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「ツラい環境から逃げる」ための準備~「逃げる」って、そもそもどういうこと?~

こんにちは、ひとり好きのチロです。

「内向的・隠居・幸福感」をテーマに、ひとりでいることが好きな方に役立つ情報を発信しています。

今回は「ツラい場所から逃げる準備」について、お話をしていきます。

前回、「幸福感を感じるためには、まずはセロトニン的幸福を感じることが大切」といった記事を書きました。

セロトニン的幸福とは、心身共に健康であることによって、「スッキリとした感覚」を感じられる幸福感のことですね。

しかし、そもそもツラい環境に身を置いている場合、心身の健康のために工夫をするのは難しいでしょう。

苦しい人間関係や仕事を我慢しながら、「運動や睡眠に気を遣おう!」と考えるのは、至難の業です。

そこで今回から、「ツラい場所から逃げる準備」をテーマに、逃げる心構えや方法について、解説していきたいと思います。

今の環境が苦しい、ツラい、という方は、ぜひ参考にしていただければと思います。


1.「逃げる」って、そもそもどういうこと?


「逃げる」と聞くと、問題を後回しにしたり、やるべきことをやらなかったり……といったイメージがあるかもしれません。

心理学では、逃げるという行為が「今の感情から意識を逸らし、感じないようにすること」と解釈されることもあります。

そのため、なおさら

「逃げるのは良くない」
「逃げずに向き合うことが正しい」

と思えてしまうんですね。

①私たちには、「逃げる」を選ぶ自由がある

忘れないでいただきたいのが、「逃げる」は選択肢の1つでしかない、ということ。

「逃げる」という選択肢は存在しており、「頑張る」「続ける」と同等か、それ以上に、大切だということです。

私たちは「頑張る」を選んでもいいし、「逃げる」を選んでもいい。

選択肢があるのだから、それを選ぶのは私たちの自由であり、そこに「良い、悪い」といった評価は存在しないのです。

②「逃げる」は病気を予防するための手段でもある

それに、自分や大切な人を守るため、「逃げる」を選んだほうが、結果的に望ましい結果を得ることもあります。

以前、別の記事で書いたのですが、頑張り続ける人には、真面目で一生懸命な方が多いです。

仕事もプライベートも、そこに関わる人間関係も大切にして、100%の全力を尽くそうとします。

これでストレスが少なく、成果も出て、活き活きと過ごせているのであれば、何の問題もありません。

しかし問題は、こういった生活で無理をした場合です。

「成果を出ていないから、もっとやらないと」
「人間関係がツラいけど、我慢しないと」
「仕事が大変だけど、これくらい耐えないと」

と、頑張り続けた場合、どうなるでしょうか?

簡単に言えば、病気になります。

酷い場合、うつ病といった精神疾患や、生活習慣病、突然死といったリスクが生まれます。

「逃げる」という選択肢は、こういったリスクを避けるための戦略的な手段とも言えるでしょう。

ある意味、「逃げる」は、病気の予防にもなるのです。

これは、歯周病予防のための歯磨きや、生活習慣病予防のための運動と同じこと。

「歯磨きをするのは弱さだ」
「運動をするのは卑怯だ」

と言う人はいませんよね。

同じように「逃げる」ことは、弱いわけでも、卑怯なわけでもないのです。

そう考えると、「逃げる」ことへの抵抗が少しだけ減るのではないでしょうか?

頑張り過ぎて心身共にボロボロになると、回復するまでに数か月や数年かかってしまうこともあります。

そういう意味でも、ツラい環境から一歩引いて逃げることは、自分を必要以上に追い詰めないために大切だと言えるでしょう。

③「逃げる」は、自分の限界を優しく認めてあげること

「逃げる」は、「できないことをできない」と認めることでもあります。

自分の限界を素直に受け入れることが出来る人は、そもそも

「無理をして頑張る」
「体が壊れるまで続ける」

という状態になる前に、撤退が出来るんですね。

限界を認められず、意地を張り、無理をしてしまう場合、②で紹介したような悲劇を生むことになります。

「これくらいでやめたら駄目だ」
「まだまだ大丈夫。もっとやれる」

ではなく、

「これくらいでやめておいたほうが、後々の自分のためだ」
「まだやれるけど、休んでおこう」

と、自分の限界を優しく認めてあげること。

それが、自分自身を楽にしてあげることにも繋がります。

2.まとめ

それでは、今回の内容をまとめていきましょう。

・「逃げる」は選択肢の1つであり、それを選ぶ自由がある

・「逃げる」は、病気を予防するための手段にもなる

・「逃げる」は、自分の限界を優しく認めてあげること

今回は、この3点がポイントになります。

今後も「ひとりの時間」を充実させる情報をどんどん発信していきます。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!


参考書籍:「ギリギリまで我慢してしまうあなたへ 逃げる技術」 
根本 裕幸 著

読んでいただきありがとうございます!皆さんの「ひとり時間」が良いものになりますように。