「ツラい環境から逃げる」ための準備~逃げられない人の特徴②~
こんにちは、ひとり好きのチロです。
「内向的・隠居・幸福感」をテーマに、ひとりでいることが好きな方に役立つ情報を発信しています。
今回は、「逃げられない人の特徴」について解説2回目になります。
前回の記事では、「期待に応え続ける人」は逃げられないことが多い、というお話をしました。
以下の記事でまとめていますので、ぜひ参考にしていただけますと嬉しいです。
↓
今回はそれを踏まえて
・理性が働きすぎている
という、逃げられない人の特徴について解説していきます。
また、この特徴を持っているときの、考え方を変えるコツも紹介していきたいと思います。
大人になるにつれて、理性が優先されるようになり、感情を押さえつけてしまうこともありますよね。
特に、深く考えてしまいやすい内向型HSPの方にとっては、役立つ情報になっています。
自分も当てはまるかも……という方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
1.「逃げられない人の特徴」について振り返り
まず、「逃げられない人の特徴」について、簡単に振り返っていきます。
基本的に、頑張り屋な人ほど、逃げ道を塞いでしまうことが多いです。
頑張り続けるうちに「無理をする」ことが癖になってしまい、倒れるまで頑張ることになってしまうのです。
そういった方は「逃げる」ということ自体がタブーになっている可能性もあるので、まずは「逃げる」という選択肢を持つことが大切なんですね。
また、細かく見ていくと、「逃げられない人」には他にも共通している特徴があります。
・期待に応え続ける
・理性が働きすぎている
・罪悪感が強い
・我慢が癖になっている
・自分よりも他人を優先してしまう
・自己評価の基準がとても厳しい
・自己犠牲の傾向が強すぎる
・「人に嫌われたくない」と思ってしまう
・正義感が強い
・やる気が起きない状態(燃え尽き症候群)になってしまっている
こういった特徴があるんですね。
2.理性が働きすぎていると、「逃げたい気持ち」を無視してしまう
・「深く考えること」が得意な場合、理性が強すぎるときがある
私は普段から、内向型やHSPといった「ひとり好き」の方に向けて、情報を発信しています。
私自身も内向型HSPであり、「ひとり好き」な人がどうすれば幸せに生きられるか? といったことを考えているからですね。
そして、内向型やHSPに多い特徴として、「話すことよりも考えることが好き」といったものがあります。
深く長く考える才能というのは、思考を突き詰めることや情報を整理する上では、非常に役立ちますが、短所になってしまう場合もあります。
というのも、理性というのは、感情を無視させてしまうことがあるんですね。
特に
「逃げるのは恥ずかしいこと」
「逃げるのは弱い人間」
「逃げるのは卑怯」
といったことが当たり前の環境で育つと、自分に対しても他人に対しても「逃げる」ということを許せなくなってしまいます。
「疲れた」「ツラい」「しんどい」「もうやめたい……」といった感情も、理性で抑圧してしまうのです。
高い思考力が、悪い方向性で発揮されてしまうんですね。
これは、悲鳴を上げている自分の心の声(感情)を無視している、ということです。
たとえば、
残業でヘトヘトに疲れているのに「このくらいで『疲れた』なんて言ってはいけない」と自分に鞭を打ったり。
他人と比較して「先輩や同僚はもっと頑張っているんだから、このくらいで音を上げてはダメだ」と考えたり。
キャパオーバーな仕事に対して「無理でも、何とかするしかないでしょ」と自分を説得したり。
このように、感情を理性で押さえつけようとしている時点で、かなりの無理をしています。
体が「休め」「逃げろ」と言っているにも関わらず、無理を続けていれば、体や心を壊すのは当たり前です。
ちなみに私は、初めて就職した会社で、この3つの例をすべて実践してしまいました……。
その結果、見事に体と心を壊し、約1年間、何の気力も湧かなくなってしまいました。
これを読んでくださっている方には、こんな経験をしてほしくないのです。
感情を抑圧しても、一時的に感じなくなるだけで、後々になって体や心に強く影響してきます。
そして、体や心に現れた時点では、もう遅い。
その病気や体調不良を治すために、たくさんのお金や時間を使うことになります。
私はたまたま1年間という期間で何とかなりましたが、もっと時間がかかっていたら……と考えると、ゾッとします。
・「深く考える」を上手く使うには?
