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障がい児を育児する母親が育児と仕事の両立をするための「はじめの一歩」

 妊娠、出産、育児、そして子どもがすくすく育つ家庭で女性としても仕事に復帰し、社会と繋がりながら両立を目指していく。しかしながら、障がい児を育児する中で、「社会での活動が制限される」ことを痛感する育児中の母親の方もいます。「どうして?」「なぜ?」を理解しつつ、どんな支援を受ければ育児も仕事も両立して、充実した暮らしを実現できるのかお伝えできればと思います。

日本の制度はかなり整備されている。

こちらの図は、女性が妊娠してから子どもが就学までに使える法制度になります。母親となってからも、ひとりの女性としてのキャリアを歩めるサポートが整備されています。

 就学までの期間を経て、20代~40代の無職の女性は80%以上がなんらかの形で雇用されると言われています。
 ですが、障がい児を育児する母親の皆さんは「働きたくても働けない」そんな状況にいる方が約17万人います。

なぜ、働けないのか

 もちろん、働かないという選択をした方もいます。「障がいを持って生きづらさを抱えている。だから育児に専念して一人前になるまで支えていく」そんな思いを持っている方もいます。では、「働きたくても働けない」とはどういうことなのでしょうか。大きな要因が2つあります。
 1つ目は「母親自身が育児に対して精神的な不安定さがある」ということです。初めての育児で右も左もわからない中で「障がい」や「気になる子」になって目が離せなくなります。保育園に行っても母親から離れず、周囲にも溶け込めない。そんな状況をみて、不安な気持ちがいっぱいになります。この不安、支援者に相談したはいいものの具体的なアドバイスをもらえず、次の方向性が見えないこともあり、自分の気持ちを受け止めてくれる方も少ない、そんな状況でますます不安になります。
 2つ目は、入園、就学してからもお子さんの特徴的な言動で、急な呼び出しがあったり、「仕事から帰宅すれば子どもが家に居ない」と慌てて対応しなければならず、職場に迷惑を掛けたり、仕事の調整もできず、いつしか続けることができなくなります。

障がい児を育てる母親の「はじめの一歩」

 上記の状態にいる母親の方にとって、いきなり「育児と仕事を両立しよう」とはなりにくいので、現在の育児ストレスからの解放を目指していくことが「はじめの一歩」になります。
 では、障がい児を育てる母親は、本質的に何を求めているか。
以下の図のように「情緒面」と「実際の援助面」で分けて必要なことが異なります。

 「情緒面」では、まさしく「障がい」のことを気軽に話せて、相談もでき、それを共感したり、励ましたり、将来のことを話し合えるそんなコミュニティに属することが大切です。普段から何気ない会話が出来て信頼できる関係性でいられることも重要です。
 「実際の援助面」では、病気などで母親として育児ができない、そんなときに助けてくれる、夫や姉弟、親戚など身近な人の援助が大切になります。
 どちらかが欠けても上手くいきませんので総合的サポートされている状態に居る事こそが大切になります。

最後まで読んで頂きありがとうございます。では、もう少し具体的に育児や療育ついて教えてほしい、サポートしてほしいと思われたら、こちらのサービスで横山が伴走致しますので、良かったら覗いてみてください。

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