてしまう

・職場を退職したいのに、「自分なんかが仕事を辞めてはならない」と、自分を職場に縛り付けてしまう

このように、「自分は罰せられるべき」という考え方で、自分の自由を自分で奪ってしまうんですね。

つまり、強い罪悪感は、自分で自分を牢屋に放り込み、奴隷のような行動を要求してしまう感情でもあるのです。

自分自身を「重大な犯罪者」のように決めつけてしまうため、そんな自分が逃げて楽になることを許せなくなってしまうのです。

②罪悪感がもたらす結末

この罪悪感に浸り続けると、どうなるでしょうか?

自分が罰されるまで、つまり倒れるまで働いたり我慢することになるので、
最終的には体を壊すことになってしまいます。

「ようやく体調を崩すことが出来た……」と感じられるまで、罪悪感に追い詰められることになるのです。

しかし、体や心を壊すと、その回復にかなりの時間がかかる場合もありますよね。

罪悪感に追い詰められながら生きた時間と、その結果、体と心を回復させるためにかかる時間。

それを合わせると、人生の多くの時間を無駄にしてしまうことになるでしょう。

しかも、そんな生き方の先には、何も待っていない。

幸せも健康も時間も失ってしまいますし、もう取り戻すことは出来ません。

誰も、あなたが罪悪感を抱えた責任を負ってはくれないのです。

③なぜ、罪悪感を感じてしまうのか?

この罪悪感という感情は、幼少期から心の中に蓄積されていきます。

たとえば、両親の期待に応えられず、落ち込ませてしまったと感じたとき。

このとき、両親が本当に「落ち込んだ」かどうかは別として、自分が「落ち込ませてしまった」と感じれば、それは罪悪感になります。

他にも、先生の期待に応えられなかったり、傷ついている友だちを救えなかったり、といった経験は、罪悪感として心に刻まれてしまいます。

こういった積み重ねにより、いつしか

「他人の期待に応えられない自分は、罰せられるべき」
「他人を助けられない自分が、逃げていいわけがない」

といった、思い込みを持つようになってしまうのです。

これは個人的な意見ですが、社会に出てからも同じことが言えるかと思います。

たとえば、仕事で失敗したり、上司に迷惑をかけたりした経験があると、罪悪感を感じやすい人ほど「自分が悪いんだ」と思い込んでしまいます。

実際は、組織の仕事における「失敗」や「成果が出ない」といったことは、たったひとりが原因ではありません。

その仕事に関わっている、自分を含めたすべての人に、それぞれ何かしらの原因があるものです。

にも関わらず、「自分だけが悪いんだ」という感覚におちいってしまう場合、罪悪感を感じやすいと言えますね。

この「大人になってから罪悪感を感じやすいかどうか」ということも、幼少期の経験によるところが大きいでしょう。

3.罪悪感から解放されるためには?

罪悪感を捉え直し、改善していく方法はいくつもあるのですが、今回は

「罪悪感に気付く」
「ライフワークを自分に許す」

という2つの考え方を紹介したいと思います。

ライフワークとは、簡単に言えば「自分らしい人生を生きること」。

罪悪感が強い状態だと、自分がライフワークを生きることに許可を出すことが出来ません。

それもそのはずで、罪悪感はあなたを幸せにしないように要求するため、ライフワークを許すわけにはいかないのです。

しかし、私たちは罪を許されるために生きているわけでも、自分を罰するために生きているわけでもありません。

ほとんどの人は、

・自分のやりたいことをしたい
・自分が幸せになりたい

といった、ポジティブな目的を叶えたいと考えているはずです。

そして、これがライフワークを生きる、ということです。

罪悪感で自分を抑え込んでいる場合、まずは、

「こういった感情を自分で押さえてしまっているんだ」

ということを自覚することが大切になります。

罪悪感は、普段は潜在意識の中にあり、自分が罪の意識を抱えていることに気付けない場合もあります。

そのため、「自分が罪悪感を抱えているかどうか」を客観的に見る必要があるのです。

そして、何かのタイミングで自分をひどく攻撃したり、自分が傷つくような選択をした場合、

「あ、罪悪感を感じてしまっているな」

と、意識的に考えてみましょう。

そして、もう一段階思考を進めて、

「自分は許されるために生きているわけじゃない」
「自分は、罪なんて背負っていない」
「自分は、自分を幸せにするために生きているんだ」

と言い聞かせてあげましょう。

そして、少しずつでいいので、「罪悪感を手放すこと」に慣れていくことが大切です。

慣れていくうちに、

「自分らしい生き方(ライフワーク)をするにはどうすればいいか」

といった自分軸の生き方に近づいていくことも出来ます。

そのためにも、まずは自分の罪悪感に気付くこと。

その次に、自分にライフワークを生きることを許してあげること。

この2点を意識していただければと思います。

3.まとめ

それでは、今回の内容をまとめていきましょう。

・罪悪感は「自分は罰せられるべき」という考え方のため、自分で自分の逃げ道を塞いでしまう

・罪悪感を強く感じると、自分が壊れるまで我慢することになってしまう

・罪悪感を手放すためには、「罪悪感に気付くこと」「自分にライフワークを許すこと」の2つを意識する

この3点がポイントになります。

今後も、ツラい環境から逃げるために必要な知識や考え方をお伝えしていきたいと思います。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!

読んでいただきありがとうございます!皆さんの「ひとり時間」が良いものになりますように。