しかし、深く長く考えることが自然に出来てしまう人は、
「これは正しいのか?」
「これは本当にいいのか?」
「ここではどう振る舞うべきか?」
といったことを、どうしても考えてしまうでしょう。
繰り返しお伝えしたいのですが、これは高い思考力が悪い方向性で発揮されている状態です。
「深く考える」という才能が、短所として発揮されてしまっているんですね。
以前、「内向型の才能」という記事でお伝えしたのですが、才能が長所・短所のどちらで発揮されるか、ということは、環境で決まります。
なお、「深く考える才能」については以下の記事で解説しているので、興味のある方は参考にしていただければ幸いです。
↓
たとえば、「深く考えること」が……
・自分の目標を達成するために使う
・自分のやりたいことを叶えるために使う
・思考を突き詰める、情報を整理する、といった形で、仕事をスムーズに進めるために使う
こういった形で発揮できている環境にいる場合、長所として使えています。
逆に「深く考えること」が……
・他人の目標を達成するためだけに使っている
・自分を押さえつけるために使っている
・悪い思い込みや、「当たり前」を無理やり納得するために使っている
このような形で発揮している場合、短所として使ってしまっている、ということですね。
悪い思い込みや、「当たり前」を守るために理性(考えること)を使ってしまうと、先ほど説明したような
「逃げるのは恥ずかしいこと」
「逃げるのは弱い人間」
「逃げるのは卑怯」
といったことに、自分を縛り付けやすくなります。
その結果、自分の心が悲鳴を上げているにも関わらず、「当たり前」を守ることを優先して、理性で押さえつけて……。
最後に残るのは、ボロボロになった心と体だけです。
そのため、「深く考える」という才能を持っている方は、自分の環境に変なルールや常識がないかどうかを、注意深く観察していただきたいのです。
・残業をするのが当たり前
・この程度の仕事は、出来て当然
・他人の要求を受け入れるのは当然
・社会人として、このくらいは出来て当たり前
こういった、あなたを縛り付ける「当たり前」が存在する場合、理性で無理やり理解する必要はないんです。
あなたの「深く考える才能」を発揮する機会は、そこではありません。
ぜひ、自分のやりたいことや目標を達成するために、使ってくださいね。
自分の心身を壊すために働いている、という人はいないでしょう。
多くの人は、自分や大切な人を幸せにするために働いているはずです。
理性が強く働くのであれば、まずは「自分を大切にする」というルールを守ってみましょう。
・誰にでも適用できる「常識」は存在しない
それでも、やはり「自分の感情を優先する」というのは、難しいときがあります。
特に、新しい環境では何が普通で何がおかしいのか分からず、「とりあえず提示されたルールを守ろう」と考えてしまう場合も多いでしょう。
その先で自分の心の違和感に気付ければまだ良いのですが、真面目な方の場合、「それでもルールは守らないと」と思ってしまうことがあります。
そんな難しい環境の場合は、自分の心の微妙な動きに、細心の注意を払っていただきたいと考えています。
「これ、何かおかしくない?」
「これ、守る必要あるの?」
「これって、本当にやったほうがいいこと?」
そんな気持ちが一瞬でも生じたのであれば、メモをするなりして、忘れないようにしていただきたいのです。
というのも、理性が強い人の場合、こういった思考が一瞬のうちに「いや、こんなことを考えてはダメだ」と消してしまう場合があるのです。
そして、小さな「いや、こんなことを考えてはダメだ」が積み重なっていき……。
大きな疲労感やツラさになって初めて、自分が理性に縛られ過ぎていたことに気付くのです。
そうなることを防ぐために、自分の心の微妙な動きに細心の注意を払う、ということです。
違和感をメモし続けていけば、感覚ではなく記録に基づいて、
「あ、自分は違和感を感じているんだな」
「ツラさや疲れを少しずつ溜めてしまっているな」
ということが分かると思います。
そうなれば、その環境の常識に、理性でしがみつく必要はありません。
「このままここにいたら、さらに苦しい思いをしてしまう」
と判断して、そこから離れる準備をすることが出来ます。
「こんな常識も守れないようでは駄目だ」などと考える必要も、まったくありません。
その環境で「当たり前」とされていることは、その環境で生きている人たちが勝手に作ったものです。
どうしてもその環境にこだわる理由がある場合は別として、あなたが苦しいと思うのなら、それでいいんです。
あなたの実感に他人がとやかく言う筋合いはありませんし、そこから離れるあなたが、その「当たり前」を守り続ける必要も一切ありません。
他人と比べて「あの人はもっと苦しい思いをしているんだから……」などと考えることも無意味です。
今、自分の中に「苦しい」「ツラい」「疲れた」という感覚、もしくは記録がある。
だから、そこから離れる、逃げる。
そんなシンプルな理由で充分だと思います。
2.まとめ
それでは、今回の内容をまとめていきましょう。
・理性で自分の感情を押さえつけると、逃げにくくなってしまう
・「深く考える」才能を短所として使うと、世の中の「当たり前」に自分を縛り付けてしまう場合がある
・自分の感情の記録を付けることで、客観的に観察し、自分の逃げるタイミングが分かる
今回は、この3点がポイントになります。
今回は「逃げられない人の特徴」の中でも、「理性が働きすぎている」という特徴について解説してきました。
今後は、他の特徴についても解説していきたいと思っています。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!
読んでいただきありがとうございます!皆さんの「ひとり時間」が良いものになりますように。